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にじさんじ・叶、樋口楓、緑仙、レオス・ヴィンセント、周央サンゴ、三枝明那の七次元生徒会!が前夜祭ステージでもマイペースに大暴れ!

2025.3.4(火)

VTuberグループ「にじさんじ」が7周年を記念してにじさんじ7th Anniversary Festival(にじさんじフェス2025)を2/21~2/23に幕張イベントホールにて開催した。今回はその大規模なフェスが開催される前夜に行われた前夜祭の模様をお届けする。

前夜祭は「七次元生徒会!~前夜祭ステージ、使わせていただきます!~」と題し、七次元生徒会が出張イベントを行った。七次元生徒会とは生徒会長:叶、副会長:樋口楓、書記:緑仙、会計:レオス・ヴィンセント、雑務:周央サンゴ、広報:三枝明那の6名で構成されたユニットで歌ってみたや様々な企画を行い、独立したYouTubeチャンネルも併せ持つにじさんじの中でも異彩を放つグループである。

七次元生徒会!会長の叶
七次元生徒会!会長の叶

にじさんじのお祭りイベントの一発目を飾る本イベントに、多くのファンが駆けつけた。期待と一縷の静寂が会場を埋める中、周央サンゴのナレーションとメンバー紹介映像でイベントがスタート。可愛らしいイラストと声が観客を笑いへと誘うが、音楽がなり叶をはじめメンバー全員がステージ上に現れ「ホラフキパペット」を高らかに歌いはじめると空気は一変。会場は熱狂の渦に包まれる。「生徒会、使わせていただきます!」のop曲であるこの曲はまさしく皮切りといえるだろう。

このまま曲が続くかと思った矢先、ステージで始まったのはいつものYouTubeで観ているかのような光景。周央の「もう本番はじまってるよ!?」の声も意に介さず、ステージ上で何をやるかの会議が進んでいく。三枝が「楓vsシリーズをやろう」といえば、レオスが「大喜利」といい周央が「どうせならチンチロにしよう」という中々カオスな空間が広がる。その中で樋口の「ライブをしよう」という意見に三枝が「実は曲を作ってきました」と反応すると、叶の「バトルロイヤル~漢道~」の掛け声で曲がスタート。緑仙の「え?なんて?(曲名に対して)」というツッコミを後ろにド派手な映像がバックスクリーンに映る。間奏にオタ芸があるという中々シュールな振り付けを携えたこの曲は、何も知らない女子組も含め会場と大きな盛り上がりをみせた。

続く「怪獣の花唄」はピアノアレンジになっており、緑仙、叶、樋口、三枝の4人がハモリを含めた美しい旋律を奏でる。原曲よりもバラードが効いたアレンジに会場からは大きな拍手が送られた。しかし、直後にレオス「お前ら気取りすぎなんだよおおお!」の叫びで始まった、レオスのソロ「BEST TREASUPER」は曲調が千変万化する、あまりにも摩訶不思議な曲。他のメンバーにメッセージを送りつつも、自身をSUPER KAIKEIと呼ぶ姿は会場全員を爆笑の渦へと陥らせた。

レオスの曲に対して周央が「周り下げ、自分上げだよね!?」と告げると生徒会では少しずつ言い合いの輪が広がる。そこに緑仙の一言「ラップで決めればいいじゃん!!」そうして始まるのは「SEVEN-RESPECT」。メンバーが男女にわかれて、ラップバトルの様相を呈したこの曲はバトルといいつつも、ファンが「AY!」とのれるノリのいい曲だ。コールが会場に響き渡る。ところでここまでの5曲のうち、「怪獣の花唄」「ホラフキパペット」を除いて3曲が新曲となっており、この3曲に「即物的アンサンブル」という曲を加えた4曲の新曲を携えた1st EPが2025年5月28日にリリースされる。こちらは2月20日よりにじストア、他全国CD取扱店にて予約受付をスタートしてるので要チェックだ。

ここから舞台はソロステージへと移行する。樋口がadoの「唱」を力強い歌声でカバーすると三枝がHoneyWorksより「金曜日のおはよう」を可愛らしく披露。続く周央は「ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト」をきゅーとな歌声で歌い上げる。声質的にも選曲的にもインパクトのある周央らしいステージだ。直後の緑仙はナナホシ管弦楽団より「抜錨」を早口な歌詞を丁寧に聴かせる。普通の人間が歌い切るには難しい、早口で切り替えの激しい曲を歌いきる姿は流石の一言。残るは2人。レオスがキタニタツヤの「次回予告」を先ほどとは打って変わりカッコよく歌いきると、トリを飾るのは叶。歌われたのはAKASAKIの「Bunny Girl」tiktokを中心に流行った夜に聴きたい歌をバニーの耳をつけた叶がしとやかに歌い告げると会場から悲鳴にも似た歓声が上がった。

ライブはまだまだ続く。叶の「生徒会男子組です」の声で始まったのは「イケナイ太陽」往年の名曲を会場と共に男子組3人が観客を煽るかのように歌う。女子組は周央のフフッという笑い声を合図に「少女レイ」をしっとりと届ける。まだ寒い夜に爽やかな夏が訪れたようだった。休む暇なく6人がステージ上に暗闇から現れると「ショータイム・ルーラー」がスタート。激しいコール&レスポンスが特徴なこの曲を6人の多種多様な歌声が包み込む。その世界は正にショータイムだ。ショータイムの続きに「刹那の正体」が歌われる。「生徒会、使わせていただきます!」のED曲である馴染み深い曲にライブ後半とは思えない熱量でファンが声援を送った。

ここで一休憩かと思いきや、忘れてはいけない、これはライブではあるが歌のライブではない七次元生徒会のライブなのだ。緑仙がステージでなにやるか決まってないなあ、と嘆く叶に「今日が本番です!」と声高に告げると、生徒会長の叶も負けじと生徒会ならではのモノを用意したと告げ全員にそれぞれの姿を模したパペットを配った。その可愛らしさに目を奪われるのもつかの間「ホラフキパペット」がはじまる、ライブ序盤とはまた違うwithパペットな姿は6人全員の可愛らしさが爆発しているかのようだ。

アンコールではコール数回ですぐに戻ってくるという、型にはまらない七次元生徒会らしい姿をみせると、前夜祭らしくにじフェスに繋がるポジティブなパワー溢れるトークで新曲「七次元生徒会、活動開始!」へとバトンを繋いだ。この曲は最後の曲にして、6人の自己紹介のような曲でこれからの七次元生徒会のライブでファンの皆には欠かせない曲になるであろうことを予期させる曲だった。

まだまだ、6人の活動は始まったばかり。より楽しい学校生活を目指して、七次元生徒会、活動開始!

文=田中諒

⒞ANYCOLOR, Inc.

イベント情報

七次元生徒会! ~前夜祭ステージ、使わせていただきます!~