ももいろクローバーZ・高城れにがかわい過ぎる家出エピソードを語る「すごくくだらないことで母親とけんかをしまして...」
2024.1.5(金)
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ももいろクローバーZ・高城れにが、2024年2月4日(日)の東京・紀伊國屋ホール公演からスタートする舞台「パルコ・プロデュース 2024『最高の家出』」に出演する。
同舞台は、三浦直之作・演出による、ある演劇が繰り返し上演されている「模造街」という虚構の街で"その街に迷い込んだ人"と"その街しか知らない人"の2人の家出が交差するファンタスティック迷走ストーリー。高城は初の単独舞台出演となり、初めて座長を務める。
結婚生活に疑問を感じ、家出をした立花箒(高城)は、道中で無一文になり途方に暮れていたところ、出会った藤沢港(東島京)に「住み込みの働き手を探している劇場がある」と聞き、劇場を訪れる。そこで与えられたのは、舞台上に造られた"模造街"で、ある役を演じる仕事だった。
今回、高城にインタビューを行い、出演を聞いた時の気持ちや台本を読んだ感想、演じる役の印象などを語ってもらった。
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――出演を聞いた時の気持ちは?
「めちゃくちゃ嬉しかったです!ももクロでグループとして舞台をたくさんやらせていただくことはあっても、なかなか単独での出演というのがなかったので。ずっと『いつかお芝居もやってみたいな』と思っていた中で、『周りに甘えられない状態で、一人で飛び込んでやってみたい』という夢を密かに抱いていたので、それが叶ったという喜びと『頑張らなきゃ』という責任感の両方がありました」
――初単独出演で初座長ということですが?
「それだけが大丈夫かなって(笑)。三浦さんの作品自体がユニークですごく夢があって、温かいというのもありますし、出演される方々が演劇のプロの方々ばかりなので、(座長として引っ張っていかないといけないという)そこだけが不安です。だから、差し入れを頑張ろうと思います。差し入れしか武器がないんですよ(笑)。稽古期間も公演期間も長いので、みんなの活力になるような差し入れをたくさんしたいなと思っています。私は引っ張るタイプでもないのですが、演劇界の素敵な方々がいらっしゃるので、そういう方々からいろいろ吸収して勉強する座長になりたいと思います!」
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――台本を読んだ時の感想は?
「三浦さんの人柄が出ているというか、三浦さんの常に少年心を忘れていないところが作品に反映されているなと。それでいて、成長していく中で自分の居場所だったり、自分自身の葛藤だったり、たくさん悩むところがあると思うんですけど、そういうところも盛り込まれているのが、どの世代にも響くんじゃないかなと思います。ファンタジー要素もありつつ、すごく私たちの生活に近いような。演劇を観ているはずなんだけど、リアルな誰かの生活を覗いてしまっているような気持ちになるんじゃないかな」
――演じる役の印象は?
「自分自身との葛藤だったり、自分が置かれた環境に対しての葛藤だったり、いろんなものに葛藤している人。あと、内向的なんだけど、すごく意志が強いなと。私自身、グループ活動をしていく中で『自分の立ち位置って何なんだろう?』というような壁にぶつかったことが何度もあるので、そういうところは共通しているなと思いますし、一人遊びが得意だったり、妄想が得意なところは似ていますね」
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――どのように演じようと思っていますか?
「似ている部分も少なくないのですが、箒ちゃんほどの強さっていうのは私にはない気がするので、そこをどう寄り添っていくか、どう演じられるか、私なりの箒ちゃんになれるかっていうのが、今回の自分の課題です」
――今回の舞台を通して成長したいところは?
「やっぱり表現力ですね。私はアイドル活動歴の方が長いので、歌やダンスの表現はなんとなく慣れてきてはいるんですけど、お芝居の表現ってなるとまだ慣れない部分だったり、どう立ち振る舞っていいのかわからない部分もあるので、そういったお芝居の表現力を成長させたいです。どの作品に出ても困らないような、味のあるお芝居ができる人になるきっかけになったらいいなって思っています」
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――家出がテーマですが、ご自身は家出をしたことは?
「私、実は家出魔なんですよ(笑)。最近だと、2019年の12月にすっごくくだらないことで母親とけんかしまして、家出したんです。極寒の中、上着も着ないで一人で缶のコーンスープで暖をとりながらベンチに座っていたら、ふと周りを見るとイルミネーションがきれいでカップルとかファミリーがわんさかいて『一人で何やってるんだろう』と思いながらも、このまま帰るのもシャクなので一人で"イルミネーションどれだけきれいに撮れるか選手権"をやっていたら、母から電話がきて『おそばとるけど、何そばがいい?』って聞かれて、それで帰りました(笑)」
――箒は決断力のある女性だと思いますが、決断力はある方ですか?
「プライベートに関しては優柔不断なタイプではないと思うのですが、仕事のことに関しては自分の判断だけでは判断できないことが多いですね。やっぱり自分だけじゃなくグループや周りのスタッフさんにも迷惑を掛けることにもなりかねないので、いろいろと考えてしまいます」
――ご自身の中での大きな決断について教えてください。
「中2の時にこの世界に入ることを決めた時。そして、高校を卒業する時に介護福祉士になるための介護の資格を取るかアイドルを続けるか決める場面で、ももクロを取った時です。今思えば、その時にしっかりこの決断をした自分を褒めてあげたいです!」
――最後に観劇にいらっしゃる方、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「この作品は、お笑い要素も入りつつファンタジー要素もありつつという、とてもユニークな作品でありながら、きっと皆さんがそれぞれ抱えている悩みや葛藤を解きほぐす作品になっていると思いますので、『最高の家出』が皆さんにとっての家出になればいいなと思います。自分の中でしっくりくる感情に出合って、『これからまた頑張ろう』というふうに、前向きな気持ちで帰っていただけたら嬉しいです」
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文=原田健 撮影=中川容邦
ヘアメイク=竹内美紀代(KIND)
スタイリスト=寄森久美子
舞台情報
パルコ・プロデュース 2024『最高の家出』
【東京公演】
2024年2月4日(日)~24日(土)
紀伊國屋ホール
【高知公演】 2024年3月6日(水)
高知県立県民文化ホール オレンジホール
【大阪公演】 2024年3月9日(土)
森ノ宮ピロティホール
【香川公演】 2024年3月14日(木)
レクザムホール(香川県県民ホール) 小ホール
【宮城公演】 2024年3月20日 (水祝)
仙台電力ホール
【北九州公演】 2024年3月23日(土)
J:COM 北九州芸術劇場 中劇場
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