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理名「リアル仁菜状態だったんです」武道館ライブも決定したガルクラ・トゲナシトゲアリが5thワンマンライブで振り返るこれまでの活動

2025.2.23(日)

アニメ「ガールズバンドクライ」と連動するリアルバンド・トゲナシトゲアリ。TVアニメ放送終了後も精力的にライブ活動を続け、その熱くひたむきなパフォーマンスで国内外にファンを増殖し続けている彼女たちが5th ONE-MAN LIVE "鳴動の刻"を2月7日、パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催した。

武道館ライブが決まったトゲナシトゲアリ
武道館ライブが決まったトゲナシトゲアリ

前回の4th ONE-MAN LIVE "協奏の響"では豊洲PITという3000人規模のライブハウスを満員にした彼女たち。今回、5000人規模のホール会場で、3階席までファンが埋め尽くす中、井芹仁菜役のVo.理名、河原木桃香役のGt.夕莉、ルパ役のBa.朱李とサポートメンバーがステージに登場。デビューシングル「名もなき何もかも」からライブはスタートした。理名の「横浜!」という叫びに客席がコールで応える「極私的極彩色アンサー」では、朱李がサビ部分にコーラスで参加し、バンドとしてさらに進化したパフォーマンスを披露した。

この日最初のMCは朱李が担当。「今回のライブタイトル"鳴動の刻"の鳴動って、大きな音を立てて揺れ動くことなんですよ」と前振りしてから「それちゃんとできるんですか!」と客席を煽る場面もあった。

会場がさらに温まった中での「傷つき傷つけ痛くて辛い」「黎明を穿つ」に続くMCでは、理名が、初めてレコーディングした「名もなき何もかも」のCD音源と今日のライブでの声が全然違うということに触れ、「広島から東京に出てきて、レコーディングとかアフレコとか始まるし、"リアル仁菜"状態だったんですよね」と、上京当時を振り返った。そして、「ガールズバンドクライ」の舞台が神奈川県川崎市ということもあり、理名が「私たちトゲナシトゲアリにとっての地元である神奈川県でのライブということで、最後まで盛り上がっていきましょう!」と笑顔を浮かべた。

「偽りの理」「気鬱、白濁す」でも、朱李と夕莉が理名の歌声にコーラスとして寄り添い、美しいハーモニーを聴かせた後のMCで、朱梨が「さっき言ってた"リアル仁菜"状態って、どういうこと?」と、理名に質問。広島から15歳で上京し、声優として、トゲナシトゲアリのボーカルとして活動を始めた理名は、年齢や置かれた状況が演じている仁菜と似ているところがあると語り、「いろいろ共通点があるから"リアル仁菜"っていう表現を選んだんですよ」と説明。その言葉に、朱李が「東京に出てきた頃の理名って、ひとりでお家に帰れなくて。メンバーやスタッフさんが送ってあげたりして。私たちとは違う不安もたくさんあったんだと思うんだよね」と前置きしてから「あんたすごいよ~」と、ねぎらいの言葉をかけると、会場からも温かい拍手が沸き起こった。

「理想的パラドクスとは」「運命に賭けたい論理」「サヨナラサヨナラサヨナラ」「爆ぜて咲く」と、疾走感あふれるロックナンバーをコーラスでアップグレードさせながら、ノンストップでパフォーマンスした彼女たちは、一度ステージを後にした。

20分のインターバルが終わり、再びステージに現れた彼女たちは、アニメ第11話の「空白とカタルシス」ライブシーンにて仁菜たちが着用している衣装を再現した新衣装で登場。前半部では使用されなかったアニメ映像を背景に「雑踏、僕らの街」を聴かせた。大歓声の中でのMCでは、夕莉が新衣装に触れ、「みんな個性があって、忠実に作られていて」と笑顔で語った。前半パートはTVアニメ放送開始前の楽曲を演奏し、後半からはTVアニメ放送以降にリリースされた楽曲をパフォーマンスすると宣言した彼女が「空の箱」の2フレーズを3rd ONE-MAN LIVE以来に披露した。

朱李のクールなベースソロからスタートする「空白とカタルシス」やドラマチックなロッカバラード「蝶に結いた赤い糸」など、ライブを重ねていくごとに輝きを増していく楽曲たちを届けたあとは、「今日のライブが初めての人!」と呼び掛けるなど、観客とのコール&レスポンスでコミュニケーションを深めて行く。理名の「チケット取れないらしいですよ」という言葉に、朱李が「まだ一回も来られていない人や、今日来られなかった人もいっぱいいると思うんですよ。もっと大きい会場でやりたいですよね」と応じると、理名も「もっと大きいところでやりたいですよね!」と同意した。

最後は観客のシンガロングが印象的な「声なき魚」にはじまり、「運命の華」「誰にもなれない私だから」で、一気にゴールまで突き進んだ彼女たち。

熱いアンコールに応え、「渇く、憂う」を披露。その後、アニメ第6話の1シーンがスクリーンに映し出されると共に、日本武道館公演が9月23日(火)に開催決定という特報が解禁されると、会場はこの日一番の大歓声と拍手に包まれた。理名は「皆さんのおかげでアニメの中でも、リアルなトゲナシトゲアリとしても掲げてきた『めざせ日本武道館』が、ついに現実のものになろうとしています。本当に皆さんのおかげです。ここからは、この実現をもっともっと素晴らしいものにしていくための時間になります。だから、『めざせ武道館』をここにいるみんなと、配信を観ているみんなでやっておきませんか?」と呼び掛ける。そして会場全員で、こぶしを天に突き上げながら「めざせ武道館!」と心をひとつに。そして、初披露曲「生きて生きてゆく」をパフォーマンス。「また武道館でお会いしましょう!」というあいさつで締めくくった。

文=中村実香

ライブ情報

5th ONE-MAN LIVE “鳴動の刻”

配信情報
【チケット販売期間】
2025年2月6日(木)18:00~3月16日(日)21:59
※ローチケ LIVE STREAMING:2月7日18:00~販売開始
※U-NEXT・ニコニコ生放送の販売開始日は追って更新予定

【視聴期間】
2025年3月8日(土)12:00~3月16日(日)23:59
※2025年3月8日(土)12:00よりライブ映像プレミア配信を実施。本編ライブ配信終了後、視聴期間内は何度でもライブ映像をご視聴いただけます。
※生配信ではございません。

『ガールズバンドクライ』2nd Anniversary LIVE
日程:2025年4月27日(日)
時間:OPEN/17:00 START/18:00
会場:TOKYO DOME CITY HALL

トゲナシトゲアリ LIVE in 日本武道館
日時:2025年9月23日(火・祝)
時間:OPEN/16:30 START/18:00
会場:日本武道館