40代の今も美しいソン・ヘギョ、「自立と孤独は表裏一体」美を保つための努力は惜しまない強いヒロイン像が何故ハマる?
2024.10.26(土)
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11月22日(金)に43歳の誕生日を迎えるソン・ヘギョ。韓流ブームの原点といえる「冬のソナタ」(2002年)と並び、高い人気を誇る四季シリーズ第1作「秋の童話」(2000年)で人気を爆発させてから20数年――近年も"ロマンスの女王"のイメージを覆すほどの強烈な復讐劇「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(2022年)が高い評価を得るなど、トップ女優の輝きを放ち続けている。
そんな美しいアラフォー女優の代表格といえる彼女が、実年齢11歳差のチャン・ギヨンと共演し、話題を呼んだ大人のラブロマンスと言えば「今、別れの途中です」(2021年)だ。
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(C)SAMHWA NETWORKS
本作は、ヘギョ演じるファッション会社のデザインチーム長・ヨンウンと、売れっ子フォトグラファー・ジェグク(チャン・ギヨン)が繰り広げる大人のラブストーリー。偶然の出会いを経て親しくなった2人だが、過去の恋愛にトラウマを抱えるヨンウンは、若く自信家のジェグクに惹かれながらも彼のアプローチを受け入れることができない。2人の関係に会社の人間関係や大人の事情が絡み合い、じれったくも切ないストーリーが綴られていく。
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(C)SAMHWA NETWORKS
大ヒット作「太陽の末裔 Love Under The Sun」(2017年)の女性医師モヨンしかり、パク・ボゴムとの共演作「ボーイフレンド」(2018年)で演じたホテル代表スヒョンしかり、ヘギョは仕事ができて自立した大人の女性の役柄がよく似合う。今作でも、自分で育ててきたブランドを必死に守る責任感の強い職場のボスを格好良く演じている。
だが、自立と孤独は表裏一体。その人物が責任ある立場にあるなら、なおさらだ。そして、孤独を救うのは愛。孤独をまとった女性が愛を受け入れ、癒され、救われる過程にこそドラマがある。その過程を美しく切なく演じることができるのが、ヘギョが"ロマンスの女王"と呼ばれる所以だろう。
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(C)SAMHWA NETWORKS
中でも、本作で演じたヨンウンは、過去のトラウマから「永遠など存在しない。だから、今を楽しむ」と言い切り、男性とはワンナイトのみ。一夜限りの関係は結ぶものの、相手には自分の名前すら明かさない徹底ぶりだ。
そんな彼女のセリフは同世代女性の共感を呼ぶものばかり。美を保つための努力は惜しまず、家に帰れば「外見も才能のうち。耐えるのよ」と自分に言い聞かせてストレッチ。男性とのワンナイトも「油断するとたるむ肌と怠けたがる体に適度に鞭を打つための"道具"」であり、「心の片隅は空けておきなさいよ。いい男が入ってこられるように」と友人に忠告されれば「隙を見せたら"セルライト(脂肪)"に襲いかかられる」と言い放つ。自分を律しながらプライドと居場所を守っている彼女の言動に、心を掴まれる人も多いことだろう。
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(C)SAMHWA NETWORKS
ジェグクからのアプローチも、「男だとか愛だとか、そんなのはホルモンのいたずらよ」とさらりといなし、「僕が嫌いなわけじゃない?」と追及されれば「ホルモンは反応した。でも、終わりが見える映画はつまらないでしょ」と粋なセリフでストップをかける。
過去の辛い記憶を抱えるヨンウンが、傷ついた自分の心を守るために"永遠の愛"を徹底的に否定する姿はいじらしく、チャーミングなことこの上ない。年齢を重ねたヘギョのリアリティあるロマンス演技に共感すればするほど、情熱にあふれたジェグクがヨンウンの心の扉をこじ開けていく過程から目が離せなくなっていく...。
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(C)SAMHWA NETWORKS
今年10月には、共演者のバースデーを祝うためにソン・ヘギョやチャン・ギヨンら本作の出演者が集結した様子がSNSでアップされ話題を呼んだばかり。放送から3年が経つ今も親しく交流する姿からも、この作品がヘギョにとって大切なものであることが窺える。美しく年を重ねるヘギョの"今"を切り取った、切なくもチャーミングなロマンス演技を改めて堪能したい。
文=酒寄美智子
放送情報【スカパー!】
今、別れの途中です
放送日時:2024年11月1日(金)22:00~
※毎週(月)~(金)22:00~
※スカパー!第1話無料放送
チャンネル:女性チャンネル♪LaLa TV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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