工藤遥が共演したチョコレートプラネット・長田の印象を語る「本当に職人肌の方」
2023.7.21(金)
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工藤遥が7月28日(金)公開の映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」に出演する。同作品は、現在放送中の「仮面ライダーギーツ」(テレビ朝日系)の劇場版で、世界滅亡ゲームを仕掛けてきた未来人とギーツら仮面ライダーたちが激突する。
正体不明のジャマト世界樹が出現するという緊急事態が発生する。それは、未来からの侵略者・メラ(長田庄平)とメロ(工藤遥)が仕掛ける、世界をいかにスピーディに滅ぼすかを競う"世界滅亡ゲーム"だった。世界が4つに分かれてしまい、それぞれの世界でライダーたちが奮闘する中、彼らは英寿の異変に気付く。
今回、仮面ライダーの敵役として出演する工藤にインタビューを行い、出演を聞いた時の心境や演じた感想、初共演となる長田の印象、自身にとってのヒーローなどについて語ってもらった。
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――工藤さんといえば、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(2018~2019年、テレビ朝日系)でルパンイエローを演じてらっしゃいましたが、スーパー戦隊に続き仮面ライダーへの出演を聞いた時の感想は?
「『まさかの仮面ライダー!?』と率直に思いました(笑)。とてもありがたさを感じながらも、最近はメロのようなお転婆で無邪気でキャッチーなキャラクターを演じることって少ないので『不思議だな』と感じたんです。でも、監督が中澤(祥次郎)監督だと聞いて、すごく合点がいきました。というのも、中澤監督には『ルパパト』の時もお世話になっていましたし、ルパンイエローである早見初美花という女の子のキャラクターを作り上げてくださった方だったので、"中澤監督で、この役"というのを伺った時にすんなり理解できて、ぜひやらせてくださいという感じでした」
――台本を読んで感じたメロの印象は?
「分かりやすく言うと『スーサイド・スクワッド』に出てくるハーレイ・クインのイメージだよっていう話を監督とさせていただいたのですが、本人が思っているよりもやっていることが卑劣で、発している言葉にトゲがあって、無邪気であればあるほどそれが狂気に変わっていくという印象を受けました。なので、撮影では『とにかくポップに演じよう』というのを心掛けていました」
――演じた感想は?
「(キャラクターの性質上)『何でもできるな』という印象があったので、とにかく好き勝手に無邪気に遊ばせていただきました(笑)。どこまで本編で使われているのか分かりませんが、結構アドリブもやりましたし。中澤監督がそういうのを面白がってくださる方なので、その姿勢に救われながら目一杯遊ばせていただきましたね」
――演じる上で大変だったことは?
「メロは未来人で宇宙人ではなく、(演じるのは)人間でいいので演じづらいということはなかったのですが、(ギーツの世界観を構築する)前提確認はめちゃくちゃやりました。特撮の台本ってすごく特殊で、最初から追い掛けていないと分からない専門用語がいっぱい出てくるんです。そこが映画の台本だけだとつかみ切れていないところがあったので、監督やスタッフさんを捕まえてとにかく細かく教えていただきながら撮影に臨みました」
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――長田さんの印象は?
「本当に職人肌の方だな、と!メラが変身するクロスギーツを演じたスーツアクターさんのお芝居の動画を見ながら、スーツアクターさんと2人でメラのキャラクターを作ってらっしゃって、すごく器用だなと。自分の思うメラの要素もお芝居で表現しつつ、スーツアクターさんのお芝居も吸収し、ちゃんと整理して細かい部分をしっかりと積み上げていく姿に圧倒されました」
――役者として得るものもあったのでしょうか?
「ありました!チョコプラさんのYouTubeが好きでよく拝見しているんですけど、お2人とも本当に特徴をつかむのがお上手だなと思っていて、キャラクターとして成立させつつ、『こういう人いるかもしれない』と思わせる説得力があるんです。そういう部分を今回の共演で直に感じることができましたし、役者として見習いたい部分だったのですごく勉強になりました」
――ご自身にとってのヒーローを教えてください。
「母親ですね。信じられないくらいタフでパワフルで、『母は強し』を体現しているような人なんです。子育てが落ち着いた今、趣味でいろんなことをやっていて、『どこにそんな時間と体力と余裕があるんだろう』って不思議に思うくらい、マルチタスクが得意過ぎるんですよ。あと、いつもは体育会系なので『お仕事があるだけまし。休んでる暇なんかないよ』って喝を入れてくるのに、私が仕事で立て込んでバタバタしていると、ちょうどいいタイミングで『ちゃんと休みなよ』って言ってくれるんです。離れて暮らしているのに、見えているみたいに。『本当にこの人はすごいな』って尊敬するところばかりです」
――「仮面ライダーギーツ」は"理想の世界"がキーワードですが、ご自身の"理想の世界"について教えてください。
「私は、お芝居をする上で年齢や性別はあまり関係なく、遠慮する必要はないと思っているんです。もちろん、ご一緒する方々皆さんを尊敬していて、後輩としての立ち振る舞いというものも心掛けていますが、芝居においては遠慮はいらないし、きちんと自分の意思を監督や周りの大人に伝えられる役者でいなければと。でも、まだまだ年齢や性別を理由に自己主張できない人もたくさんいるなと感じているので、そういう方々の不要な遠慮が一つずつクリアになっていったら、エンタメ界はもっと面白くなっていくのではないかなって思います」
――最後に映画をご覧になる方にメッセージをお願いします。
「この作品はすごくキャッチーで、ご家族でクスクス笑いながら楽しんでいただける作品になっているんじゃないかと思っております。1年間『仮面ライダーギーツ』を応援しているファンの方たちにとっては集大成となる作品なので、みんなの熱い思いが詰め込まれた夏にぴったりの映画になっていると思います。ぜひ楽しんでいただきつつ、悪役ではありますが、メラ&メロのこともかわいがっていただけたら嬉しいです!」
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文=原田健
衣装
ワンショルダートップス・スカート= yae/ヤエ
イヤーカフ・リング= Jouete/ジュエッテ
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