ニュース王国

香取慎吾がおちゃらけ "両さん"から義理人情に厚い姿まで熱演!深田恭子演じるマドンナのために奔走した「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~」

2025.3.11(火)

「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~」
「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~」

201巻まで単行本が発行されている国民的コミックといえば"こち亀"こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。1976年から40年に渡って週刊少年ジャンプで連載された長寿漫画で、その人気は2016年の連載終了後も健在。来る3月22日(土)には作品の舞台である東京・亀有の地に「こち亀記念館」がオープン予定だ。

漫画はもちろん、テレビアニメ、テレビドラマなど幅広いメディアミックスが展開された"こち亀"。2011年にはドラマ版と同じく香取慎吾の主演で映画「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~」が公開された。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~」
(写真左から)伊武雅刀、香里奈、香取慎吾、速水もこみち

(C)秋本治・アトリエびーだま/集英社(C)2011「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE」製作委員会

ドラマ版で"両さん(両津勘吉)"のイメージがすっかり定着した香取を筆頭に、秋本・カトリーヌ・麗子役の香里奈、中川圭一役の速水もこみち、大原部長役の伊武雅刀といったおなじみの派出所メンバーが名を連ね、映画版のスペシャルキャストとして両津が小学生時代に憧れていた同級生・桃子役で深田恭子が出演。

ある日、両津が桃子に偶然再会すると、桃子は小学生の一人娘・ユイを女手ひとつで育てるシングルマザーだった。恋心を再燃させて浮かれる両津だったが、その矢先、警察庁長官の孫娘が誘拐される大事件が発生。極秘の捜査網が敷かれるが、やがて、誘拐されたのは孫娘と間違われたユイであったことが判明し、警察本部の士気が目に見えて下がる中、両津は中川、麗子らとともに必死で犯人を追い始める。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~」
「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~」

(C)秋本治・アトリエびーだま/集英社(C)2011「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE」製作委員会

作品の規模感もストーリーもスケールアップして送る"THE MOVIE"は、爆笑必至のコメディ要素はもちろん、重厚かつシリアスなシーンも見どころ。序盤は、商店街の店主たちからツケの支払いを求められて道を塞がれたり、金欠でお腹を空かせて悪戦苦闘したりして、表情筋を自在に操るようなコミカル演技で"ハチャメチャな両さん"を爆発させる。誘拐事件発生後は本格的な刑事ドラマのようなサスペンスフルかつハードボイルドな雰囲気が加わり、警視正役の沢村一樹、警察庁長官役の夏八木勲らの緊迫した芝居と存在感が画面を引き締める。

桃子、ユイと次第に関係が深まっていた両津も、普段のおちゃらけた姿とは真逆の真剣な面持ちで捜査に奔走。お人好しで義理人情にあふれた両津らしい魅力が香取の情熱的な演技から感じ取れ、後半に向かうにつれてホロリとさせられる場面も用意されている。クライマックスでは、1970年以降開いたことのない"可動橋"である勝どき橋が開く奇跡のようなシーンも見逃し厳禁だ。

これまで見たことのないような両津のロマンスが微笑ましく描かれ、さらに劇場版ならではのダイナミックな撮影やアクションもふんだん盛り込まれた本作。笑って泣けるテンポのいいストーリーの秀逸さはもちろん、香取の演じる"両さん"の魅力に心をつかまれっぱなしの傑作だ。

文=川倉由起子

放送情報【スカパー!】

こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~
放送日時: 3月12日(水)9:50~
チャンネル: WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります