松村北斗と上白石萌音が朝ドラ以来の共演となったヒューマンドラマ『夜明けのすべて』
2025.4.28(月)

松村北斗(SixTONES)と上白石萌音のW主演で贈る、2024年の映画『夜明けのすべて』が、5月11日(日)に日本映画専門チャンネルで放送される。瀬尾まいこの同名小説をもとに、パニック障害を抱える男性とPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない女性の心のうちを描くヒューマンドラマで、2021年後期の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」以来の共演となる松村と上白石が、心を通わす会社の同僚を演じる。

メガホンを取ったのは、柄本佑主演映画『きみの鳥はうたえる』や岸井ゆきの主演映画『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱。『ケイコ 目を澄ませて』で、「第77回毎日映画コンクール」「第32回日本映画批評家大賞」の監督賞などを受賞。2025年には、『夜明けのすべて』で「第79回毎日映画コンクール」監督賞、「第48回日本アカデミー賞」優秀監督賞、「第98回キネマ旬報ベスト・テン」日本映画監督賞などを受賞し、今、注目を浴びる監督のひとりで、生きづらさを抱える人々の心のやりとりの繊細な描写が高く評価されている。
■それぞれPMSとパニック障害を抱える男女が互いを理解し、支え合う

物語の舞台は、栗田科学という教育用のプラネタリウムなどを扱う小さな会社。そこで働く藤沢美紗(上白石)は、月に一度、どうしようもないイラ立ちを覚えるPMSに悩まされており、元大手企業勤務の山添孝俊(松村)はパニック障害を抱えている。その2人がある時、互いに抱えている症状を知り、そこから奇妙な交流が始まっていく。
山添くんが電車に乗れず、徒歩圏内だけで生活していることを知った藤沢さんが、使っていない自転車を洗ってプレゼントしたり、山添くんが自分で髪を切ろうとしているのを見て、藤沢さんが切ってあげたり...。そんな藤沢さんの行動が山添くんの心を動かし、彼もPMSを理解しようと歩み寄る。そうした日々のなかで、一緒にプラネタリウムのナレーションを担当することになり、仕事を通じて2人は前進していくことになる。
■松村と上白石の自然な芝居と癒し系ボイスにほっこり

このナレーションを読み上げるシーンでは、癒し系ボイスの持ち主である松村と上白石が真骨頂を発揮する。ため息が出るほど、穏やかなシーンなのだが、まるで互いが互いの声に癒されているようにも見え、そこから2人の生活も安定していくから不思議だ。また、上白石は百合の花のような上品さの中に肝っ玉かあさんのような温かみのある俳優だが、今作では素の魅力がそのまま生かされていて、松村演じる山添くんもそこに触れることで症状が癒えていくように見える。
一方、松村はインタビューなどから推察すると周囲に惑わされないマイペースな人物のようだが、そこが何事にも動じない山添くんとピッタリ。藤沢さんがイライラし始めると周りの目を気にせずに引っぱってきて車の掃除をさせるなど、淡々と行動する山添くんをとても自然に演じている。主演の2人の芝居があまりにも自然なので、生きづらさというテーマを素直に受け止められ、認識を深めることができる。おかげで鑑賞後は他者への理解が深まり、明日は今日よりもやさしくなれそうな一作だ。
文=及川静
放送情報【スカパー!】
夜明けのすべて
放送日時:2025年5月11日(日)22:00~ほか
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
-
中井貴一の芝居はコメディでも威力を発揮!次々と変化する表情と展開にくぎ付け必至の映画「グッドモーニングショー」
提供元:HOMINIS4/28(月) -
山田孝之&沢尻エリカ、若手時代から"実力派"と称賛された2人が魅せる名人級の芝居と圧巻の表現力
提供元:HOMINIS4/28(月) -
川西拓実(JO1)のアーティストとしての魅力が凝縮!「silent」監督が紡ぐ青春音楽映画「バジーノイズ」
提供元:HOMINIS4/28(月) -
FANTASTICS・八木勇征の甘い一面やコミカルな表情も!チ・チャンウク主演の人気韓ドラをリメイクした「あやしいパートナー」
提供元:HOMINIS4/28(月) -
松村北斗と上白石萌音が朝ドラ以来の共演となったヒューマンドラマ『夜明けのすべて』
提供元:HOMINIS4/28(月)