深田恭子との胸キュンなシーンも!?永山瑛太がアクションに初挑戦した映画「ワイルド7」
2023.11.21(火)
永山瑛太が初のアクション映画に挑戦し、深田恭子と主演を務めたのが劇場版「ワイルド7」だ。原作は1969年~79年に「週刊少年キング」で連載された伝説の漫画で、ドラマ化、映画化された。
瑛太が演じているのは殺人犯の飛葉。元組長のオヤブン(宇梶剛士)、脱獄囚のセカイ(椎名桔平)、爆弾魔のPYRO(丸山隆平)、天才詐欺師のSOX(阿部力)ら7人で構成されている警視庁の超法規的組織、「ワイルド7」のひとりだ。銀行強盗やテロなど、大規模な事件が起こると警察からのミッションにより、犯人を極秘裏に抹殺するのが彼らの使命。バイクテクニックと銃の腕に長けた飛葉は、誰のことも信じないと心に決めた人物で、生きていることを実感できるのはワイルド7として生命賭けの任務に挑むときだけである。ちなみに瑛太はもともと、バイクの大型免許を持っていたため、車と車の間をすり抜けていくスリリングなバイクアクションや凶悪な犯人たちとの銃撃戦にもチャレンジ。バイカーである謎めいた女性、本間ユキ(深田恭子)とのロマンス(あくまでハードボイルド)も瑛太のクールな魅力を際立たせている。
■派手なアクション全開。瑛太たちのダークヒーローっぷりに興奮
高速道路でのチェイスシーン、燃え盛る車など、派手なアクションシーンも本作の見どころだ。ワイルド7に命令を下しているのは警視庁参事官の草波(中井貴一)。日本と米国で共同開発された危険なウイルスを盗み出し、要求に応じないと飛行船を爆破し、積んだウイルスをばら撒くと予告する危険極まりないテロリストたちにも立ち向かっていく。ライダースを着た個性派のワルたちがバイクに乗って、駅の構内に突っ込んでいくシーンや、黒幕を退治するため、SATも出動する中、トレーラーを突き破って、7人が次々にバイクで突入していく場面は戦隊もの好きならエキサイトすること間違いなしだ。セカイ(椎名)に「俺たちだって少しは誰かのためになってんじゃないか? 守りたい大切なものって誰にでもあるだろ?」と問われても「守れたことあんのかよ?」と返す飛葉は繊細さを押し込め、淡々と任務をこなす孤独なライダー。瑛太の醒めた佇まい、シャープな銃さばきにも注目だ。
■似たもの同士を演じる瑛太と深キョンの胸キュンな場面も。
クールな飛葉が人間くさい顔を見せるのがユキ(深田)と出会った時の場面だ。事件現場にいた謎のバイカーに似ていると思った飛葉が、ユキを無理やり連れ出すのだが、バイトに遅れそうだからというユキを乗せてバイクで疾走し、レストランで働く彼女に見とれるあまり、店で泥酔してしまうシーンはギャップがチャーミング。黒髪に濃いめのアイメイクでキリッとした表情を見せる深キョンもヒロインとして鮮烈な印象を残し、人生が一変する悲しい過去を持つ2人がいつしか惹かれあっていくロマンスもビタースイートな描かれ方ゆえに男っぽい本作を引き立てる要素として成立している。
文=山本弘子
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