ニュース王国

STU48・池田裕楽がAKB48・岡田奈々の言葉に救われ2度目の戴冠!「第5回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」

2023.3.30(木)

第5回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦・個人戦決勝大会
第5回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦・個人戦決勝大会

「第5回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦・個人戦決勝大会」が3月3日に都内で行われ、STU48・池田裕楽が第5代歌唱力女王に輝き、第3回大会に続き2度目の戴冠となった。

同イベントは、AKB48グループの中で最も歌の上手いメンバーを決める大会で、今年で5回目となる。決勝大会では、予選を勝ち抜いた20人が4組に分かれて生バンドの演奏で歌唱。各組より得点上位の2人がファイナルに進み、ファイナルに進出した8人は1曲目とは別の曲を披露し、最も得点の高かったメンバーが優勝となる。優勝者にはソロ楽曲のほか、ハワイでの海外旅番組ロケが贈られる。

第1組はSKE48・水野愛理、HKT48・秋吉優花、AKB48・大竹ひとみ、STU48・峯吉愛梨沙、AKB48・浅井七海。トップバッターの水野は椎名林檎の「丸の内サディスティック」、秋吉はMISIAの「眠れぬ夜は君のせい」、大竹は竹内まりやの「駅」、峯吉はレベッカの「フレンズ」、浅井は大原櫻子の「Close to you」をそれぞれ歌唱。水野は「生バンドが初めてだったので緊張しました」、秋吉は「すばらしい演奏のおかげで曲の世界に浸れました」、大竹は「今年はちゃんと準備したから緊張しないと思ったんですけど、ずっと小刻みに震えてました(笑)。でも、自分の中ではベストを尽くせたんじゃないかなと思っています」、峯吉は「今まで頑張ってきたことを全て出し切れたんじゃないかと思います」、浅井は「私のペンライトの色が青と白なんですけど、会場の青の比率がめちゃくちゃ多くて、落ち着いて練習してきたとおりに歌うことができました」と述懐。審査員の水森かおりは「皆さん、芯を食ってる!」と感心しきりだった。

第2組はHKT48・豊永阿紀、AKB48・田口愛佳、STU48・岡田あずみ、HKT48・坂本愛玲菜、NMB48・李始燕。豊永はAIの「アルデバラン」、田口は中島美嘉の「GAME」、岡田はいきものがかりver.の「時をかける少女」、坂本はMrs.GREEN APPLEの「僕のこと」、李は広瀬香美の「ロマンスの神様」をそれぞれ熱唱。歌唱後、豊永は「届けたい人のことを思い浮かべながら歌えたのでよかったかなと」、田口は「緊張しいなのでバカになろうと思ってベロを出しながら出てきたんですけど、いい感じにバカになれた感じがしてよかったです」、岡田は「予選の時に丁寧さを褒めていただいたので、丁寧に歌おうと思って頑張りました」、坂本は「5回目の決勝大会なので、今までの私とは違う部分を見せたいなと思って、けっこうチャレンジングな曲を歌わせていただきました」、李は「すごく楽しかったし、これよりもっとできたなという悔しい思いもあるんですけど、バラード系じゃなくリズム感のある曲を歌えたので、この曲で次に進めたらいいなと思います」と振り返った。審査員の深澤恵梨香は「岡田さんは、丁寧さが天使だなと思いました」と絶賛。

第3組はAKB48・小田えりな、STU48・岡村梨央、SKE48・江籠裕奈、STU48・久留島優果、STU48・池田裕楽。小田はGO!GO!7188の「浮舟」、岡村は中森明菜の「十戒(1984)」、江籠は広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」、久留島は尾崎豊の「I LOVE YOU」、池田は中村つよしの「愛のカタチ」を披露。小田は「今日はめちゃめちゃ楽しかったです!」、岡村は「すごく緊張したんですけど、やっと出たかったこの舞台に立ててすごくうれしかったし、やり切れたのでよかったです」、江籠は「初めて決勝に来たんですけど、ファンの方が温かい空気の中、一緒になって盛り上がってくださって、私もすごく楽しめました」、久留島は「楽しんでやろうと思って、最後まで歌い切れてよかったです」、池田は「今回は大切な人のことを思って歌えたのでよかったです」と告白。審査員のゴスペラーズ・黒沢薫は「池田さんは『人生、何周目ですか?』というような貫禄で...」とうなった。

第4組はNMB48・加藤夕夏、SKE48・澤田奏音、AKB48・大盛真歩、STU48・小島愛子、AKB48・村山彩希。加藤は山口百恵の「イミテイション・ゴールド」、澤田は絢香の「ありがとうの輪」、大盛はAdoの「逆光」、小島は一青窈ver.の「他人の関係」、村山はwacciの「別の人の彼女になったよ」を歌い上げた。加藤は「私にとってすごくチャレンジな曲だったんですけど、皆さんにドキドキしてもらえていたらうれしいです」、澤田は「ここでずっと歌いたかったので、歌うことができて光栄ですし、すごく気持ちを込めて歌うことができたのでよかったなと思います」、大盛は「とっても幸せで楽しいステージでした」、小島は「楽しむというのを大事に歌いました。後悔はないです!」、村山は「一番最後だったので、全員の歌を聴いた後にすごく圧倒されてしまったんですけど、今出せる表現ができたかなと思います」とにっこり。審査員の井上ヨシマサは「澤田さんはちょっと粗削りだったんですけど、ソロ歌手っていう感じでした。もうちょっとやっていったら、ソロいいんじゃないの?辞めないでね、グループ」とコメントして笑いを誘った。

最終ラウンドに進出したのは、浅井、秋吉、豊永、李、池田、岡村、村山、澤田。出演時間の関係で岡村以外の7人が歌唱順を決めるくじを引き、ファイナルは岡村、豊永、秋吉、澤田、村山、浅井、李、池田の順で歌唱することに。岡村はAimerの「歌鳥風月」、豊永はAdoの「世界のつづき」、秋吉は中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」、澤田は西野カナの「Best Friend」、村山はAdoの「私は最強」、浅井は中島美嘉の「僕が死のうと思ったのは」、李はMISIAの「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」、池田は上白石萌音の「懐かしい未来」を披露。過去最高のレベルでの戦いとなった大会を制したのは池田だった。

池田は「最初は何も分からないままただ楽しいだけで、この大会に出られることが嬉しくて出ていたんです。でも、回数を重ねていくにつれてすごく悩んだりとか...。知ることで悩むことが多かったんですけど、今回の目標の(第3回大会優勝時の)16歳の時の自分に勝てたなと思います」と涙ながらに喜びを語った。黒沢は「何を歌ってもいい意味で池田さんの歌になるんですね。これって歌手ってことなんですよ。池田さんのフィルターを通して全ての歌が池田さんの歌になる。こういうチャンピオンを輩出できたということは、この大会自体がすばらしいし、今までそれを応援してきた皆さんがすばらしいということです」とコメントした。

イベント後、囲み取材に登場した池田は「今まではベスト8に入ることだったり、自分自身が満足できるまで頑張るというのが目標だったんですけど、第5回大会は『もう一度優勝したい』っていう気持ちで今日まで頑張っていたので、自分が立てた目標を叶えられたっていうのはすごく嬉しいことだなと思います」と明かし、「大会の数日前に(岡田)奈々さんが応援ゲストに来てくださるということで連絡させてもらったんですけど、『(プレッシャーで)心も削られていたし、今までの楽しいだけの気持ちじゃない』という不安な気持ちを伝えると、奈々さんが『あなたはできる。不安があるのは真剣に大会に向き合っているからこその不安だから、自信を持っていいんだよ』って言ってくださって、自分を認めてあげることができたので、すごく感謝しています」と岡田に救われたエピソードを語った。

そんな熱い戦いが繰り広げられた本大会の個人戦舞台裏ドキュメントが、4月16日(日)にTBSチャンネル1で放送される。緊張感ある本番前の姿や出番を終えた直後の様子など、真摯に大会へと向き合った彼女たちの素顔が満載。ファンならずとも必見の内容となっている。

文=原田健

放送情報

第5回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 舞台裏ドキュメント〜個人戦〜
放送日時:2023年4月16日(日)21:30~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります