竹野内豊が演じるワイルドな男の熱量に圧倒される!名優・緒形拳とのバディ感も熱いクライムアクション「タイムリミット」
2025.1.2(木)
骨太な戦争ドラマからスタイリッシュな刑事アクション、軽妙なファンタジック・コメディなど、幅広いジャンルの作品で圧倒的な存在感を発揮している俳優・竹野内豊。年齢を重ねるごとに人間としても役者としても円熟味を増している竹野内が、名優・緒形拳と共演を果たしたクライムアクションが、2003年放送のTVドラマ「タイムリミット」だ。
元発破技士の水沢(竹野内)は、電子工学の知識を使った金庫破りのエキスパートとしての顔を持つ男。ある日、義手の男・深見(原田芳雄)と、その部下・木村(北村一輝)の罠にハマり、連続金庫爆破事件の容疑者として静岡県警に護送される。水沢を監視する神奈川県警本牧東署の刑事・加山(緒形)は、生真面目過ぎて融通の利かない堅物として有名な存在だった。そんな折、加山の妻(いしだあゆみ)と娘(京野ことみ)が出席しているパーティー会場のホテルに爆弾が仕掛けられたとのニュースが舞い込んで来る。その一報を聞いた水沢は、加山に「俺に爆弾を解除させてくれ」と申し出るが...。
■金庫破りと刑事がバディに!?竹野内豊の熱量高い演技が圧巻
本作で竹野内が演じる水沢は、信念を持って依頼された任務を遂行する、爆弾のプロフェッショナル。ドラマの冒頭を飾る金庫破りのシーンで、水沢はセンサーシステムが無効化されている10分というタイムリミットの中、5分で金庫を開けるという凄腕ぶりを披露する。そんな水沢を演じる竹野内は、「自信と信念で動く男性」というキャラ設定が初見で伝わるほどに、無精ヒゲ姿のワイルドなビジュアルとギラギラした瞳、ガムを噛みながらのぶっきらぼうな口調で水沢を表現。水沢を呼び出した深見に「あと7分だぞ」と時間がないことを告げられた時にも、自信満々の笑みを浮かべながら「5分で終わらせてやる」と宣言する。古今亭志ん生の落語「たがや」を聞きながら淡々と金庫破りをする場面では、"自分の世界を持った男性"が放つ独特のオーラが水沢からびしびしと伝わってきて、竹野内の演技の真骨頂とも感じられる。
しかし、深谷に仕事道具を奪われ、木村に銃を向けられたあげく、金庫内に閉じ込められた水沢。その後は警察に身柄を確保され、護送されることに。そこで出会った堅物刑事・加山とは、反発し合いながらも、加山の妻子が出席しているパーティー会場に設置された爆弾を無効化するために共闘していく。
加山を演じている名優・緒形の胸を借りて、竹野内の演技は徐々にヒートアップしていく。加山が警察という組織に自縄自縛となっており、その結果、危機的状況に置かれた妻子の元へ駆けつけることができなくなっていると見抜いた水沢が加山を説得する。その場面を機に、彼らの関係が"バディ"へと変化していく過程は要注目だ。
そして、水沢が「爆弾を解除するために自分をパーティー会場へ連れて行け」と根気よく説得するも、加山から「何を企んでいるんだ」と責められた瞬間、「なんで信じてくんねえんだよ!なんで!」と感情を爆発させる場面。このシーンこそ、本作の最大の見どころ。「俺は火薬で人が死ぬのは大っ嫌いなんだよ!」と怒鳴りながら、水沢を支える信念と子どものころから抱き続けている夢を語る場面は、竹野内豊という役者が持っているすべてを出し切っていると確信するほどの熱量に圧倒されること確実だ。
竹野内の熱い芝居をしっかりと受け止める加山役の緒形拳による重厚な演技、そして水沢の命を狙い続ける木村を演じた北村一輝の妖艶な笑顔など、脇を固める実力俳優陣の名演も見逃せない極上のエンターテインメント。「私立探偵 濱マイク」シリーズなどで知られる映画監督・林海象が初めて手掛けたTVドラマとしても必見な本作で、30代の頃の竹野内のワイルドな魅力を再確認してほしい。
文=中村実香
放送情報【スカパー!】
タイムリミット
放送日時:2025年1月14日(火)19:45~
チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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