高橋克実×榮倉奈々、刑事コンビが窃盗のプロたちと対峙!「確証~警視庁捜査3課」
2024.12.19(木)
これまでに数々のドラマや映画、舞台に出演し、2022年には「向田理髪店」で映画初主演を務めた俳優・高橋克実。そんな高橋がベテラン刑事役で民放ドラマに初主演を果たしたのが2013年の「確証~警視庁捜査3課」。ヒロイン役に抜擢されたのは、モデルとして芸能界デビューし、NHK連続テレビ小説「瞳」、ドラマ「メイちゃんの執事」、「東京タラレバ娘」など俳優としてのキャリアも積んできた榮倉奈々だ。
今野敏による本格警察ミステリーが原作となった本作の特色は、舞台が窃盗事件を専門に扱う「警視庁捜査3課」であること。捜査3課は空き巣や泥棒、スリを専門に扱う部署で、警視庁内で"花形"と言われている捜査1課の面々からは"泥棒刑事"、略して"ドロケイ"と呼ばれ、本作の中では、やや舐められているポジションだ。
バイプレーヤーとしても味のある演技で存在感を放ってきた高橋だが、本作で演じているベテラン刑事・萩尾秀一は、一見穏やかながら情に熱く、捜査方法も独特。"刑事のステレオタイプ"にまるで当てはまらないのが面白い。そんな変人とも言える萩尾刑事とバディを組むことになったのが、生活安全課から異動でやってきてやる気満々の武田秋穂(榮倉)。こうして親子のような年の差コンビが生まれることになった。
窃盗犯一筋21年の萩尾から、秋穂は「お前さん」と呼ばれ、係長(山本龍二)からは「お嬢」呼ばわり。世代の壁を超えてお互いを認め合い、相棒になっていく萩尾と秋穂を演じた高橋と榮倉の連携プレイに注目だ。
■高橋演じるベテラン刑事の口癖は「確証はないですが」
「手口捜査のプロで、3000人近い窃盗犯の手口が全部頭に入っている」と言われている萩尾の最大の武器は、そのネットワークにある。ハイテク専門の金庫破りのテツ(近藤正臣)、錠前破りの達人・鍵福(泉谷しげる)、空き巣専門の安原(滝藤賢一)...彼らは萩尾の人脈であり、犯罪者たちが歩んできた人生にも寄り添い親身になってきたからこそ、彼らも萩尾に心を開く。
萩尾の事件の見立てには、3課を疎ましく思っている捜査1課の菅井(設楽統)や、懐が深い捜査1課長・田端(角野卓造)も一目置いているが、捜査段階では「確証はない」と曖昧な言い方で濁す萩尾に「秘密主義」とやきもき。
世界的に有名なダイヤが連続して盗まれる事件が起こる#1、#2では「金庫と死体が余計だ」という謎の言葉が周囲を惑わせる。自身が持ち合わせている"事件への嗅覚の鋭さ"という武器を決してひけらかすことはせず、普段は照れ屋の温厚な会社員にしか見えない萩尾の佇まいや滲み出る人間味は、高橋の演技力と人柄があってこそ。萩尾は相棒であるはずの秋穂にも己の手の内を見せないため、酔った秋穂に「焦らさないでください!」と絡まれ、挙句の果てに「おじさん!」と言われる場面も。高橋だからこそ、そこはかとなく可笑しい。
■昭和世代の刑事に食らいつきながら成長する秋穂を、榮倉が生き生きと演じる
萩尾から「ピンとくるのには、流れを捉えることが大事」、「3課の仕事は大事なものを取り戻してあげること」と言われた秋穂。その意味を掴むために、萩尾に断られても「行かせてください」と頭を下げて同行し、その行動力で鍵福と飲みに行くまでに関係性を築く。
そして物語が進むにつれて、考え方の違いで揉めに揉める場面もある中、秋穂も窃盗犯の情報を掴むために奔走したりと、萩尾とのコンビネーションで事件を解決に導いていくようになる。
飾らないチャーミングなキャラで女性からも人気の榮倉だが、本作での高橋との掛け合いも実に自然体。世代は違えど、どちらも人情家の刑事コンビが、"プロVSプロ"として窃盗犯と頭脳戦を繰り広げる物語が、高橋と榮倉の演技と共に楽しめる作品だ。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
確証~警視庁捜査3課
放送日時:2024年12月29日(日)9:15~
チャンネル:チャンネル銀河
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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