大人気ガールズバンド・MyGO!!!!!×トゲナシトゲアリによる一夜限りの対バンライブ！

2025.1.31(金)

メディアミックスプロジェクト「バンドリ！」に登場するMyGO!!!!!と、アニメ「ガールズバンドクライ」と連動するリアルバンド・トゲナシトゲアリ。キャスト陣がバンド活動も行い、その熱いパフォーマンスでファンを魅了し続けている、といった共通点を持つ彼女たちによる対バンライブ「MyGO!!!!!×トゲナシトゲアリ『Avoid Note』」が、TOKYO DOME CITY HALLにて1月12日に開催された。

今、最も勢いのあるコンテンツとして注目を集めている2つのガールズバンドによる競演が実現するということもあり、ライブ開催が発表された直後から、プラチナチケット化確実とされた本公演。国内外から集結した強運の持ち主たちが生み出す熱気が最高潮に達するなか、トップバッターとしてVo.燈役の羊宮妃那、Gt.愛音役の立石凛、Gt.楽奈役の青木陽菜、Bs.そよ役の小日向美香、Dr.立希役の林鼓子からなるMyGO!!!!!が登場した。ひたむきで真っ直ぐな歌声と美しいコーラスが魅力の1stSingle表題曲「迷星叫」と、パンキッシュな「歌いましょう鳴らしましょう」で、バンドとしての実力を披露した後、最初のMCがスタート。アニメの世界観の引き継いだライブでは、メンバーたちはそれぞれのキャラクターとして言葉を交わす。愛音が今日の会場のすぐ横にある東京ドームに言及し、「私たちもいつか東京ドームでライブできたらいいね」と切り出し、ドームでできる演出について楽奈と盛り上がるも、リアリストの立希が「まずは今日のライブでしょ」と軌道修正するという、バンドの人間関係が伝わってくる微笑ましいトークを展開した。

力強いドラムが魅力の「砂寸奏」、疾走感あふれるギターが印象的な「処救生」、フロントの3人がキュートなダンスを披露する「影色舞」の後のMCでは、年末年始の過ごし方がテーマ。初詣に行き、ギターがうまくなるようにとお願いした愛音、おせちとお雑煮を作ってお家でゆっくりしたそよ、おばあちゃんと年越しそばを食べた楽奈に続き、立希は、曲を書いていたら2025年になっていたとぶっきらぼうに告白。しかし、それまでの固い表情から一転、燈に向けて「燈が書いた歌詞に似合う曲になるように、今年もがんばる」と可愛らしい笑顔をみせると、会場から大きな歓声が沸いた。そして、ライブタイトルの「Avoid Note」の意味について愛音から問われた立希が「曲の中でうまく周りと響かない音」と説明。燈が「私たちも同じかもしれない。だからこそ私たちも全力で私たちしかできないステージにしたい」と、その胸の内を語った。

そして、楽奈によるハイトーンボーカルがドラマチックなブルース「無路矢」、燈の心の叫びが聞く者を揺さぶる「潜在表明」、観客からのコールがメンバーの演奏をさらに盛り上げる「孤壊牢」、そして、ポエトリーリーディングとコーラスが胸を射抜くメッセージソング「音一会」で締めくくった。

続いて登場したトゲナシトゲアリは、Vo.井芹仁菜役の理名、Gt.河原木桃香役の夕莉、Bsa.ルパ役の朱李が登場。アニメのOP主題歌「雑踏、僕らの街」で圧倒的な演奏力を披露し、会場をさらに盛り上げる。疾走感あふれるロックナンバー「空白とカタルシス」の後のMCでは朱李が、中学生の頃から「バンドリ！」が大好きだと告白。なかでもAfterglowの美竹蘭が推しだと明かすと、会場からは同意の大歓声が沸き上がった。

アニメ映像と共に送る「空の箱」、観客とのシンガロングで盛り上がる「声なき魚」の後のMCでは、好きなアニメの話が話題に。「ウマ娘プリティーダービー」や「進撃の巨人」が好きで、ダイワスカーレットが推しという理名と、「ぼっち・ざ・ろっく!」などバンド系アニメが好きという夕莉に続き、朱李が「機動武闘伝Gガンダム」が好きだと明かすと、会場は大盛り上がり。そして、小学生の時にユーフォニアムを吹いていたものの、「響け！ユーフォニアム」の大ヒットをきっかけに中学校の吹奏楽部で希望者が急増したことからコントラバスとベースに転向したことが今に繋がっていると語ると、会場からは大きな拍手が上がった。そして、MyGO!!!!!では、理名が楽奈、夕莉は愛音、朱李はそよ＆立希のリズム隊が推しだと笑顔で語り合った彼女たち。中でも、朱李は、ルパのキャラクター作りの際、そよ役の小日向の演技を手本にしたほど、憧れの先輩だと告白した。理名も、対バン企画発表時の記者会見で燈役の羊宮に初対面し、優しくしてもらったというエピソードを語り「そこで羊宮さんに惚れたんですよー」とつぶやく場面もあった。

そんなほのぼのとしたMCの後、アニメED「誰にもなれない私だから」アニメ第五話挿入歌「視界の隅 朽ちる音」と続き、「傷つき傷つけ痛くて辛い」「サヨナラサヨナラサヨナラ」をノンストップでパフォーマンス。会場のボルテージの最高潮に達し、「名もなき何もかも」「爆ぜて咲く」「運命の華」とストレートなロックナンバーで締めくくった。

熱いアンコールに応えて再びステージに現れた両バンドのメンバーは、それぞれ対バン相手のTシャツに着替えて登場。この日だけのスペシャル企画としてのコラボ演奏は、トゲナシトゲアリ×燈 from MyGO!!!!!が「雑踏、僕らの街」を先に披露。力強い理名とはかなげな燈という、正反対ながら絶妙な相性のヴォーカルが溶け合い、楽曲の新たな魅力を引き出していた。そして、両バンドが勢揃いしてのトークでは、楽奈役の青木が「声優をやりながらガールズバンドをしているという同じ境遇のバンド仲間ですけど、対バンできて本当に嬉しかった」と笑顔を浮かべた。そして、MyGO!!!!!×井芹仁菜 from トゲナシトゲアリとして「壱雫空」をパフォーマンスし、夢の対バン企画を締めくくった。

文＝中村実香

• MyGO!!!!!が6th LIVE「見つけた景色、たずさえて」で詩に込めた思い
• 香取慎吾による初のアリーナフェス！常に新しい挑戦を続ける姿勢を示した「Circus Funk」
• 新浜レオンの人柄が透ける全力のファンサに密着！真田ナオキとの真剣勝負や歌謡ショーにファンも歓喜