Microsoft Officeは「買い切り」と「サブスク」のどちらを選ぶべき?
2024.10.18(金)
在宅ワークの普及により、パソコンでの作業環境がより身近なものとなりました。あなたも、日々の業務や作業の中でMicrosoft Officeの活用を検討しているのではないでしょうか。
しかし、いざMicrosoft Officeを導入しようと思っても、「買い切り」と「サブスク」のどちらを選べばよいのか、悩まれる方も多いでしょう。
そこで本記事では、Microsoft Officeの「買い切り」と「サブスク」のどちらを選ぶべきかについて解説します。
目次
Microsoft officeの「買い切り」と「サブスク」のどちらを選ぶべきか迷われている方のために、それぞれの特徴についてご紹介します。
買い切り版は一度購入すると無期限で利用でき、同一ユーザーであれば最大2台のデバイスにインストールできる点がメリットです。
しかし、最新バージョンへのアップデートはできず、クラウドストレージは含まれません。
また、Office 2021のサポートは2026年10月13日までと発表されており、それ以降はセキュリティ上のリスクが生じる可能性があります。
一方で、インターネット接続のないオフライン環境でも利用できるため、医療システムや航空管制システムなど、機能更新が規制される分野には適しています。
サブスクリプション版の最大のメリットは、常に最新バージョンが利用できる点です。
自動更新されるため、最新の機能やセキュリティ対策が常に適用されます。
しかも複数デバイスにインストールできるため、デバイスを問わずシームレスに利用でき、クラウドストレージのOneDriveや、Teamsなどのチームコラボレーションツールも充実しています。
サポートも契約期間中は常に受けられるため、安心です。
契約満了時の自動更新も、スムーズな継続利用につながります。
ほとんどの場合、Microsoft Officeはサブスクリプション版であるMicrosoft 365がおすすめです。
その理由を詳しく解説します。
サブスクリプション版は常に最新版を利用できるため、セキュリティ対策や新機能を常にアップデートした状態で利用できます。
買い切り版は最新版を利用するには買い替えが必要となり、コストと手間がかかります。
Microsoft 365は、Officeアプリケーションに加え、OneDriveやTeams、SharePointなどのクラウドサービスが統合されています。
ファイルの共有や同期、コラボレーションツールとしての活用、社内ポータルサイトの構築など、業務効率化やチーム生産性向上が期待できます。
買い切り版では別途契約が必要となり、これもまたコストと管理の手間が増えます。
サブスクリプション版であれば、1つのライセンスでパソコン、タブレット、スマートフォンそれぞれ5台までインストール可能です。
在宅勤務や外出先など、場所やデバイスを選ばずにシームレスに作業が行えます。
リモートワークやテレワークを導入している企業や、様々なデバイスを活用したい個人にも適していると言えます。
サブスクリプション版は契約期間中、常に最新のサポートを受けることができます。
買い切り版はサポート期限が切れると、セキュリティリスクを抱えながら使い続けるか、買い替えが必要となります。
Microsoft Officeの買い切り版とサブスクリプション版のコスト面の違いは、主に長期的な費用負担にあります。
プラン | 価格 | 2年目 |
Microsoft 365 Business Basic(サブスク型) | 月払い1,079円 または 年払い10,788円 | 年払い21,576円 |
Microsoft 365 Business Standard(サブスク型) | 月払い2,249円 または 年払い22,488円 | 年払い44,976円 |
Microsoft 365 Business Premium(サブスク型) | 月払い3,958円 または 年払い39,576円 | 年払い79,152円 |
Microsoft 365 Apps for business(サブスク型) | 月払い1,483円 または 年払い14,832円 | 年払い29,664円 |
Microsoft 365 Family(サブスク型) | 月払い2,100円 または 年払い21,000円 | 年払い42,000円 |
Microsoft 365 Personal(サブスク型) | 月払い1,490円 または 年払い14,900円 | 年払い29,800円 |
Office Home & Business 2021 (買い切り型) | 43,980円 | 0円 |
Office Professional 2021 (買い切り型) | 75,650円 | 0円 |
※税込み価格表記
買い切り版は購入時に一度だけ料金を支払い、追加費用は発生しません。
しかし、最新バージョンを利用するには買い替えが必要となり、長期的には費用がかさむ可能性があります。
サブスクリプション版は契約期間に応じて月額または年額の料金を支払います。
Businessで年払いを選択すると割引が適用されるため、長期契約を考えている企業の方は年払いの選択がおすすめです。
そしてプランによってはチームコラボレーションツールなど、別途契約するよりもコストを抑えられます。
本記事では、Microsoft Officeの「買い切り」と「サブスク」のどちらを選ぶべきかについて解説しました。
買い切り版は一度の購入で無期限に利用できる一方、最新バージョンへのアップデートやクラウドストレージは含まれません。
一方、サブスクリプション版は常に最新版が利用でき、複数デバイスでのシームレスな使用や、Teamsなどのチームコラボレーションツールも充実しています。
コスト面では、買い切り版は購入時の費用のみで最新版を利用するには買い替えが必要なのに対し、サブスクリプション版は月額または年額の支払いで常に最新版を利用できるため、長期的にはお得です。
以上の点から、Microsoft Officeはサブスクリプション版がおすすめです。
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock