増田康宏八段がタイトル戦初挑戦!3連覇を目指す藤井聡太棋王へどのように挑むのか!?
2025.1.22(水)
藤井聡太棋王に増田康宏八段が挑戦する第50期棋王戦コナミグループ杯五番勝負。増田は待望のタイトル初挑戦となる。
今期の棋王戦は2敗失格制となるベスト4の時点で増田、近藤誠也七段、澤田真吾七段、斎藤明日斗五段と誰が挑戦してもタイトル戦初登場となる、フレッシュなメンバーになった。挑戦者決定二番勝負は増田─斎藤戦となり、勝者組からの勝ち上がりである増田が第1局に勝ち、挑戦権を獲得した。
竜王戦に挑戦した佐々木勇気八段と同様、増田も奨励会時代から将来を嘱望されていた才能の持ち主だ。デビューから苦労した時期もあったが、27歳となった今期からA級入りし、タイトルにも初挑戦し期待通りの活躍となったと言えるだろう。
藤井は棋王戦においては3連覇を目指す防衛戦となる。棋王戦は永世称号の獲得資格が唯一連覇のみ(5連覇)のため、永世八冠へは最も落とせないタイトルでもある。今年は王将戦七番勝負や一般棋戦(朝日杯、NHK杯)の他に、叡王戦の本戦もあるため、かなりハードなスケジュールとなりそうだ。
過去の対戦成績は藤井から見て6勝1敗となっている。最も有名な将棋は藤井がデビューから連勝記録を更新した29連勝目だろう。大記録の更新で、日本中を沸かせた一局だ。他には2023年の第16回朝日杯将棋オープン戦本戦での将棋は大熱戦で、その年の名局賞特別賞にも選ばれている(結果は藤井勝ち)。非公式戦ながら、藤井の名を知らしめたデビュー直後の炎の七番勝負の初戦でも対戦しており、対局数が少ない割には印象的な将棋が多いと言える。
朝日杯、銀河戦などの早指しを除くとかなり対戦の間隔が開いたが、1月に叡王戦の本戦で対戦。角換わり腰掛け銀から類型の少ない戦いとなり、先手の藤井が攻め切って快勝となっている。やはり先手の藤井は安定感が抜群で、先後を交互に指す番勝負ではどちらに重点を置くかも大切になりそうだ。
若手の居飛車党は角換わりなどの研究勝負を好むことが多いが、増田は比較的力での勝負を目指す印象がある。増田が先手なら矢倉や相掛かり、藤井が先手なら角換わりがメインになるだろう。伊藤匠叡王、永瀬拓矢九段、佐々木勇気八段相手のシリーズの時のように、AI研究を基にあっという間に最終盤に突入するような将棋にはならず、駒がぶつかるあたりから読み合いになるような、じっくりとしたねじり合いが見られそうだ。
五番勝負は2月2日(日)に高知県高知市「文化プラザかるぽーと」にて開幕する。タイトル戦初登場の増田としては、まずは開幕2戦目までに初白星をあげたいところだが、果たしてどうなるか。
文=渡部壮大
放送情報【スカパー!】
[生]ALSOK杯 第74期 王将戦 七番勝負 第2局 1日目 午前[藤井聡太登場] 藤井聡太王将 vs 永瀬拓矢九段
放送日時:1月25日(土)08:45~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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