斉藤壮馬&野津山幸宏、シブヤ・ディビジョンは「最初から自然体でいられた」
2025.2.28(金)
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2017年9月に始動し、音声ドラマやコミック、ゲームアプリ、舞台、アニメなどさまざまなメディアミックスで人気を集める音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」が『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』として映画化され2月21日から公開中。
劇場用映画としては日本初となる観客参加型の「インタラクティブ映画」という点でも話題を集めている本作。スクリーン上で描かれるディビジョン・ラップバトルの勝敗はスマホアプリを通じてリアルタイムで行われる投票数によって、ストーリーが進行する。
今回はシブヤ・ディビジョンに所属する夢野 幻太郎役の斉藤壮馬と、有栖川 帝統役・野津山幸宏にインタビュー。映画化が発表された際の気持ちや、シブヤ・ディビジョンとしてのエピソードを語ってもらった。
――映画化が発表されたときの気持ちは?
野津山「びっくりですよね。構想を聞いて、『どういう映画になるんだろう、どういうストーリーになるんだろう』と思いました」
斉藤「ヒプマイは、良い意味で予想できることがあまりないんです。常に予想を裏切るようなコンテンツ展開をしてくれる作品なので驚きもありつつ、同時に驚かないという(笑)。ヒプマイならやりかねないな、という気持ちでした」
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(C)ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie
――特に今回は、観客参加型の「インタラクティブ映画」というところも注目ですよね
野津山「まずは、どう参加するんだろう、という。映画に参加するということはなかなかないですからね。純粋にどうやるんだろう、というのが1番大きかったかな」
斉藤「ただ、ヒプノシスマイクという作品のコンセプト的には非常に理にかなっているなとも思いました。2ディビジョンが戦ったときに、どちらが良かったのかを、その場で決めることができるというのは。これまでにも、いろんな形でバトルを表現してきたと思うのですが、そこが極まった形だなと思いましたね」
――おふたりとも、完成した作品をすでにご覧になられたそうですね。どんな感想を持ちましたか?
斉藤「シブヤチームの連絡グループがあるのですが、基本、誰も連絡を取らないんです。せいぜい、ファンミーティングとかイベントがあった際に、野津くんが"写真使ってもいいですか?"と聞くくらい。だけど、今回はあまりにも良くて、珍しく感想を送っちゃいました」
野津山「僕と白井さんは、観たのにLINEを送ってないというのがバレますね(笑)。でも、僕も観た時に感動して、予想より遙かにすごかったなと思いました」
斉藤「僕もそうかもしれない。完成度がすごすぎて"あ、本気だ"って(笑)」
野津山「一人一人のキャラクターの作り込みが圧倒的でした。これ、黙って観るのは無理じゃないかな?ポップコーン買っても食べる暇ないんじゃないかな、と思ってます」
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(C)ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie
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(C)ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie
――解禁済みのバトル曲についても教えてください
野津山「シンジュクとのバトル曲『Stick To My Mic』に関しては、もう一度シンジュクとタイマンでバトルするという意味が非常にある楽曲だなと感じています。お互い乗り越えてきたものを分かち合える感じがしました」
斉藤「めちゃくちゃいい曲ですよね。Second Stageディビジョン曲の『バラの束』は、映画の流れの中で見たときに、もう本当に泣いてしまうなと思いました」
野津山「僕は別の意味で泣きそうでしたけどね(笑)」
――何があったんですか?
野津山「実は『バラの束』は、僕的にヒプマイの楽曲史上1番時間がかかったんです。いいものを作るために何回も録り直して。そういう意味で泣けてきたんですよね。よく頑張ったなって(笑)」
斉藤「めちゃくちゃ良かったですよ!」
野津山「映像も相まってだとは思いますが、感動できるものになっているので、ぜひ映画館でみんなに聴いてほしいなと思いますね」
――プロジェクト始動から7年。シブヤ・ディビジョンの絆が深まったと感じたことはありますか?
野津山「正直、頻繁にご飯に行くとか、メッセージを送り合うとか、そういう関係性ではないんです。でも、3人の心の距離は絶対に仲良くなっていると感じます。僕個人としては、先輩2人と仲良くさせてもらえていて、本当に嬉しいです」
斉藤「意外とみんなシャイなのかもしれないね。ことさらに言語化したり、言葉で伝えるというよりは、楽曲のパフォーマンスやライブを通して、どんどん2人に頼れるし、任せられる、2人に寄りかかってもいいんだと思えるようになっていったなと思っています。そういう意味では、コンスタントにライブがあってよかったです」
野津山「ライブパフォーマンスでいうと、結構ミラクルが起きるんですよね。正直、そこまで"こういうことをやろう"とは決めていかないのですが、自然と揃うことがあって」
斉藤「ありますね。Hypnotic Summerで僕と白井くんがキャラクターとして、適当に振舞っていて、どっちも歌わなくなるのを見たときに、帝統が"お前ら歌え"ってリズムに乗せて歌ってくれたのも、完璧なハマり具合だったし」
野津山「あれは本当に奇跡的でしたね」
斉藤「こうしよう、と決めすぎなくても、信頼関係の中で何とかなるだろうみたいな感じはあるよね」
野津山「物語の中でも、とりあえず渋谷に行ったら、どうせ会うでしょうみたいな関係性ですけど、それに近いですよね。それはやっぱり、この7年間があったからかなと思います」
――良い意味で変化はなく、絆が深まっていった?
野津山「そうですね。最初から自然体でいれましたし」
斉藤「3人ともマイペースで、何かを変えようというよりは、各々の方向を向くと自然と一緒の向きになっている感覚があります。野津くんもね、最初に会ったときから良い意味で全然変わってないですし。ただ、すごくうまくなっていくなとは毎回思うけどね」
野津山「ありがとうございます。この前、ヒプマイの公式YouTubeでCDのドラマトラックの抜粋を聞いたときに、自分でも"流れで聞くと、どんどんうまくなっていくな"と感じました。ぜひ、僕の成長も注目していただきたいです!(笑)」
ヨコハマ・ディビジョンに所属する入間 銃兎役・駒田航と、毒島 メイソン 理鶯役・神尾晋一郎へのインタビューはこちら
取材・文=於ありさ
映画情報
映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
大ヒット上映中
配給:TOHO NEXT
(C)ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie
https://hypnosismic-movie.com/
https://hypnosismic.com/