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西城秀樹が香港映画でも放った確かな存在感!バイオレンス・アクション「天使行動」

2025.4.21(月)

「天使行動」(衛星劇場)
「天使行動」(衛星劇場)

1972年に「恋する季節」で歌手としてデビューし、「傷だらけのローラ」や「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」など数々のヒット曲を生み出した、昭和を代表するスーパースター・西城秀樹。野口五郎、郷ひろみと共に"新御三家"と呼ばれ、歌手として絶大な人気を誇る一方、ドラマや映画などにも出演し、俳優としても活躍していた。

そんな西城のキャリアの中で注目したいのが、香港映画への出演作となった1987年公開のバイオレンス・アクション「天使行動」だ。

香港で絶大な人気を誇り、香港映画「天使行動」への出演も果たした西城秀樹
香港で絶大な人気を誇り、香港映画「天使行動」への出演も果たした西城秀樹

(C)Mei Ah Entertainment Group Co., Ltd.

麻薬撲滅を掲げるインターポール(=国際刑事警察機構)の指揮の下、タイ警察はタイ北部国境にある麻薬密造地帯"黄金の三角地帯"にあるケシ畑を焼き払うことに成功する。それにより大打撃を受けた国際麻薬シンジケートは報復活動を開始し、捜査員が次々に殺害される事態に。インターポールはこの事態を解決するため、米国麻薬捜査課のフォン中尉(アレックス・フォン)を香港に派遣。香港に渡ったフォン中尉は、報酬があれば超法規的手段を 講じてでも任務を遂行する国際的プロフェッショナル特殊部隊の"エンジェル"に協力を 仰ぐ。依頼を受けた"エンジェル"のリーダー・ジョン(デビッド・チャン)は、日本人メンバーの"エンジェル1号"こと西城(西城)を香港に呼び寄せ、同部隊のメンバーであるムーン(ムーン・リー)、エレイン(エレイン・ルイ)と共に任務遂行を命じる。程なくして"エンジェル"は、本事件を仕組んでいるのが国際麻薬シンジケートの次世代ボス と目されるヤン(大島由加利/シンシア・ラスター)であることを突き止める。身内であろうと自分に歯向かう相手には容赦がない女ボス・ヤンの凶暴な魔の手が、"エンジェル"にも向けられる...。

■ワイルドな魅力で存在感を放った西城秀樹

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本作で西城が演じたのは、特殊部隊"エンジェル"の日本人メンバー・エンジェル1号の西城。道着姿で武道の指導をしている初登場シーンでは、早速俊敏なアクションも披露し、西城が国際的特殊部隊の一員であることに説得力を持たせている。その後、香港に渡った西城は、"エンジェル"のメンバーと共に、事件の解決のため奮闘。ミッションを遂行する際の鋭いまなざしやアクションシーンなど、西城は持ち前のワイルドな魅力を余すことなく発揮している。

当時、"アジアでの日本人歌手進出の先がけ"とも言われた西城は、特に香港での活躍が目覚ましかった。1981年5月に「香港音楽祭」にスペシャルゲストとして出演したことから始まり、同年9月には自身初となる香港でのコンサートを開催。翌日の新聞では「天皇巨星(=超スーパースター)」と表記され、「最もセクシーな歌手」と絶賛された。その後は香港のゴールドディスクを4年連続、プラチナディスクも計6回受賞するなど、日本国内のみならず、香港でも人気を博していたのだった。毎年の日本武道館公演には香港からもファンが数百人単位で鑑賞に訪れたという。そんな人気絶頂の中で出演した香港映画「天使行動」でも、西城は確かな存在感を放っていた。

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共演には1970年に主演した「ヴェンジェンス/報仇」でアジア映画祭最優秀主演賞を受賞し、後に「アジアの映画王(亜州影帝)」とも評されたデビッド・チャンや、アクション女優のレジェンド的存在の大島由加利が名を連ねる。また本作を通してアクション女優としての地位を確立したとも言われるムーン・リーが演じたスタントなしでの危険なアクションシーンは息を吞むほどの迫力で、まさに"バイオレンス・アクション"といえるような過激な闘いが繰り広げられている。

今年、生誕70年という節目を迎える西城。日本エンタメ界に大きな影響を与え、今もなお愛され続ける偉大なスター・西城が、海を越えた地で見せた迫真の演技とアクションを、ぜひその目で確かめてほしい。

文=HOMINIS編集部

放送情報【スカパー!】

天使行動
放送日時:2025424() 8:30~、5月14日(水)8:30~、5月31日(土)17:00~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます