福間香奈女流五冠、西山朋佳女流三冠をはじめ、女流棋士や奨励会三段の活躍の記録を紹介!
2025.2.19(水)

近年将棋界の話題の一つとなっているのが棋士編入試験。元々はアマチュア強豪がプロ公式戦で好成績をあげたことがきっかけだが、これまでどのような活躍があったか振り返っていこう。合わせて女流棋士や奨励会三段の活躍も見ていきたい。
冒頭で触れた編入試験のきっかけになったのが当時アマチュアだった瀬川晶司六段だ。瀬川は奨励会時代に三段リーグまでいったが、四段には届かず。退会後はアマチュアとして大会に参戦し、好成績を収めてプロ公式戦である銀河戦に出場した。第9期銀河戦では本戦ブロックで7連勝して、決勝トーナメントに進出。第12期でも本戦ブロックで3連勝し、再度決勝トーナメントに進む。さらに決勝トーナメントの1回戦では当時A級棋士だった久保利明九段にも勝つ。翌第13期ではまたも本戦ブロックで6連勝して決勝トーナメントへ進んだ。この活躍で機運が高まり、嘆願書提出から瀬川のプロ編入試験が実施された。
折田翔吾五段も銀河戦での活躍がプロ編入のきっかけだ。同じく元奨励会三段で、第27期銀河戦の本戦ブロックで7連勝。その中には瀬川、そして今泉健司五段と編入組を破った星が含まれている。翌第28期も白星を重ね、規定の成績を満たして編入試験に挑戦、見事合格を果たした。
アマチュアによる公式戦の最高成績と言えば、第5期加古川青流戦で優勝した稲葉聡アマだろう。トーナメントを勝ち上がり、決勝三番勝負では増田康宏四段(当時)を1敗後の2連勝で逆転優勝している。なお、稲葉アマは稲葉陽八段の実兄だ。
女流棋士の活躍では福間香奈女流五冠が第48期棋王戦で本戦入りを果たしている。これは八大タイトル戦において、女流棋士が唯一本戦やリーグに入った記録になっている。関西の若手棋士を中心に、5連勝での本戦入りだ。
西山朋佳女流三冠は第17回朝日杯将棋オープン戦で二次予選に進出。一次予選で若手トップクラスの佐々木大地七段を破る殊勲の星をあげている。アマチュアでは清水上徹アマ、森下裕也アマが二次予選に進出しているが、まだ女流やアマが二次予選で白星をあげたことはない。
奨励会三段では第44期新人王戦で当時三段の都成竜馬七段が優勝している。三段の優勝は初であり、次点付与の制度が作られるきっかけとなった。加古川青流戦を含めて三段が決勝に進出した例は他にもあるが、優勝時には四段になっていたり、決勝では敗れるなどで、三段の優勝は今のところ唯一の例だ。
山下数毅三段の竜王戦での活躍は記憶に新しい。第37期竜王戦ランキング戦6組で6連勝して決勝進出。決勝で藤本渚五段に敗れたものの、勝っていれば6組優勝による2個目の次点で、プロ入りの資格を得られるところだった。この成績により5組に昇級しているが、三段、アマチュア、女流は昇級者決定戦に出られないため昇級の難易度が高く(6組は決勝進出のみ)、棋士以外が5組に上がった初の例だ。5組での参加となった今期は不戦勝で2回戦に進出。次は藤本五段との再戦が決まっている。
公式戦での活躍はプロへの道につながっている。中継される機会も多いため、棋士に挑む姿に注目していただきたい。
文=渡部壮大
放送情報【スカパー!】
第33期 銀河戦 本戦Cブロック 2回戦 山本博志五段 vs 西山朋佳女流三冠
放送日時:3月8日(土)20:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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