綾瀬はるかと上白石萌歌がウエディングドレスで見せる義母と娘の絆!佐藤健も好演した「義母と娘のブルースFINAL」
2025.12.31(火)
綾瀬はるか演じるヒロインが、8歳の娘を持つ父・宮本良一(竹野内豊)にプロポーズされたことをきっかけに義母として奮闘する「義母と娘のブルース」(2018年)。連ドラの放送終了後も3本のスペシャルドラマが放送された人気作だ。
原作は桜沢鈴による同タイトルの4コマ漫画。母親役に初挑戦だった綾瀬は、スーツ姿に眼鏡をかけ、アタッシュケースを持ち歩き、幼い娘にもビジネスモードで敬語を使って話す元キャリアウーマン・亜希子を演じた。余命宣告をされた良一に娘のことを託され、不器用ながらもその律儀な性格と優しさでミッションを遂行していく役どころ。
世間一般の母親とはほど遠い、堅物の亜希子に戸惑いながらも成長していく娘・みゆき(横溝菜帆/上白石萌歌)と過ごす家族の月日が描かれる本作。フリーターのダメ男だが、後に父の店「ベーカリー麦田」の店長になる麦田章役で佐藤健も出演していた。
"ぎぼむす"の愛称で親しまれ、2024年に放送された「義母と娘のブルースFINAL 2024年謹賀新年スペシャル」で約5年半の歴史にピリオドを打った。
最終章では大学生になり、亜希子と共にベーカリー麦田でアルバイトをしているみゆき(上白石)がまったく就活をしていないことが判明。娘の就職のために奮闘する亜希子だが、思いがけない展開に、またもやお馴染みの土下座をすることになる。
■成長した娘、キャリアウーマンから母親の顔になる綾瀬の演技に注目
春から大学4年生になるみゆきに就活について聞いた亜希子は、あっけらかんと「このまま麦田のバイトでよくない?」と答える娘に、鬼の形相になる。就職をしないデメリットを次々に挙げ、株の話にまで発展するものの、危機感ゼロのみゆきにはまったく響かない。
一度は面接に行くものの「楽しくない」と言うみゆきに、マンツーマンの就活セミナーを開くことにする。面接シミュレーションでは、ドアを開けてみゆきが入ってきた途端に「本日はありがとうございました。お帰りください」と容赦ないダメ出しをする亜希子。みゆきも母のアドバイスのもと、面接に臨む。
ファイナルとなった本作の着目ポイントは、天然だがキャリアウーマンとして培った鉄壁の論理性で子育てしてきた亜希子が、いつのまにか成長していた娘に論破されてしまうところにある。みゆきが彼氏の黒田大樹(井之脇海)を家に連れてきて、突然「結婚したい」と言い出すなど、亜希子にとっては青天の霹靂の連続。反対するものの「お母さんだって、よく知らないお父さんと結婚したじゃない?」と言い返され、反論できなくなってしまう。
堅物で"部長のような親"として娘を一人前にするミッションに挑んできた亜希子の中に生まれる心境の変化を、綾瀬が憂いのある表情と母性を感じさせる演技で表現。さらに竹野内も本作ではナレーションと家族を見守るポジションとして登場する。
■亜希子を一途に思い続ける章の恋と、みゆきの結婚の行方は?
一家と周囲のドタバタを見守っている良一から「店長さんはホントに亜希子さんのことが好きなんですね」という声が響いてくるぐらい、章も亜希子とは違う意味で空回りながら大奮闘。どこか寂しそうな亜希子を見て、チャンスとばかりにテンションが上がる。
そんな中、大樹の実家に招かれ、亜希子とみゆきは揃いのリクルートスーツのような格好で挨拶に行くものの、風水や占いにハマっている大樹の母親(松下由樹)の強烈キャラに、作戦を練り直す事態に―。
やがて、みゆきも亜希子が発する言葉や後ろ姿に変化を感じ、父が他界しても変わらずに自分を見守り、育ててくれた母の大切さを改めて実感する。笑えて泣けて心温まる"ぎぼむす"らしい完結編。ウエディングドレスを着た上白石と綾瀬の、親と娘を長年演じてきたからこそのリアルな演技にも心を掴まれる。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
義母と娘のブルース
放送日時:2025年1月2日(木)9:00~ [全話一挙放送]
義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル
放送日時:2025年1月2日(木)19:00~
義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル
放送日時:2025年1月2日(木)21:10~
義母と娘のブルースFINAL 2024年謹賀新年スペシャル
放送日時:2025年1月2日(木)23:20~
チャンネル:TBSチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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