ホロライブ・白上フブキが横浜で1stソロライブを開催「ホロライブという場所を見つけられて本当によかった」
2025.2.25(火)
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2025年2月13日、VTuberグループ「ホロライブ」の白上フブキが1stソロライブ「FBKINGDOM"ANTHEM"」を神奈川県横浜市・ぴあアリーナMMで開催した。
ホロライブ1期生兼ホロライブゲーマーズの白上フブキは、グループの活動初期から中心メンバーとして活躍、今年で活動7周年を迎える。これまで全体ライブへの出演やソロイベントはもちろん経験済みだが、意外なことに今回が初めてのソロライブ。「フブキングダム」という王国を統べる王様というのがこのライブのコンセプトとなっている。
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開演前、場内には注意事項のアナウンスが流れたが、実はアナウンスを担当したのは白上フブキ自身。「いい声の白上さん(本人談)」と「いつもの白上さん(こちらも本人談)」を掛け合いのように切り替えながらアナウンスを行ない、開演前からファンたちを楽しませた。
ライブのオープニングを飾った1曲目は「Say!ファンファーレ!」。2019年発表のオリジナル曲で、白上フブキの代表曲と呼べるナンバーだ。いつも配信で着用している通常衣装で、いつも通りのスイートボイスを聴かせてくれる白上フブキ。その様子からは、1stソロライブという大舞台でも、普段通り、ありのままの自分をファンに届けようとする誠実な思いが見て取れる気がした。1曲目を笑顔で歌い終えると「みんなの声、そして私の歌を、この横浜に響かせるぞーっ!」と叫んで2曲目の「Hi Fine FOX!!」に突入。この日のソロライブに合わせてアレンジしたフレーズも歌詞に取り入れつつ、軽快なリズムに乗って歌い上げていく。
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3曲目に入る直前、ステージ上に電撃のエフェクトがほとばしり、その閃光を浴びた白上フブキは王様の姿に変身。フブキングとなった白上フブキは、シリアスな表情とロックサウンドが魅力の「閃光のように」を披露した。続くMCパートでは「待ちに待ったこの日がやって来ましたよー!」と声を上げ、ファンとともに1stソロライブの喜びを噛みしめる。ライブのコンセプトを「フブキングダムの建国祝祭」に例えつつ「フブキングダムに入国って思ってませんか?」と会場に問いかけ、「ここ、フブキングダムはみんなの実家だから。おかえりー!」と言って両手を広げてみせた。
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4曲目「キミノスキピ」ではカジュアルな装いのBlue Journey衣装に着替えて、アイドルらしさ全開のかわいいダンスと振り付けで会場を魅了していく。その直後、暗転したステージをサイレンのような真っ赤なライトが染めていき、何やら不穏な空気が...。そこに登場したのは、配信にもたまに登場する謎の地雷系少女・ホワイトブリニャン。白上フブキと似た容姿と強烈なぶりっ子口調が特徴のホワイトブリニャンは、投獄と脱獄を繰り返した果てにこのライブ会場に辿り着いたようで、5曲目「ブリにゃんモードはピピピのピ♡」でステージをジャックする。ホワイトブリニャンの逃亡後、ステージに戻ってきた白上フブキは、ゲーム音楽のように電子音を散りばめたチップチューン「KINGWORLD」を歌唱。客席には怪獣フブラも現われて会場をさらに盛り上げていく。
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続いて、静かなイントロから始まった7曲目は、SEKAI NO OWARIの「スターライトパレード」。ゲストの星街すいせいとさくらみこも登場し、3人で「スターライトパレード」と、adoの「クラクラ」を歌い上げた。MCパートでは2人から「フブさんがいなかったら今のホロライブはなかったよ」(星街すいせい)、「大黒柱ですからね」(さくらみこ)と激励を受ける場面もあった。9曲目「ワンダーフューチャー! feat. 大神ミオ,猫又おかゆ,戌神ころね」は、白上フブキのボーカルに、ホロライブゲーマーズの大神ミオ、猫又おかゆ、戌神ころねのコーラスも加わった曲だ。続く「HAPPY BANG」では、歌詞に合わせてハートを打ち抜くポーズを決める白上フブキ。「ワンダーフューチャー! feat. 大神ミオ,猫又おかゆ,戌神ころね」は、ゲーマーズの3人は歌声のみの参加となったが、白上フブキはMCで「(ステージで)いつか4人で歌いたい楽曲」と同曲への思い入れを語った。
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ライブも後半戦へと突入し、白上フブキは「みんなと一緒に歌いたい曲があったよね。それが今日叶います」と話した後、「僕らの星座」を思いをたっぷりと込めながら歌い始める。すると、その思いに応えるように会場のファンたちも大合唱。歌い終えて「これで『僕らの星座』という曲が完成したと言っても過言ではありません! この曲をみんなで大合唱するのが最近の夢でした」と感慨深げに語った白上フブキ。会場が一体となった大合唱は、1stソロライブの中でも特に印象深い時間となった。
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その後、絵本のような演出が美しい「星空コンフェッティ」に続いて、新曲の「えんじょい the わーるど!」を初披露。曲の前には白上フブキの指導の下でコール練習の時間を設けたが、「さすが我が国民は優秀な者たちがいっぱいおる!」という国王の言葉通り、ファンたちは初めての楽曲にもかかわらずサビ部分のコールをバッチリ決めてみせた。
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14曲目「KONKON Beats」では、すこん部がマスコット化した姿でステージ上に出現。白上フブキは「はしゃいでいきましょー!」と客席に呼びかけ、伸び伸びとした歌声とウインク付きの決めポーズで、ハッピーなオーラを会場に振りまいた。
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ライブの最終盤、7年間の活動を振り返って「ホロライブという場所を見つけられて、本当によかったと今、思っています」と語った白上フブキ。そんな7年間の思いを詰め込んで歌ったのは「ストーリーテラー」だ。かつての自分、今の自分、支えてくれるファンと仲間たち。その絆や時の流れを確かめるように「たとえば、100年後の"あなた"はどうしてますか?」と静かに語りかけるように歌い始めた白上フブキ。彼女の柔らかい歌声が、会場全体を優しく包み込んでいた。
本編の最後の曲は、ロックナンバーの「SUPERNOVA」。アンコールに突入すると、Tシャツに着替えて「グローエンブレイス」「LETTER☆彡」の2曲を披露。「グローエンブレイス」はこの日のライブの直後にMVが公開される最新曲で、海外メンバーやホロスターズを含む「ホロライブプロダクションのメンバー全員のことを歌った楽曲」であることも明かされた。
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ライブ中のMCで白上フブキはこんなことを語っていた。
「フブキングダムという場所は、すこん部のみんな、ホロライブの仲間のみんなのおかげで出来上がったと白上は思っております。素敵な王国を作ってくれて、白上のことを王様にしてくれて、ありがとうございます」
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この言葉だけでなく、ライブ全編を通して白上フブキが何度も繰り返していたのは、ファンや仲間のホロメンたち、運営スタッフなど関わったすべての人々への感謝の気持ちだった。
これまでの活動歴を振り返ってみると、彼女はいつもファンや仲間へ温かい視線を向けていたように感じる。ほかのホロメンが予定時間を過ぎても配信を始めない時には、白上フブキが「寝坊見守り実況」と称するゲリラ配信を行なうのが常となっていた時期もある。寝坊という笑えない出来事を、白上フブキは「いつになったら起きるのか」「寝起きの一言とは」といったエンターテインメントに変貌させて、ファンもホロメンも笑顔で過ごせる空間を守ってきたのだろう。そんなことを思い出すと、ファンも待ち望んだ1stソロライブに合わせるタイミングで、メンバー全員のことを歌った「LETTER☆彡」という楽曲を用意していたことにも大いに納得がいく。
ライブ中にさくらみこが口にした「大黒柱」としての責任感を、白上フブキが持ち合わせているのは間違いない。だが、ファンや仲間に向ける温もりに満ちた眼差しは、責任感からくるものというより、白上フブキにとってはもっと当たり前のものなのだろう。今日も明日も、100年後だって続いているであろう日常のひとコマ。そこにはファンと仲間たちが笑顔で彼女を取り囲んでいるいつも通りの風景があるはずだ。
すべての曲を歌い終えたステージ上から、白上フブキはこんなふうに叫んだ。
「これからもホロライブプロダクション、そして白上フブキ、よろしくお願いいたします!」
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彼女は最後に「また、明日!」と言って、1stソロライブという特別な一日を終えた。
なお、白上フブキ1stソロライブ「FBKINGDOM"ANTHEM"」は、3⽉13⽇(⽊)23:59までアーカイブ配信を実施。また、通信カラオケ「JOYSOUND」の「みるハコ」において、ライブの模様を3月14日(金)から4月13日(日)までの期間中、対象機種「JOYSOUND X1」「JOYSOUND MAX GO」を導入の全国のカラオケルームに配信する。
取材・文=editaholic
© 2016 COVER Corp.
ライブ情報
白上フブキ1stソロライブ FBKINGDOM “ANTHEM”
販売期間: ~ 2025年3月13日(木) 20:00
アーカイブ期間:2025年3月13日(木) 23:59
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