モーニング娘。&後藤真希だけじゃない!映画「仔犬ダンの物語」で存在感を放つアイドルの金の卵たち
2023.8.23(水)
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先日、バラエティ番組につんく♂と新旧モーニング娘。メンバーが出演し、後藤真希がSNSに約15年ぶりのつんく♂との再会を喜んだ内容の投稿をしたことが大きな話題を呼んだ。
モーニング娘。といえばオーディション番組で落選した者たちによって結成され、飛ぶ鳥を落とす勢いで国民的アイドルグループに成長。中でも、グループはそのままにメンバーの卒業と加入を繰り返すことで常にフレッシュさを保持してアップデートし続けていくというシステムは当時画期的で、現在のアイドルグループにも継承されているほどの発明だった。この発明により、現在もモーニング娘。'23としてグループは活躍している。
1998年のデビューから四半世紀にわたって続くモンスターアイドルグループだが、最も勢いのあった時期といえば2000年初頭だろう。グループ編成でいえば、第5期の高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙が加入し、後藤真希が卒業した頃で、そんなグループの絶頂期に公開された映画が「仔犬ダンの物語」(2002年)だ。
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(C)2002「仔犬ダンの物語」「お菓子な大冒険!」製作委員会
同作品は、アップフロントグループと東映がタッグを組んだ作品で、愛媛・松山で実際に起こった出来事を基に制作されたもの。盲目の仔犬・ダンと少女たちの交流を描く。モーニング娘。から飯田圭織、安倍なつみ、保田圭、石川梨華、吉澤ひとみ、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙とほとんどのメンバーが出演するほか、卒業したばかりの後藤真希も出演し、豪華な面子が画面を彩る。
小学5年生の森下真生(嗣永桃子)は、父親の再就職がきっかけで両親が離婚をすることになる。「父親と母親のどちらと一緒に暮らすか」という選択を迫られた真生は、自分の知らないところで話を進められていたことに怒りを覚え、一人群馬の祖父の家に世話になることに。転校し、少しずつ周囲になじんできた中、真生は同じ学校に通う野村千香(清水佐紀)がコンビニで牛乳を万引きする瞬間を目撃。万引きを止めて事情を聞くと、その牛乳は千香がこっそり飼っている盲目の仔犬・ダンのためのものだった。こっそり飼い続けるには無理があるため、真生たちは大人の協力も得ながらダンのために新しい飼い主を探していく。
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(C)2002「仔犬ダンの物語」「お菓子な大冒険!」製作委員会
少女たちが紡ぐ物語ということもあり、あくまで少女たちの活動を応援するという役どころであるモーニング娘。メンバーや後藤の出演時間は少ない。そのため、"彼女たちの演技に感情移入して一喜一憂する"というのは難しいのだが、子供たちの頑張りや大人たちの事情、健気な子供たちの思いがやがて大人の堅苦しい考えやルールを変えていくという展開は心を打ち、見終わった後に考えさせられる大切なテーマを描いたストーリー展開にぐいぐいと引っ張られていく。そんな中で、ふとしたシーンに登場するメンバーのキラキラとしたフレッシュな演技が作品に軽やかさと華やかさを与えており、良いリズムを生み出している。
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(C)2002「仔犬ダンの物語」「お菓子な大冒険!」製作委員会
そんなメンバーたちの雄姿も見どころなのだが、あえて注目してもらいたいのは子役たちだ。主演の嗣永や重要な役を担う清水に加え、徳永千奈美、夏焼雅、熊井友理奈、石村舞波といった後の「Berryz工房」となるメンバーや、梅田えりか、矢島舞美、村上愛、中島早貴、岡井千聖といった後の「℃-ute」となるメンバーなど、ハロプロキッズたちが名演技を披露。後にきらびやかなステージで多くのファンを魅了するアイドルの金の卵たちの演技に、驚かされる者は少なくないはず。というのも、子役事務所の俳優たちかと思うほどに上手く存在感にあふれており、心を掴まれるからだ。
フラットな気持ちで物語の成り行きを楽しみながら、アイドルになる前の金の卵たちの驚くべき演技の上手さと堂々たる芝居に刮目してほしい。
文=原田健
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