ニュース王国

井上真央がはつらつと演じた強くて明るい姫が魅力的すぎる!平成版「あんみつ姫」

2024.9.21(土)

子役として芸能界デビューを果たして以来、親しみやすい存在感と圧倒的な演技力で、映画やドラマ、舞台などで活躍中の井上真央。そんな井上が、2008年に主演した痛快時代劇コメディが、9月22日(日)に時代劇専門チャンネルで放送されるドラマ「あんみつ姫」だ。

"花のお江戸"からそう遠くはないが近くもない、あずきの産地として栄える「甘辛国」。そこにある甘辛城で暮らすじゃじゃ馬娘・あんみつ姫(井上)は、16歳の誕生日を迎えていた。しかし、城の後継者となる者に家宝を引き継ぐ儀式を押しつけられそうになったり、無理矢理させられたお見合いの相手がマヌケな殿ばかりだったりしたことに嫌気がさし、小姓の甘栗の助(今井悠貴)を連れて城を脱走してしまう。自由を満喫しながら、城下町で次々と騒動を引き起こすあんみつ姫だったが、貧しい子供たちのスリ集団「こんぺい党」と知り合い、団長の煎兵衛(小出恵介)に淡い恋心を抱くように...。

本作は1949年から連載された倉金章介の同名少女漫画を原作に、江戸時代をモチーフとする世界で、好奇心旺盛でおてんばなお姫様・あんみつが巻き起こす騒動を描く。1950年代から60年にかけて、雪村いづみ、鰐淵晴子、中原美紗緒と当時の大スターをそれぞれ起用して幾度も映像化されるなど、多くの人々に愛されたコンテンツだった。その後、1983年には、スーパーアイドル・小泉今日子の主演で華麗な復活を遂げ、作品の魅力がさらに幅広い層に周知されるようになった。

■井上真央が演じたあんみつ姫の最大の魅力とは?

はつらつとした姫を演じた井上真央
はつらつとした姫を演じた井上真央

そして、21世紀にリブートしたあんみつ姫を演じたのが井上。自身の持ち味でもある親しみやすい笑顔を全開にして、姫のはつらつとした性格を体現。一国の主になる重責への不満を父・あわの団子の守(柳葉敏郎)にぶつけた時のふくれっ面や、自由で活気に満ちた城下町を望遠鏡で覗きながら浮かべる憧れに満ちた微笑みと、自分にはそんな生活は望めないという諦めや悲しみが入り混じった顔など、くるくると変わる表情が、井上版あんみつ姫の最大の魅力と言えるだろう。

また、新しい時代に相応しい、"守られるだけではないお姫様像"を描き出しているのも見逃せないポイントのひとつ。城下町で出会った少女・おはぎ(森迫永依)をいじめていた武家の少年たちと対決するシーンでは、超絶スキルのなぎなたで、彼らを圧倒。その際に井上が披露する凛々しい表情や竹竿さばきで、あんみつ姫が、民を守ることのできる一国の主にふさわしい人物であると視聴者に印象づけているのだ。

また、井上版あんみつ姫は、脇を固める名優陣と井上の掛け合いも見どころのひとつ。なかでも、子どもたちによるスリ集団「こんぺい党」のリーダー・煎兵衛を演じる小出とは、2人の間に生まれる淡い恋心を絶妙な距離感で表現している。また、姫の親友・いちご大福として登場する中川翔子のキュートなファッションや、中条きよし、京本政樹といった時代劇スターの活躍、早乙女太一の艶やかな女形姿も要注目だ。

デコレーションネイルなど、時代に合わせたポップさも加えた姫の衣装にも注目したい、じゃじゃ馬プリンセスの大冒険ストーリー。好評を受け翌年には第2弾も放送された、井上が作り上げた新時代のあんみつ姫の活躍を、ぜひその目で確かめてほしい。

文=中村実香

放送情報【スカパー!】

あんみつ姫(主演:井上真央)
放送日時:2024年9月22日(日・祝)12:30~ほか

あんみつ姫2(主演:井上真央)
放送日時:2024年9月29日(日)12:30~ほか

チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます