アニメ『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』水崎淳平監督&高木真司監督が語る作品の魅力!声優を務めた小野大輔や上川隆也の収録エピソードも...
2025.3.21(金)

アニメ『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』が2025年3月21日(金)より配信される。
『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』は、「バットマン×ニンジャ」というコンセプトから生まれたアニメーション作品。2018年6月に日本劇場公開された前作『ニンジャバットマン』は、戦国時代にタイムスリップしたバットマンが、戦国武将になり代わり群雄割拠するジョーカーたちの悪しき野望に立ち向かうという完全オリジナルストーリー。
最新作となる本作は、水崎淳平(※「崎」は正しくは「立さき」)監督と高木真司監督を務め、キャストには山寺宏一、梶裕貴、小野大輔、佐倉綾音ら実力派声優が集った。
今回はW監督を務めた水崎淳平と高木真司にインタビュー。お互いの印象や声優のキャスティングについてなどを語ってもらった。
――W監督ということで、お互いの印象はございますか?もともとの印象と今の印象があればお願いします
水崎「前作、ニンジャバットマン以降はMVの共同監督としても一緒に制作しており、わりと主要な作品でご一緒できている大切な業界の先輩です。もともとは、I.Gさんなどで『BLOOD THE LAST VAMPIRE』や『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』(ゲーム)などの演出等をされていたという事が印象にあり、初めてお会いしたのはスチームボーイのスタジオに遊びに行った時でした。
CGで業界に飛び込んできた若輩者の自分に対し、いちばん真面目に真摯にお褒めの言葉や助言をくださった方で、昔から尊敬する方です」
高木「最初にCG関係のイベントなどでお会いした時には、常に何か新しさを求める人だと思っていました。新しい表現方法、新しいアイディアなど。もちろんそれだけで十分素晴らしいのですが、実際に前作で一緒に仕事をしてみて、ただアイディアを出すだけではなく、作品の根幹にあるテーマもしっかり把握した上でアイディアを出してくれているのが分かりました。それが分かってからは信頼しています。本作でもそれは同じでした」

――作品に取り組まれての率直な感想を教えてください
水崎「前作ニンジャバットマンでは、工程ごとの取り組みがとても丁寧で、カットを簡単には手放さずにしっかり納得されてから次へ進める事がとても好印象で、その取り組み方のおかげもあり前作のニンジャバットマンでの前半部分(主に高木さんが演出担当されたパート)はドラマ運びが安定しており、はちゃめちゃな設定やデザイン、映像表現にも関わらず見事に安定した作品として落とし込んでいただいたと思っております。
それもあり2作目となる本作は共同監督としてより重要な位置で見守っていただき、脚本の中島さんからの高いハードルや、水崎の突飛な映像のアイディアを遠慮なく盛り込ませていただく事ができました。それ自体はとても大変だったとは思いますが、これを引き受けて結果に結びつけられる人は他に思い浮かびません」

高木「元々水崎さんが先に進めていた企画ですし、部分的にですが前作でもご一緒に制作作業をしていたので、本作で作品全体について演出をおこなうなら自分に何ができるか常に考えて進めていました。その上で、水崎さんの得意な部分と自分が得意な部分は異なると認識していたので、水崎さんが随所に尖ったアイディアを出すのに対して、それをパズルのピースのように作品としてまとめ上げる部分に注力してきました。また、水崎さんとは映像を作る考え方や作品制作に取り組む姿勢などが似ているためか、意見の衝突もなく楽しくご一緒に作業ができたと思います」

――『バットマン』という作品に対する印象はありますか?
水崎「80年を超える歴史を持つ偉大なキャラクタータイトルですが、そこまで長いともう世界観や表現も出尽くたのでは?と思わせる"何でもあり"な表現に満ちている印象です。
60年代のドラマのバットマン・シリーズのポップさやティム・バートン版のファンタジー感に溢れるバットマンなど、オリジナルの芯が強いからこそ遊びの幅を広げても全てを包括できる素晴らしい世界観のコンテンツで、本作もその"寛大さ"にずいぶん甘えさせていただきました。感情を見せない主人公キャラクターを、さまざまな個性的な変人が周囲を彩ることで、真面目で冷静で動じない主人公を強い個性として浮き上がらせる斬新なキャラクター配置を成立させた偉大な原点作品だと思っています」
高木「バットマンは、自分も子供の頃からTVシリーズなどで見ていた、歴史のあるDCコミックスの中心的なIPですし、影のあるアメコミヒーローとして親しんできました。
映画でも、ティム・バートン監督作品のように戯画化した作風からクリストファー・ノーラン監督のダークナイトのように非常にリアルで深みのある作品まで幅広く映像化されています。ニンジャバットマンについては、前作のハチャメチャなところは引き継ぎつつも、こうした過去の映像作品に引き継がれていたバットマンのダークさが滲み出ると良いと思っていました。たぶんブルースの性格の悪さみたいなものがそれに当たると思います」
――豪華なキャスティングも魅力ですが、キャスティングの際に意識されたことを教えてください
水崎「キャスティングは里見プロデューサーや岩浪音響監督によるものですが、良いお仕事をされる方たちばかりでしたので収録はとてもスムーズで、こちらが考えすぎなくても積極的な提案を入れてくださり楽しい時間となりました」
高木「中島さんは、脚本を書く際かなりキャスティングを意識して進められていたようなので、中島さんからのキャスティング提案を尊重していたので、自分からキャスティングに意見は出していません。また基本的にバットマンやジョーカーなどは前作に引き続いて担当していただいています」
――収録時印象に残っている声優さんとのやりとりはありますか?
水崎「時折入る、笑いを産みたい箇所に関しては掛け合いの間合いにリクエストなどを入れさせていただきました。
特にナイトウィングの小野さん(小野大輔)には、キャラクターの内面の謎めかしさが出るよう違和感のあるテンションやタイミングをリクエストしております」
高木「最初の収録はアニメーション作業が始まる前に役者さんごと別々にプレスコ(先に音声を収録してから映像や絵を作る録音方法)として行いました。どなたもそれぞれの役にハマっていて、後でアニメーション作業を進めるのが楽しみで仕方ありませんでした。その中で印象的だったことと言えば、上川さん(鋼の闇悪役・上川 隆也)のプレスコ収録が一通り終わったとき、脚本の中島さんから最初からもう一度やってみてはどうかと提案があって、収録しなおしたことです。最初のテイクでも十分うまいと思って聞いていたのですが、上川さんもやり直すことでより役に入った感じで、とても感情のこもった演技をされていて感銘を受けました」
――作品を見る方に向けてメッセージをお願いします
水崎「一回の視聴では受け止めきれない情報量ですが、それでも楽しめるように作りました。気に入っていただけましたら2回、3回と繰り返し楽しんでください。そのくらいでちょうどいいようになっています」
高木「映画館で見ていただく作品として作っていたので、もし可能であれば、大きい画面や5.1chなどの音響設備の整った環境で見ていただければ、より作品世界に没頭できると思います」

文=HOMINIS編集部
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