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これがホロライブの現在地だ!6回目のフェスは星街すいせいの「Stellar Stellar」で開幕

2025.3.17(月)

2025年3月8日・9日の2日間、VTuberグループ「ホロライブ」の最大級イベント「hololive SUPER EXPO 2025」と音楽ライブ「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」が千葉県・幕張メッセで開催された。本記事では、2日間で計4ステージ行なわれた音楽ライブの模様をダイジェストで紹介していく。

「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」開幕の火ぶたを切った星街すいせい
「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」開幕の火ぶたを切った星街すいせい

DAY1はhololive STAGE1とhololive STAGE2、DAY2はクリエーターたちとのコラボによるCREATOR'S STAGEとhololive STAGE3という構成。6回目となる大型フェスは、星街すいせいの「Stellar Stellar」からスタートした。1曲目からこの言葉を使うのはどうかと思うが、"圧巻"としか言いようがないパフォーマンスで観客を引き込んでいく。星街の「6thフェス、始まります! みんな、いくよー!」という開会宣言に続いて披露されたのは、前回の5thフェスのタイトル曲でもある全体曲「Capture the Moment」。フェス初出演となるhololive English -Advent-も含めたSTAGE 1の出演者全員がステージに登場した。

5曲目「アイドルライフスターターパック」(iLiFE!)を歌った夏色まつり、桃鈴ねね、ラプラス・ダークネスの3人は、歌唱後のMCでも「刮目せよ!」などのコール&レスポンスを客席と繰り広げ、お祭りムードを高めていく。9曲目には不知火フレアと白銀ノエルの3期生コンビが登場。それぞれのオリジナル曲「大還元祭!夢のフレアチャンネル!」「Wander!」をメドレーでデュエットするという、フェスならではのステージングで会場を沸かせた。同様にフェスらしい選曲で楽しませてくれたのが、角巻わためとIRyS。STAGE1の13曲目としてアニメ「幼女戦記」のEDテーマ「Los! Los! Los!」(ターニャ・デグレチャフ/CV:悠木碧)をJP&ENの息の合ったコンビネーションで歌い上げた。

STAGE 1の終盤には常闇トワがオリジナル曲「FACT」「My Abyss」「ライメイ」をメドレーで披露する。それに続いて、再びステージに登場した星街すいせいと「PLATONIC GIRL」(わーすた)をデュエット。最後は6thフェスのタイトル曲「Color Rise Harmony」を全員で歌い、STAGE 1を締めくくった。

1日目の夜に行なわれたSTAGE 2は全体曲「Capture the Moment」からスタート。そこから尾丸ポルカ「ぽ」、ハコス・ベールズ「唱」(Ado)、宝鐘マリン「パイパイ仮面でどうかしらん?」とエネルギッシュな曲を畳みかけ、フェスらしいハイテンションな空気が会場に満ちていく。5曲目にはフェス初出演となるReGLOSSがオリジナル曲「フィーリングラデーション」を披露。連携の取れたフォーメーションダンスを見せるなど、初出演とは思えない危なげないステージングで観客を楽しませた。

STAGE 2の中盤に差し掛かり、4月26日での卒業を発表したばかりの紫咲シオンが登場。10曲目として「ゴメンねメディスン」を力いっぱい歌い上げ、客席からは彼女の背中を後押しするような大歓声が上がっていたのは印象深い場面だった。

13曲目に「ULTRA C」(Vivid BAD SQUAD × 初音ミク)をチョイスしたのは、アユンダ・リス、パヴォリア・レイネ、小鳥遊キアラのID&ID&ENの混成トリオ。アップテンポな曲調に負けない、キレのあるダンスと伸びのあるボーカルが光っていた。

JP組でトリオを組んだのはAZKi、紫咲シオン、兎田ぺこら。21曲目、アニメ「四月は君の嘘」のOPテーマ「光るなら」(Goose house)で、三人三様のボーカルスタイルを聴かせてくれた。その後、鷹嶺ルイと風真いろはによるMCを挟んでスクリーンにカウントダウンムービーが流れると、兎田ぺこらのオリジナル曲「最強女神†ウーサペコラ」へと展開。最強女神の名に恥じず、最強テンションの兎田ぺこらが観客を巻き込んで会場のムードをぶち上げていく。

26曲目は、大人っぽい雰囲気を身にまとった森カリオペが「Make 'Em Afraid」「FLASH BANG」「DONMAI」のオリジナル曲メドレーを披露。SATGE 2のトリはオリジナル曲「I I I」を歌う宝鐘マリン&こぼ・かなえるが務め、大トリの全体曲「Color Rise Harmony」で1日目の幕を下ろした。

フェス2日目の昼公演はCREATOR'S STAGE。ホロライブに楽曲を提供している多彩なクリエイターの作品を集めたスペシャルなステージ構成となった。1曲目を飾ったのは、堀江晶太が作詞作曲を手掛けた4thフェスのタイトル曲「Our Bright Parade」。CREATOR'S STAGEの出演者全員がステージ上に顔を揃えた。5曲目には、ツミキが作詞作曲、「擬態するメタ」がMVの映像制作を手掛けた星街すいせいの「ビビデバ」を、ときのそらをはじめとする0期生の5人で披露。0期生の5人は続くMCでも息ピッタリの掛け合いを見せた。

中盤には、U.Z. INU, かめりあ作詞・U.Z. INU作曲で、強烈なインパクトが話題を呼んだ宝鐘マリンの「I'm Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。」や、ピノキオピー作詞作曲で独特の緩いムードが癖になる猫又おかゆの「もぐもぐYUMMY!」なども披露された。

CREATOR'S STAGEのトリと大トリを担ったのは、いずれもナナホシ管弦楽団作詞・岩見陸作曲による、星街すいせいの「ソワレ」と全体曲の「Color Rise Harmony」。バラエティ豊かな楽曲を楽しみながら、ホロライブプロダクションとクリエイターたちが積み上げてきた歴史も感じさせてくれるステージとなっていた。

6thフェスの最終公演となるSTAGE 3は、全体曲「Capture the Moment」で幕を開けた。そこから雪花ラミィ「ラミィズバリバリワークアウト」、大空スバル「星駆ける空へ」、大神ミオ「Colorful Universe」のソロ曲、白上フブキ、大神ミオ、百鬼あやめによるユニット「いろはにほへっとあやふぶみ」のメドレーへと続いていく。

STAGE 3には戌神ころねも出演したが、これまでのフェスでは毎回恒例のように、彼女の選曲とパフォーマンスが注目を集めてきた。というのも、ほかのホロメンたちがオリジナル曲やヒット曲のカバーを選曲する中、戌神ころねは独特の感性で曲をチョイス。3rdフェスでは同人ソングの「エアーマンが倒せない」、4thフェスではアニメ「みどりのマキバオー」のOPテーマ「走れマキバオー」を選曲し、ファンたちの度肝を抜いたからだ。ステージ上でも、昨年のフェスでは側宙を披露するなどアクロバティックなパフォーマンスで注目を集めるのが常となっている。そんな戌神ころねが今回選曲したのは、オリジナル曲の「Mad POPCORN World!」。今までとは別の意味で意外な展開となり、生配信のコメント欄では「ついにオリ曲!」と喚起するファンの声も見受けられた。また、曲中にはワンハンドによる側転を披露するなど、アクロバティックな動きでしっかりと会場を沸かせていた。

これまでの戌神ころねの選曲を受け継ぐかのように、意外なチョイスを見せてくれたのは、20曲目に登場したがうる・ぐら。アニメ「CLANNAD」のED曲「だんご大家族」の冒頭を「だんご、だんご」と歌い出すと、選曲に気づいた観客から大きな歓声が上がる。たどたどしさがかわいいがうる・ぐらの日本語と優しい曲調が相まって、ふわっとした柔らかい空気が会場を包み込んでいた。

終盤はときのそらの「ラッキーセブンスホイッスル」、白上フブキの「SUPERNOVA」とグループの初期から活動する面々がソロ曲を披露。27曲目の「if...」(DA PUMP)では、猫又おかゆと戌神ころねが安定感のあるコンビネーションを見せ、戌神ころねはここで再びキレ味鋭いダンスとラップを見せつけていた。

STAGE 3のトリを飾ったのは、0期生・さくらみこの「flower rhapsody」。そして大トリの「Color Rise Harmony」をSTAGE 3の出演者全員で歌い、全公演を終えた。

2日間、4公演にわたった「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」は大盛況のうちにフィナーレを迎えた。すべての公演が2時間超、STAGE 1・2・3はいずれも3時間超という大ボリュームで、質も量も満足度も充実感いっぱいの6thフェスだった。

本記事で紹介しきれなかった曲を含めて、「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」の全公演は、4⽉9⽇(日)23:59までアーカイブ配信を実施している。

取材・文=editaholic
©️ 2016 COVER Corp.

イベント情報

hololive 6th fes. Color Rise Harmony
4⽉9⽇(日)23:59までアーカイブ配信中