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久間田琳加が映画『おとななじみ』から受けた驚きの影響を明かす「女優としてだけでなく、自分も変えられた作品」

2023.4.27(木)

久間田琳加
久間田琳加

久間田琳加が5月12日(金)公開の映画『おとななじみ』で、HiHi Jets/ジャニーズJr.の井上瑞稀とW主演を務める。

同作品は、中原アヤの同名漫画を映画化したもので、"おさななじみ"のまま大人になってしまった"おとななじみ"の2人の、進みそうで進まない恋模様を描いたラブコメディ。久間田は、4歳の時から隣に住む"おさななじみ"のハル(井上)に想いを寄せ続けている主人公・楓を演じる。

お互い一人暮らしを始めた24歳のハルと楓は、今も同じアパートの隣の部屋に住んでいる。幼いころからハルを思い続けている楓だが、肝心のハルは楓の気持ちに全く気付く様子はない。だらしないハルに、楓はつい世話を焼き過ぎて"オカン"化してしまっていた。そんなある日、進展しない関係に業を煮やした楓はハルをあきらめることを決意し、幼なじみの伊織(萩原利久)と美桜(浅川梨奈)に宣言。すると、伊織から小学生の頃から好きだったことを告げられる。

今回、久間田にインタビューを行い、出演が決まった時の心境や役作り、演じた感想などについて語ってもらった。

――出演が決まった時の感想は?

「私自身、少女漫画を読むことが大好きで、その大好きな少女漫画の実写化のお話をいただいたことがすごく嬉しかったです。お話をいただいてから原作を読ませていただいたのですが、今まで"キュンキュン"に特化した作品ばかり読んでいてラブコメは初めてだったので、『"面白い"と"キュン"が共存するんだ!』って驚いて新感覚でした。また、(楓、ハル、伊織、美桜の)幼なじみ4人の関係性がすごくかわいらしくてドキドキして、『いい関係性だな』と感じました」

――"オカン系女子"という役どころですが?

「原作を読んだ時に、楓ちゃんはものすごく表情が豊かだし動きも大きくて、『これを実写化するんだ』というドキドキ感がありました。『自分にこんな要素あるかな?』って探した時に、『結構、普段省エネで生きているんだな...』と感じて(笑)。撮影に入る前のリハーサルの段階から、楓ちゃんほど大きく動いたことがなかったので、日々疲れ過ぎて、帰ってきてソファに座ったらいつの間にか寝てる、みたいなことが多々ありました」

――原作もののキャラクターを演じることへの難しさなどは?

「ありますね。漫画が好きで原作ファンの方の気持ちもよく分かるので、できるだけ寄せていきたいという思いが強いですし、それが観ている方に伝わればいいなと思いながら演じました。原作の持つ"かわいらしさ"とか"応援したくなる気持ち""ドキドキする感じ"など、"漫画だからこそ楽しめる"ということはやっぱりあるので、実写化作品に出演させてもらう時はいつも難しさを感じています」

――楓のような女性をどう思いますか?

「こういう女の子になりたいなってすごく思います。一途だったり、奥手だったり、鈍感だったりと、いろんな面があるんですけど、それら全てがかわいらしいポイントで、すごく魅力的に感じました」

――20年間片想いし続けるということに関しては?

「やっぱり20年の間で、いろいろ環境が変わって、自分も好きな人も変わっていくと思うんです。その変化すらも含めて"好き"って、その人の全てが"好き"ってことだから、すごく素敵なことだなと思いますし、うらやましいですね。一方で、演じるとなると『20年間の片想いって、どんなんだろう?』と。撮影していた時が21歳だったので『(自分に落とし込むと)生まれた時からって好きなんだ...』って悩みましたし、一番苦労したところですね。でも、楓を演じたことによって、『好き』って伝えることで20年間積み重ねてきた関係性が壊れるかもしれないし、壊れたら元には戻せないという"20年間の好き"の重みを知ることができました」

――楓を演じた感想は?

「すごく楽しかったです!同世代でいる時は少年のように騒いでいながらも、楓が悩んでいる時にふとポジティブなことを言ってくれたりするハルの魅力も分かる気がしたし、気持ちの面でも楓に寄り添えたかなって思いますね」

――演じる上でのこだわりや意識したところは?

「変顔じみたところとかコミカルなところは特に演じていて楽しかったです。監督からも『ここは渾身の、今まで見せたことのない久間田琳加を見せてください』って言われていたので、全身全霊で変顔をしました。本番直前まで、楽屋で自分の前に鏡を置いて(変顔の)練習しましたし!監督から『ナイス変顔でした』という言葉をいただいた時は、『これで一つ山場を越えた。今後も楓を演じられる』と思って、すごく安心したのを覚えています」

――ご自身的にはハルと伊織、どちらがタイプですか?

「原作を読んだ時は、スマートで大人な伊織がいいなって思っていたんですけど、楓を演じたらハルのかわいらしさがすごく理解できて、どっちも素敵だなって思っちゃいましたね。うーん...。でも、やっぱりハルかなぁ。伊織はドキドキするんですけど、逆に気を抜ける瞬間がないなと。対するハルは一緒に楽しめるので、一生一緒に生きていくパートナーならハルですね」

――作品に携わって変わったことはありますか?

「最近気付いてびっくりしたんですけど、この作品に携わってから年下系男子が出てくる少女漫画ばかり読んでいて!意識していたわけじゃなく、自然と年下男子にドキドキさせられる感じのやつにハマっちゃっているみたいで(笑)。それまでは年下よりも年上がいいかなって感じだったんですけど、この作品で年下のかわいらしさに気付いたことによって、年下男子をお世話したくなっているのかも...。コミカルな演技に挑戦できて女優としても表現の幅を広げることができましたし、好みも年上から年下まで幅が広がってしまって、自分も変えられた作品だと思います(笑)」

――最後にファンの皆さん、映画をご覧になる方々にメッセージをお願いします。

「笑えて、キュンキュンもできて、本当にいろんな要素が詰まった作品なので、幼なじみがいる方はぜひ幼なじみと観てほしいなと思いますし、『最近いいことないな』って思っている方も、ぜひ劇場でたくさん笑ってもらえたら嬉しいです。私の変顔も楽しみにしていてください!(笑)」

文=原田健 撮影=中川容邦

映画情報

映画『おとななじみ』
5月12日(金)公開