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花澤香菜、梅原裕一郎が人生で「やり直したいこと」とは!?「梅原くんは赤ちゃんになりたいってとても強いワードだわ(笑)」

2025.1.30(木)

TVアニメ「RINGING FATE」が2025年1月8日から放送開始。本作は、原作・監督を「時光代理人 -LINK CLICK-」のHaolin(リ・ハオリン)が務め、日本語吹替版では主人公の少女"要(かなめ)"を花澤香菜、要が出会う最凶のヘルメット"サブロー"を梅原裕一郎が担当する。心に強い執着を持つ人間は、死の間際に、生と死の狭間にある"崆(くう)"という世界に導かれる。その世界ではメカを操縦して戦う"運命のリング"があり、優勝者は生き返るチャンスが与えられる。無邪気な少女"要"はくうに落ちるが、サブローと出会い、二人で手を組み、運命のリングで生き残る道を探り始める...。放送開始を前に、要役の花澤香菜、サブロー役の梅原裕一郎に、それぞれのキャラ、作品の見どころなどを語ってもらった。

リラックスした様子でインタビューを受ける梅原裕一郎、花澤香菜
リラックスした様子でインタビューを受ける梅原裕一郎、花澤香菜

――「RINGING FATE」という作品の印象から聞かせてください。
花澤:びっくりしてます。途中で実写が入ってくるんですよ。物語に緩急があって、
見てて飽きないなって思いましたね。

梅原:バトルものの要素があったり、転生する要素があったり、本当にいろんな要素が組み合わさった作品ですね。でも、作品全体としてはとてもコミカルで、可愛らしいキャラクターたちが動いている中、急に重い話が来るみたいなところもあって、花澤さんも仰ったようにストーリーに緩急がありますし、1話ごとにも、作品全体にも、一見"輝かしい"感じがあるんですが、後ろにどんよりとしたものが流れてるんじゃないかというのを感じさせる作品だと思います。

――日本のアニメにはあまりないタイプの作品ですよね。

梅原:うん。実写がね...(笑)。

花澤:いきなりカンフーのおじさんが出てきて「何これ!?」って。

――それぞれ演じられるキャラクターの実写パートも楽しみですね。
梅原:そうですね。"サブロー"に関しては、前世が人間なのか何なのか? キャラクターによっては人間じゃないキャラクターもいるので、そういうのが楽しみではありますが、知るのが怖いというのもありますね。きっと何か罪を犯しているんだと思うので。

花澤:実写パートも我々がそのまま声を当てられる予定なので、楽しみですし、難しいところでもあります。

――作品の設定で驚いた部分はどんなところですか?
花澤:記憶を取り戻すために戦って、「乾」という生前の徳を積んだものが元手になっていて、物理的に記憶を取り戻すために戦うというシチュエーションが、死後の世界というのはないわけじゃないけど、こういう設定はなかなか聞いたことがなかったので驚きました。

梅原:「乾」を全部失うと星になるんですけど、それが"成仏"ということになるんだと思いますが、そういう残酷さも驚きましたね。

――それぞれのキャラクターの印象は?

花澤:とにかく可愛いです。少女としての可愛さもありますし、「私は絶対に記憶を取り戻すんだ」っていう強い意志があるところも可愛いなって思います。他のキャラクターと喋っていていろんな面が出てきて、ちょっとズル賢いところがあったり、悪い顔をしたりしているので、表情がクルクル変わって見ていて飽きない子だなって思いました。

梅原:コミカルな部分とシリアスな部分、両方担当してる感じが。

花澤:そうですね。基本の筋は"要ちゃんがどう記憶を取り戻すか"というところなので、そこに入るとシリアスになります。すごいパワーのある子なので、アフレコではヘトヘトになります(笑)。

梅原:"サブロー"は、ある種、要と凸凹コンビみたいなところがあるので、冷静沈着な人物ではあるんですけど、ただ要との会話の中でギャグっぽいシーンだと勢いよくツッコんだり、イジられる部分もありますので、冷静だけじゃないっていうところを大切にしたいなと思いました。あとは、ヘルメット状態の時と人間の時と少し雰囲気を変えたいなとか、要が小さい可愛い女の子だとしたら、サブローは少しだけ"おっさん"じゃないですけど、それを見守る感じで、お兄さんよりは少し上の精神感のほうがいいのかなって思ったりしました。

――テンポのいい"会話劇"もこの作品の特徴かと思いますが。

梅原:そうですね。割と序盤からそうだったんですけど、ある種、何も知らない要にサブローが振り回されているというか、何も知らないからこそ、突拍子のない行動をして、サブローは振り回されつつも一緒にいるので、そこのテンポ感は気持ちいいものがありますね。ただ、アフレコの段階では(会話が)被っちゃいけないとか、気をつけなければいけないところもあって。というのも、ヘルメット状態のサブローは音声を少し加工しているので、どうしても別録りになっちゃいますから。それでもそこのテンポ感は楽しいです。

花澤:私も梅原くんの罵倒みたいなのを聞いたことがなかったから「気持ちいい! すごくストレートに怒ってくれる!」っていうのを感じながら楽しくやってますね。最初は言い争っているんですけど、話が進むと他の変な人が出てくるので共闘する場面があったりしますし、相性の良さとか、そういうのが感じられるところを楽しみにしています。

――お互いのキャラクターの印象も聞かせてください。
花澤:そうですね。"サブロー"は、乗っ取ろうとしていた時もあったけど、どんどん要ちゃんの芯の強さを認めてくれて寄り添ってくれる場面もあったりして、ちゃんとこっちのことを考えてくれる人なんだなって。あと、ぶっきらぼうなところと、こっちに向かって怒ってるところがたまらないというか。たまに優しくしてくれるので、「なんだよ(照)」ってなりますね(笑)。

梅原:要は、小動物的な可愛さのあるキャラクターですけど、持ってるエネルギーがすごく強くて、作品全体を引っ張っていくだけのキャラクターでもあるんですよね。記憶を失っているからなのか、元々の素質なのかは分からないですけど、誰に対しても平等で、フラットな目で見ているなって思いました。それはサブローに対してもそうで、だからこそサブローも「面白い女だな」と思ってるだろうなって感じますね。花澤さんがおっしゃったように、セリフ量がものすごく多いキャラクターで、リアクションが多いんです。表情もコロコロ変わったり、セリフじゃない部分でも変な言葉を発したりすることも多くて。

花澤:なんか擬音が多いんですよね(笑)。

梅原:そこを吹き替えるときに、そのままコピーしてもいいんですけど、花澤さんはまた違う感じでリアクションの声を当てられてるので、すごいなぁって思いました。僕だったら原音通りのリアクションにしてしまうと思うんですけど。

花澤:それに関しては、監督さんから「もっと自由にやってください」って言われたんですよ。1話とか録り直したんです。なので、アドリブとか入れました(笑)。

梅原:そうだったんですね。すごい信頼とプレッシャーがありますね、それは。

――最後に、"生き返る"ことを描いた作品にちなんで、「やり直したいこと」を聞かせてください。

花澤:もう一回、大学生活をやりたいですね。楽しかったんですよ。「何でもできるぞ!」っていうハイな状態で、時間が無限にあったような感じをもう一回味わいたいです。

梅原:高校生とかでもいいんですけど、赤ちゃん。

花澤:赤ちゃん?

梅原:何もしなくていい。寝て、ミルク飲んで、寝て。そんな生活最高だなって(笑)。

花澤:いいね。"梅原くんは赤ちゃんになりたい"ってとても強いワードだわ(笑)。

梅原:ハハハハ。それくらい至れり尽くせりな期間があればリフレッシュできるかな。今も自由に生きてるのでストレスとかは感じてないんですけど、単純にうらやましいなって思いました(笑)。

取材・文=田中隆信 
撮影=皆藤健治

放送情報

RINGING FATE
放送日時:毎週水曜25:25~ 
放送チャンネル:フジテレビ「B8station」

放送日時:毎週金曜24:30~ 
放送チャンネル:BSフジ「アニメギルド」
※放送スケジュールは変更になる場合があります