王将戦七番勝負も2勝1敗と好スタート!今後の展開も気になる藤井聡太の1月の対局を振り返る!
2023.2.7(火)
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いよいよ始まった羽生善治九段との王将戦七番勝負。1月は3局が行われ、藤井が2勝1敗とリード。また、A級順位戦でも星を伸ばし、名人挑戦に近付いている。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井から見た過去の対戦成績。

1月8、9日に第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第1局で羽生善治九段と対戦。羽生の一手損角換わりから相早繰り銀の攻防に。難解な中盤戦となるが、巧みな桂使いを見せて藤井が抜け出す。最後は大差をつけて勝ち、好スタートを切った。
1月15日に第16回朝日杯将棋オープン戦本戦1回戦で阿久津主税八段と対戦。横歩取りから阿久津にペースをつかまれるが、うまく勝負形に持ち込んでいく。形勢としては苦しい状況が続いたが、一瞬のスキを逃さず速度を入れ替えることに成功し、逆転勝ちを収めた。
続く2回戦で増田康宏六段と対戦。角換わり腰掛け銀の最新形から藤井がリードするが、踏み込むタイミングを誤り敗勢に。絶体絶命に思えたが、王手の連続をしていくうちに自玉の安全を確保して激戦に持ち込む。最後は自陣の一番深いところで敵玉を捕まえ、大熱戦を制した。準決勝の豊島将之九段戦は2月23日に行われる。勝てば同日に決勝だ。
1月18日に第81期A級順位戦7回戦で豊島将之九段と対戦。角換わり腰掛け銀から研究勝負になるが、藤井が抜け出す。リードしてからは攻防ともに強い踏み込みを見せて追い詰め、制勝した。6勝1敗と星を伸ばして首位をキープ。8回戦は2月1日に永瀬拓矢王座(11勝4敗)と対戦する。勝てばプレーオフ以上が確定する。
1月21、22日に王将戦第2局で羽生九段と対戦。先手の羽生は相掛かりから積極的に動いていく。藤井も対応するが、羽生の妙手を境に徐々にペースを握られていく。終盤は勝負手を繰り出すが正確に押し切られて投了。七番勝負は1勝1敗に。
1月28、29日に王将戦第3局で羽生九段と対戦。羽生の雁木に対し、先手の藤井は早繰り銀から積極的に戦っていく。中盤、中段玉で粘り強く指そうとする羽生玉を押し返すと的確な指し回しで制勝。七番勝負を2勝1敗とした。第4局は2月9、10日に行われる。
第48期棋王戦コナミグループ杯は挑戦権を獲得。渡辺明棋王(12勝2敗)との五番勝負は2月5日に開幕する。
第31期銀河戦本戦ブロックの組み合わせが発表。前回優勝の藤井はHブロック最終戦に登場。その前には羽生九段らが控えており、勝ち上がってきた棋士との対戦となる。
1月15日に第72回NHK杯将棋トーナメント3回戦の佐藤天彦九段戦が放映。急戦矢倉の戦いから苦しい時間も長かったが、粘り強い指し回しで最後は勝利を収めた。準々決勝では中川大輔八段と対戦する。放映は2月5日の予定。
第2回ABEMA師弟トーナメントが進行中。藤井は師匠の杉本昌隆八段と組んで出場。しかし、結果は予選リーグの初戦、2位決定戦で木村一基九段、髙野智史六段のチームに敗れ、本戦進出はならなかった。
文=渡部壮大
放送情報
〔生〕第72期 ALSOK杯王将戦 七番勝負 第4局 藤井聡太王将 vs 羽生善治九段
放送日時: 2023年2月9日(木)、10日(金)8:45~
チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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