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にじさんじEN・JPのライバーが大集合!にじフェスの集大成にじさんじ 7th Anniversary LIVE 「OVERTURE」

2025.3.7(金)

2025年2月24日Vtuberグループ「にじさんじ」が7周年を記念したライブイベントをにじさんじフェス2025年におけるホールイベントとして開催した。このライブは「Daytime Stage」「Nighttime Stage」にわかれており、それぞれ違うライバーが出演する。

「Daytime Stage」はENライバーが名を揃え、Elira Pendora(エリーラペンドラ)Rosemi Lovelock(ロゼミラブロック) Enna Alouette(エナー・アールウェット) Ike Eveland(アイク・イーヴランド)Vox Akuma(ヴォックス・アクマ)Sonny Brisko(サニー・ブリスコー)Maria Marionette(マリアマリオネット) Ren Zotto(レン・ゾット)が出演。日本では中々観られないライバーたちとあって、ファンは心待ちにしていただろう。

そんな「Daytime Stage」の一曲目は「Virtual strike eng ver」でスタート。8人が横並びに立つと、各々が楽しそうにリズムを取りながら会場を盛り上げる。MCでは「FINALLY!(ついに!)」と多くのライバーが言葉を漏らしており、ライバーも心待ちにしていたのが伺えた。アクマが「incredible to be here,incredible scene such a packed clouds so many of you excited to see us all(こんなに沢山のファンがいる素晴らしい景色を観られるこの場所に来られて良かった、ファンのみんなも僕たちに会えて嬉しそうだね!)」と告げ、その後にライバーたち8人の自己紹介を順番に行うとファンからは歓声が一人一人にあがった。

自己紹介が終わり、ファンとウェーブを交えた交流を行うとステージはライブの時間へ。「SOLAR DAWN」「HOT LIMIT」「Monstrosity」「ミックスナッツ」「ぱぺっとかふぇ」とオリジナル楽曲とカバーソングが交互に繋がるあっという間の展開。「Monstrosity」ではレンの楽曲をレン本人とアクマがデュエット。同性でありながら高低差のある2人の声が聴き心地のよいサウンドを会場に奏でる。「ぱぺっとかふぇ」ではマリオネットが自分で考えたという振り付けと「KAWAII」声が会場のペンライトをホットピンクに染め上げた。

6曲後ステージ上でペンドラとマリオネットが英語と流暢な日本語を交えファンとコール&レスポンスの交流を行うと熱量そのままにペンドラのオリジナル曲「sundreams」へ。日本語歌詞で書かれた自身の曲をMVと共にキュートに歌い上げる。オリジナルの後は再びカバー曲へ。「リモコン」「ワニとシャンプー」「オトナブルー」と国内ファンの中で馴染み深い人も多いであろう曲がライブならではの組み合わせで続く。「リモコン」ではラブロックとイーヴランドが高音のハモリを披露。2人の歌唱能力の高さがキラリと光る。ソロ曲もまだまだ続く。レンが「Blue Sugar」ブリスコーが「Mass Destruction-Reload-」で会場を盛り立てる。どちらも曲途中で「How do you Feel?」「Make some noise!」と煽る堂々としたステージ。緊張よりも楽しんでいる姿にファンからも笑顔が零れる。

ソロ曲を終えたブリスコーにラブロックとイーヴランドが合流。3人が独特なコール&レスポンスを楽しむとそのままイーヴランドのソロ曲「BLUE LIGHT」へ。「夢のステージなので、緊張している」と語ったイーヴランドだが見事な繊細な声とデスボイスを披露し、異彩を放つ魅力的なステージを作り上げた。カバー曲も止まらない。「インキャインパルス」「空想ルンバ」「ドキドキ★モーニング」「Delicious」と立て続けに激しい曲とPOPな曲が続く。「Delicious」では全員がサングラスをかけて歌う演出に会場はさながらクラブ会場。様々な色のサイリウムが幻想的な景色を作り上げた。

曲が終わり、ここまでMCをしてこなかったアクマ、アールウェット、レンがステージに残ると「What is your favorite part?(好きな場面はどこ?)」と話を咲かせていく。イーヴランドのソロ曲を推挙したアールウェットは顔負けのデスボイスを披露し、ファンを驚かせた。MC直後のアクマによる「KING」は独特な低音ボイスと椅子を交えた演出にさながら会場は帝王の宮殿に様変わり。そこからも「ACUTE」「ダンスロボットダンス」と音楽が続く。ラブロックの「ダンスロボットダンス」は頭に残る高音と可愛らしい振り付けでファンを魅了。最後に「Sign」「stereo future」と様々なジャンルからカバーを披露し、ライブの幕を閉じた。

アンコールでは各々が感謝の言葉を告げると、涙を流すライバーも。特にイーヴランドが涙した際にはライバーみなが駆け寄ると、「I am so proud of you(イーヴランドを誇りに思うよ)」と微笑ましい絆をみせた。最後にはアクマが「皆が泣いたから、僕も泣いた方がいい流れだけど泣かないよ」と冗談交じりに告げつつ、「I am so happy to be stood here to be counted among people as talented as committed...people with dreams like these guys is something I never thought I would get to do(このステージに立ててとても嬉しく、才能あるライバーたちと肩を並べられて光栄に思う。また、(他のライバーたちを指して)ステージを夢見たみんなとステージに立てたのを嬉しく思う。こんな舞台に立てるとは想像していなかった。)とファンだけでなく、大きなステージを終えたライバーたちの気持ちをも労わった。そうして歌われたラストソングは「Arc goes oN eng ver」これからも夢は続いていく。そう決意した彼らの歌声は海を越え、どこまでも響くだろう。

「Nighttime Stage」では国内ライバーたちが登場。える、アルス・アルマル、星川サラ、甲斐田晴、ローレン・イロアス、レオス・ヴインセント、風楽奏斗、ソフィア・ヴァレンタインの8人が名を連ねた。

にじフェスのトリとなった本イベントはDaytime同様、「Virtual Strike」でスタート。祭りはまだまだ続くとライバー、観客が一丸となって盛り上がりが作られていく。自己紹介のMCを挟むと、すぐにライブへ。レオスの「オンリーワンダー」のカバーでは「1曲目のソロで不安なので」とまめねこダンサーズを舞台へ。そのシュールな光景に会場からは驚き(と少しの悲鳴)が聞こえたが、曲が始まればダンサーと共にクールなステージを演出した。ソロが終わると、「ハッピーウェディング前ソング」「ハッスル」「ぼうけんのしょがきえました!」「オトノナルホウヘ→」と様々なジャンルからのカバー曲が続く。

無料パート終了の告知が挟まれると、星川サラが「Ubiquitous dB」を可愛らしく歌唱。ダンスの手に合わせてピンク色の軌跡が揺れる演出は原曲のユナというキャラクターへのリスペクトが感じられ、ファンを喜ばせた。ソロから複数人の曲に戻ると、「はいよろこんで」「オルターエゴ」「Ready Steady」と続く。「はいよろこんで」ではローレンとレオスによる声質が違うからこその聴きごたえのあるメロディーラインでファンを沸かせた。再びのソロ曲で、えるが「花になって」を披露。この曲の難易度は広く知られるところだが、様々な声色の変化を得意とするえるだからこその千変万化の歌声を響かせる、流石のパフォーマンス。続く、風楽の「オトノケ」では目を光らせた風楽が怒涛のラップを紡いでいく。ラップ主体のこの曲も難易度の高い曲だが、堂々たる歌いぶりでスキルの高さをみせつけた。

曲ラッシュ直後のMCではソロを終えたえると風楽がソフィアと共に「ファンが目の前にいるから頑張れる」と感謝を述べる一幕も。しかし、にじフェスのトリとなるこの夜はまだまだ止まらない。休む間もなくアルスの「ダダダダ大天使」がはじまる。天使の輪を冠したアルスがキュートなステージをファンにお届け。正にアルスにピッタリなこの曲にファンは酔いしれた。続いたのはソフィアの「ヴァルヴェット」。このステージは初のオリジナル楽曲の歌唱だ。ソフィアの何処か切なさをまとった歌声が会場を包み込むと舞い落ちる花びらと共に切ない空気が会場に流れた。直後の「かわいくなりたい」ではアルスとソフィアが愛らしいデュエットを披露し、ソロ曲の空気そのままに会場に可愛いを振りまいた。その後にも「平行線」「88☆彡」と何処か切なさを感じる曲が続き、ファンの情緒に訴えた。

ここまで17曲。祭りは続いていく。ローレンのソロ曲「シャンティ」では椅子に座るローレンが燃え盛る火の中パフォーマンス。その妖艶さに会場からは悲鳴が木霊した。赤という色がここまで似合うライバーは他にいないだろう。続く甲斐田も負けないように自身の色を色濃く投影したオリジナル楽曲「水の記憶」披露。甲斐田の爽やかな高音が会場を吹き抜けていく。2人の鮮やかなソロステージが終わると、「最上級にかわいいの!」「狂乱 Hey Kids!!」「Flyer!」を4.5名のユニットで歌い継ぎ、ステージの幕を閉じた。

アンコールではファンからの温かい声に包まれて8名が登場。最後のMCではファンに感謝をしながらも笑いを忘れないトークを披露するライバーたちの姿は7年の歳月を感じる流石のステージだ。初出演のローレンや一番後輩のソフィアが「このメンバーで良かった」という関係性の良さがみえたこともファンは嬉しいに違いない。そうして最後の曲「Arc goes oN」にのった歌声は未来への大きな歌声になるだろう。これからもにじさんじの活躍から目が離せない。

文=田中諒

⒞ANYCOLOR, Inc.

イベント情報

にじさんじ 7th Anniversary LIVE 「OVERTURE」 Daytime Stage

にじさんじ 7th Anniversary LIVE 「OVERTURE」 Nighttime Stage