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小泉今日子のナレーションで漫才協会の裏側を映す!話題となったおぼん・こぼんの「仲直り企画」や、テレビとは違った漫才師たちの様子にも注目!

2025.3.31(月)

「漫才協会 THE MOVIE 〜舞台の上の懲りない面々〜」は、タイトル通り、漫才協会に所属する芸人たちを追ったドキュメンタリー作品だ。では、漫才協会とはどんなものかというと、「漫才を中心とする演芸の普及向上、継承と振興を図り、もって我が国の文化の発展に寄与すること」を目的としている団体のこと。1955年、前身となる「漫才研究会」ができて、1964年に「漫才協団」に改称。2005年に社団法人となり、「漫才協会」に改称、2023年に七代目会長として漫才コンビ"ナイツ"の塙宣之が就任した。

「漫才協会」七代目会長の塙宣之
「漫才協会」七代目会長の塙宣之

⒞「漫才協会 THE MOVIE 〜舞台の上の懲りない面々〜」製作委員会

漫才協会の拠点となっているのは東京の浅草にある、通称"東洋館"と呼ばれる浅草フランス座演芸場東洋館。ここのステージに漫才協会に所属する芸人たちが連日立ち続け、ネタを披露している。青空球児・好児、おぼん・こぼんといったベテランコンビをはじめ、いろいろな個性を持った芸人たちが登場。事故で右腕を轢断(れきだん)しながらも舞台復帰に向けてリハビリに励んでいる大空遊平、39年間コンビとして活躍してきたが相方を亡くしてピン芸人として舞台に立っているホームランたにし、結成3年の若手コンビのドルフィンソングなど、課題や問題を抱えていたり、まだまだ修行中的な芸人まで、普段、テレビの番組では見かけない芸人もたくさんいて、いろいろな発見がある。

また、放送作家として活躍している高田文夫が「漫才協会外部理事」を務めていて、スカウト活動を行っているなど、興味深い情報も得ることができる。協会外から爆笑問題、サンドウィッチマンといったテレビでも活躍しているお笑いコンビも登場し、漫才に対する思いや東洋館での思い出などを語る場面も。

「漫才協会ドラフト会議」と題して、高田文夫とナイツの塙・土屋がMCを務め、爆笑問題、サンドウィッチマンをゲストに迎えて、漫才協会に"入る、入らない"をお客さんの前で公開討論する様子も収められており、それぞれの事務所の後輩であるウエストランド、わらふぢなるおも巻き込んで大いに盛り上がっている。

⒞「漫才協会 THE MOVIE 〜舞台の上の懲りない面々〜」製作委員会

「M-1グランプリ」2021年王者の"錦鯉"も、王者になる前から漫才協会に入っていて、売れっ子になってテレビにたくさん出演するようになっても舞台に上がることを宣言。

見どころはたくさんあるが、テレビ番組の"仲直り"企画で大きな話題となったのが、おぼん・こぼん。長年"不仲"として知られていて、2019年にはナイツが立ち合いの元、仲直りを目指したが失敗。しかし、その後も不仲の原因を究明することで糸口を探り、関係修復に至った。そういう事象ともリンクしていたりする部分も必見だ。

⒞「漫才協会 THE MOVIE 〜舞台の上の懲りない面々〜」製作委員会

この作品で感じるのは、"漫才"という演芸の原点を守りたいという芸人たちの強い思い。ナイツの塙が初の映画監督を務め、相方の土屋伸之もナレーションを担当。そして、ナレーションを担当しているもう1人は、小泉今日子だ。意外なキャスティングに思えるが、小泉の耳に心地よく響く声がいい演出にもなっている。

テレビだけではない"漫才"の世界。"漫才"をより身近に感じられる場所が演芸場である。そこに行けば、いつでも漫才が見られ、日本の演芸の伝統と歴史も感じられる。"漫才"などの演芸の今を知るためにも重要で、発見も多いこのドキュメンタリー作品で"漫才"の楽しさを改めて感じてもらいたい。

文=田中隆信

放送情報【スカパー!】

漫才協会 THE MOVIE 〜舞台の上の懲りない面々〜
放送日時:4月5日(土)22:20~
放送チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります