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眞島秀和、ご当地グルメを楽しむ役から影響を受ける「ドラマ以外でも『居酒屋新幹線』を実践しています」

2024.1.24(水)

やり手の刑事からうだつの上がらない中年男性まで、さまざまな役を変幻自在に演じ分ける眞島秀和。そんな彼が主演を務めた2021~22年放送のドラマ「#居酒屋新幹線」の続編「#居酒屋新幹線2」が、2月10日(土)よりチャンネル銀河で放送される。チャンネル銀河ではTV初放送エピソードとなる9話~12話も放送。

同ドラマは、損保会社の内部監査室で働き、日帰り出張で全国を飛び回っているサラリーマンの高宮進(眞島)が、出張先で見つけたえりすぐりのご当地グルメを、帰りの新幹線の中で1人堪能する姿を描いた作品。シーズン1の東北新幹線から舞台を移し、シーズン2では北陸新幹線と上越新幹線沿線の街を訪れる。前作に続いて主演を務めた眞島秀和に、本作への思いなどを聞いた。

眞島秀和が主演を務めるドラマ「#居酒屋新幹線2」
眞島秀和が主演を務めるドラマ「#居酒屋新幹線2」

(C)「#居酒屋新幹線2」製作委員会・MBS

■主役はおいしい物! 地域おこしに貢献できれば

――シーズン1の反響を受けての待望のシーズン2の制作だと思いますが、初めて聞いた時の感想はいかがでしたか?

「シーズン1が放送されてから、『ドラマと同じようなことをやりました』とか『ドラマに登場したあのお酒おいしかったよ』というようなことを知り合いから言っていただく機会は多かったのですが、正直なところ『そんなに反響があったんだ』と逆に驚いているくらいです(笑)。でも、みんなで一緒に作り上げた作品が、評判が良くてシーズン2が制作できるというのは本当にうれしいですね」

――シーズン2への意気込みや期待することは?

「今回は北陸・上越方面なのですが、実際にあるおいしい物やおいしいお酒、それらに関わっている方たちが喜んでくれたらいいなという思いです。このドラマに関しては、主役がおいしい食べ物とおいしいお酒だと思っているので、そういう意味でも地域おこしに貢献できればいいなと思っています。個人的には北陸・上越方面はあまり行ったことがないので、どんなおいしい物に出合えるのか楽しみにしているところです。普段は出身である山形のお酒をいただくことが多いので、北陸・上越方面にはどんなお酒があるのかわくわくしています」

――本作の主人公・高宮進を演じる上で意識していることはありますか?

「汚い食べ方はしないように、ですかね(笑)。後は、"必要以上にオーバーに表情を作って表現する"みたいなことはしないようにしています。台本がきちんと計算されて作られていますので、僕自身が着色せずストーリーに沿って演じるようにしています。モノローグが多いところが特徴でもあるのですが、前シーズンの良かった部分を引き継いであまり変えず、心の声なので『ものすごく無表情な芝居をしたら、モノローグではちょっと弾けてみよう』みたいな、(行動との)振り幅広く面白く作っていけたらと思っています」

――演じる進と似ている部分はありますか?

「『新幹線に乗るまではご当地グルメは口にしない』と決めている進さんほど、おいしい物にストイックではないですが、僕もいろいろな所に行く機会が多いので、その土地でおいしい物を常に探してしまうところは似ています。ご当地グルメもそうですが、僕の場合はその土地のB級グルメの名店とかサウナとかも探しちゃいます(笑)」

新幹線の発車時間までに酒とさかなを探し回る進(眞島)
新幹線の発車時間までに酒とさかなを探し回る進(眞島)

(C)「#居酒屋新幹線2」製作委員会・MBS

――シーズン1で印象に残っているエピソードはありますか?

「洞窟酒蔵に行ったのですが、そこで僕が60歳になったらお酒が届くように注文してきました。自分の還暦のお祝いになればいいな、と。だから、印象に残っているというか、継続中。発注中ですね(笑)。あと、仙台のコンビーフは何度も買っています! 僕自身もリピートしていますし、人にお薦めしたりもしています」

――ご自身は「居酒屋新幹線」をしますか?

「やりますね。車で行っていてお酒が飲めないときでも、ご当地のグルメを味わいながら帰ってきますし。シーズン1の撮影を経てから、『せっかく地方に来たんだから、何かご当地グルメを探したいな』という気持ちが強まりまして、いろいろな地域のクラフトビールなどを楽しんだりと、本当に実践しています。新幹線で移動するときは必ず"マイ栓抜き"を持参していますし。乗り換えでバタバタしている時にクラフトビールを買って、いざ飲もうと思ったら開けられないということがあってからそうしているので、多くの方に『栓抜きを持って乗車した方がいい』と声を大にして伝えたいです(笑)」

新幹線のテーブルに酒とさかなをセットして「俺だけの居酒屋」が開店する
新幹線のテーブルに酒とさかなをセットして「俺だけの居酒屋」が開店する

(C)「#居酒屋新幹線2」製作委員会・MBS

――進はかなり下調べをするタイプですが、ご自身はいかがですか?

「その土地のグルメ情報サイトは見ちゃいますね。グルメ情報サイトで見つけて、行ってみておいしかったら、さも自分が見つけたように他人にお薦めするのが好きなんですよ(笑)。でも、そのくらいかな。車で自走して行くときなどは、行きで気になった店を覚えておいて、帰りに寄ってみたりすることも多いです。プライベートで旅行に行くときも、場所だけ決めてスケジュールは全く詰めないタイプですし。詰めていると、ちょっとでもズレると『今、押してるな』とか気になってしまって、普段そういうスケジュールの中で生きているのに、旅行でもそういうふうに考えるのが嫌なので、あまり決めないようにしています」

――チャンネル銀河でTV初放送となる新エピソード4話(新高岡、高崎、燕三条、金沢)がありますが、印象的だった場所やエピソードはありますか?

「新高岡は、"日本のベニス"といわれている富山県射水市が良かったですね。初めて行きました」

――日本にも知っているようで知らない、いいところがたくさんありますよね。

「そうですね。今はオンラインで何でも買えますし、全国チェーンのお店も至るところにありますが、その土地オリジナルの食べ物などはたくさん残っているんだなって。当たり前のことですが、そういう発見が楽しいなぁと思いました。このまま残っていくといいなと思う文化や風土、食が、各地にまだまだたくさんありますね」

「燕三条は、メイド・イン・ツバメといわれる製品がある町ですから、大好きな所です。まず駅にギャラリーのように製品が飾ってあるのを見て楽しかったなぁ(笑)。フライパンや爪切りもそうですし、タンブラーも何年も前から使っています。特に爪切りは気に入っていて、メンテナンスもしてもらったことがあります。まさに、僕が問い合わせをして対応していただいた所で、今回撮影させていただきました。物づくりが好きで、町工場や職人が好きな方にとって、燕三条はたまらない所です!」

「高崎には、パッと見は都心の裏道にありそうな飲み屋みたいな外観で、オリジナルのクラフトビールを造っているお店があって、ここのビールはすごくおいしいです。買って帰ってきて、実際に飲みました。後、『しょうが漬け』は一度食べてほしいです。それと、残念ながらドラマには出てきませんが、しょうが漬けのお店と同じ屋根の下にお店を構えているお弁当屋さんがあって、ヒレカツサンドやアジフライサンドを作っていて、そこのオリジナルのタルタルソースが絶品なんです! お店に行かないと買えないので、僕は高崎に行ったら必ずそこに行きます」

「金沢は、カブとカブの間にブリが入っている『かぶら寿し』を初めて食べましたが、とてもおいしかったです。ドラマに登場するお店の『かぶら寿し』は、年末年始だけ通常とは違う特別品が売られていて、実家用にすでに手配済みです(笑)」

ましま・ひでかず●1976年11月13日生まれ、山形県出身。李相日監督作「青~chong~」(1999年)の主演としてデビュー。以降、映画、ドラマ、舞台などで活躍。近年の作品に、映画「ある男」(2022年)、「彼方のうた」(2023年)などがある。

撮影=山田大輔 取材・文=原田健 ヘアメーク=佐伯憂香 スタイリング=増井芳江 衣装協力=suzuki takayuki

放送情報

#居酒屋新幹線2

放送日時:2024年2月10日(土)スタート 毎週(土)20:00~(2話連続放送)

放送チャンネル:チャンネル銀河

※放送スケジュールは変更になる場合があります