鈴木伸之と影山優佳が令和版・サラリーマン金太郎の"漢"の魅力を分析「SNS社会の中でも対話を大事にして相手の目や心に訴える姿は勉強になります」
2025.1.14(火)
鈴木伸之が破天荒なサラリーマン・矢島金太郎の3代目を高橋克典、永井大に続いて襲名した映画『サラリーマン金太郎』が前後編2部作で公開される。新・矢島金太郎が誕生を告げる『サラリーマン金太郎【暁】編』が1月10日(金)から公開中、社内で仲間を得た金太郎が巨大利権に殴り込みをかける『サラリーマン金太郎【魁】編』が2月7日(金)より上映される。
今回、矢島金太郎を演じた鈴木伸之と、金太郎が就職するヤマト建設の社員で金太郎の教育係・前田一美というオリジナルキャラクターを演じた影山優佳にインタビューを行った。鈴木は1992年の平成4年、影山は2001年の平成13年生まれということで、ドラマや映画が放送・公開されていた時代にタイムリーでは見ていなかったため、出演するにあたり過去作を見るなどして研究したという。
――――まずは令和版「サラリーマン金太郎」の出演を聞いたときの感想を教えてください。
鈴木伸之「もちろんタイトルは知っていました。でもまさか自分が演じるとは思わなかったので、驚くと同時に、この令和の時代にどんな金太郎を演じたら応援してもらえるかな?ということを考えながら、撮影に臨ませていただきました」
影山優佳「長い間、多くの人に応援されてきた、すごい作品だと感じていました。何度も実写化される中で"令和版"に出演させていただきましたが、撮影をしながら、どんな時代の方にも刺さる作品だと実感させられることが多かったです」
――――過去のシリーズをご覧になったということですが、どのシリーズをご覧になりましたか?
鈴木「高橋克典さん、永井大さんのドラマや映画はもちろん、アニメや原作漫画を読んだりもしました。世界観やストーリー展開まで詳しく知っていたわけではなかったので、絶対見た方がいいと思いました。それから、この令和の時代に人をボコボコにするキャラクターはなかなかいないですし、なおさら新入社員ではいないので、どういう経緯で矢島金太郎が出来上がったのかを純粋に知りたいという理由もありました(笑)。ですが、いずれでも金太郎のキャラクターがとても強くて、一つの確立した形が出来上がっていると感じました」
影山「私は永井さん版のドラマと映画、漫画を全巻読みました。漫画は役作りのために読みましたが、どれだけ読んでも一美がいなくて...。今回のオリジナルキャラクターであることに漫画を読破してから気付きました(笑)。でも、最後まで気付かずに読んでしまうぐらい、吸い込まれる面白さがありました。金太郎の自分らしく生きる姿は本当にかっこいいと思いますし、金太郎のような人が周囲を明るく照らすのだろうと思いました」
――――令和版の矢島金太郎は、どんなキャラクターだと感じましたか?
鈴木「今回の脚本は原作をベースにしながら、現代の問題を取り上げるなどして令和に寄せていますが、金太郎自体のキャラクターは原作と変わっていないと思います。サラリーマン経験のない元暴走族のリーダーの漁師が、突然東京に出てきて、右も左も分からないところから大企業で仕事を始めるのですが、もちろんうまくいかなくて。それで会社で植木の水やりをさせられるところから物語が始まります」
影山「その水やりをさせるのは、私が演じる一美なのですが...(笑)」
鈴木「そうそう(笑)。金太郎はこのSNS社会の中において、すごく対話を大切にする人物です。特に『魁編』では日本のどこにいても、何かあると必ず東京に戻ってきて、専務でも社長でも仲間でも直接言葉で語り掛ける。その姿には、今の時代の中で薄れているとても大切なことが詰まっているように感じました」
影山「金太郎は鈴木さんもおっしゃる通り、直接会って目や心で訴える。その姿はとても勉強になるなと思いました。金太郎には前田一美として成長させてもらいますが、私自身も人との接し方について考えさせられました」
――――"サラリーマン金太郎"が誕生する「暁」編では、特にお2人の対話が印象的でした
鈴木「影山さん演じる一美は令和の時代を生きている人の気持ちを代言してくれるキャラクターで、ひと昔前的存在の金太郎にはない部分をカバーしてくれています。金太郎の言動に対する一美のリアクションが、まさに今の感覚で共感できます。金太郎だけだと突拍子もないですが、彼女がいることで今の時代に落とし込んでくれています」
影山「ありがとうございます!実は監督とも一美はご覧になる方と金太郎の橋渡し的存在だよねと話していました。場面の意味合いをより伝えるためには、感情をちゃんと出す。一美の中にはダメなものはダメという規律があるから、そこをしっかり示す。それから、心も持っている人なので、金太郎が頑張っている姿を見て申し訳なく思ったりもする。そういうキャラクター作りをしていました」
――――撮影現場では、コミュニケーションはどのようにして取っていましたか?
鈴木「影山さんが本当に優しくて、いろいろ声を掛けてくれました。人の懐に入るのがすごくお上手ですよね?」
影山「そんなことはないですよ!?」
鈴木「僕、人見知りなので、声を掛けていただいて、すごくありがたかったです。『暁編』では2人の同僚役も含めて、4人でいろいろ話していました。ゲームの話とか...」
影山「趣味の話とか。あと、屋台でおでんを食べるシーンはとても寒かったので、(早く撮影を終えるために)みんなで協力する必要があるだろうなと思っていました。何しろ、私はオフィスカジュアルスタイルで足元がとても寒かったので、皆さんに気遣っていただいて、ありがたかったです」
――――特に印象に残っているシーンは?
影山「『暁編』の高架下での金太郎の格闘シーンです。一美は遠巻きに見ているしかできなくて、何もできなくて申し訳ないなと思っていました」
鈴木「いやいや、とんでもない。あのシーンは流れが秀逸ですよね。それぞれ会社への不満があってお酒を飲んでいて二軒目行こうよと移動したら、半グレグループに遭遇するんですよね。同僚の2人が普通のサラリーマンと思いきや、それぞれに柔道と空手の猛者で、金太郎は元マグロ漁師だ!と言って、めちゃめちゃ白熱したケンカになっていきます。でも"これ、実際にありえるかな?"って(笑)」
影山「アニメみたいな流れだなと思っていました(笑)」
鈴木「本当に!」
影山「今作は、実際にいそうな人といなさそうな人の絶妙なアシンメトリーが面白くて、そこに心地よさを感じる作品だなと思います」
――――今回の映画は、「暁」編と「魁」編が2カ月連続で公開されます。それぞれで金太郎の状況は大きく異なりますが、撮影はいかがでしたか?
鈴木「『暁編』は金太郎がサラリーマンになっていく過程と会社でぶつかる壁、そして大きな会社で起こりうる問題を取り上げて、どう乗り越えていくかを描いていたのですが、演じる側としては『暁編』の方が難しいように感じました。サラリーマンの右も左も分からない感があったので。一方、後編の『魁編』での金太郎はどんどんデキる人になっていきます。撮影は『暁編』と『魁編』が混在する形で行いましたが、そこは難しくなかったです。『魁編』ではストライプのスーツを着ていて、それだけでなぜかできる人に見えてきます」
影山「ご本人がスマートだから、着るだけで見えちゃいますよね?」
鈴木「いやいやいや(笑)」
――――では、影山さんから見て「暁編」と「魁編」の見どころを教えてください。
影山「ひと言で表すのは難しいですが、『暁編』では"出会い"や"対話"というものが素敵に描かれていて、『魁編』は"信頼"とか"勇気"について、より深くフォーカスを当てているところが魅力かなと思いました。そして、両方を見ることでいろんな角度から金太郎の魅力に触れられる上に、金太郎のぬくもりみたいなものを感じることができる作品になっていると思うので、ぜひ両方とも見ていただきたいです。あとは、ぜひ続編もあったらいいなと思っています!」
鈴木「続編! 確かにあったらいいですね!(笑)」
撮影=大川晋児 取材・文=及川静 スタイリスト=中瀬拓外(鈴木伸之)、合田凪沙(ALCATROCK)(影山優佳) ヘアメーク=下川真矢(鈴木伸之)、Tohyama Yuki(影山優佳)
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