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神木隆之介と杉咲花、呼吸ぴったりの盟友コンビが幼なじみを好演!エンターテインメント時代劇「大名倒産」

2024.12.26(木)

主演ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で、一人二役を好演した神木隆之介。同作でも共演した杉咲花とは共演回数が多く、お互いに「神様」、「花様」と呼び合う関係。「海に眠るダイヤモンド」でも、神木と杉咲との共演シーンには「信頼関係が感じられる」と視聴者の間で話題になっていた。

そんな神木と杉咲が幼なじみ役で共演したのが、"人生逆転エンターテインメント時代劇"の「大名倒産」だ。

ちょんまげに和装で越後・丹生山藩の若殿を演じた神木隆之介
ちょんまげに和装で越後・丹生山藩の若殿を演じた神木隆之介

(C)2023 映画『大名倒産』製作委員会

本作で神木が演じているのは、越後・丹生山(にぶやま)藩で塩引き鮭を売って父・間垣作兵衛(小日向文世)と暮らす小四郎。一般庶民だった小四郎だが、ある日突然、「徳川家康の血を受け継いでいる」と言われ、江戸にある屋敷に連れて行かれることになる。「殿!」と呼ばれながらも茫然自失の小四郎は、先代藩主であり血のつながった父・一狐斎(佐藤浩市)や、うつけ者の新次郎(松山ケンイチ)と病弱な喜三郎(桜田通)の2人の兄と対面し、藩主になるよう命じられる...。そんな仰天に次ぐ仰天の環境に放りこまれた小四郎が江戸の町で偶然再会する幼なじみ・さよを杉咲が演じた。

(C)2023 映画『大名倒産』製作委員会

驚愕の状況に巻き込まれた小四郎をコミカルに演じる神木と、小四郎の状況をやや面白がりながらも全力でサポートする幼なじみを演じた杉咲。テンポと呼吸がぴったりの2人のやりとりは、盟友と言われるだけのことはある。声を出して笑わずにはいられない本作の原作は、ベストセラー作家・浅田次郎によるもの。監督は天海祐希主演で大ヒットとなった「老後の資金がありません!」や、草笛光子主演の「九十歳。何がめでたい」を手がけた前田哲が務めた。

■藩主を引き受けたら、内情は借金100億円!?顔面蒼白の小四郎を神木が演じる

(C)2023 映画『大名倒産』製作委員会

幕府の老中に話を聞き、どうも様子がおかしいと思った小四郎は、藩の借金が25万両(現代のお金に換算すると100億円)もあることを知り、へたりこむ。引退して趣味人として生活している一狐斎からは"大名倒産"して借金を踏み倒すように言われ、失敗したら切腹という待ったなしの崖っぷちだ。そんな中、再会したさよに事情をこっそり打ち明けていると、襖の外で聞き耳を立てていたのが小四郎の教育係の家臣・平八郎(浅野忠信)。すぐに切腹しようとするため、さよから「切腹バカ」と呼ばれている平八郎は、「どうにかならないの?側近でしょ」と言われてしまう。

(C)2023 映画『大名倒産』製作委員会

しっかり者のさよの提案によって、小四郎たちは倒産を回避するための"節約プロジェクト"を立ち上げる。使っていない武具や布団は売ってリサイクル、不要な屋敷も手放してシェアハウスに。宿泊費などの経費がかかる参勤交代は手作りテントでキャンプをすることに。うつけ者と病弱の兄たちもいつしか賑(にぎ)やかな暮らしを楽しむようになる。巻き込まれているのにどこか呑気(のんき)な小四郎が、いつの間にかみんなを巻き込んでいくのも、さよの存在があってこそ。神木と杉咲の軽妙な演技が本作のコミカルさを増幅させている。

■証拠がないと切腹必至!小四郎は難局を乗り切れるのか?

(C)2023 映画『大名倒産』製作委員会

息子・小四郎を急に呼び戻し、責任を負わせようとする一狐斎と、その周囲に渦巻く黒い思惑。庶民を苦しめる税金、計画倒産、中抜きなど、現代に通じるワードもポンポン飛び出す本作は、江戸後期を舞台にした話ながら、考えさせられるメッセージも盛り込まれている。

若くして亡くなった母・なつ(宮﨑あおい)が、まだ少年だった頃の小四郎に伝えた「武士道とは生命を軽んじろということではありません」、「人は生きていればこそ誰かの役に立てるのですよ」という言葉を胸に、小四郎は一狐斎と真っ向から対決する。

(C)2023 映画『大名倒産』製作委員会

小四郎がさよの過去を知り、思わず抱きしめるなど、2人の関係性が幼なじみ以上になっていきそうな"焦れきゅん"シーンもある。生命を賭けた節約戦を、神木×杉咲の盟友コンビの活躍と共に楽しんでほしい。

文=山本弘子

放送情報【スカパー!】

大名倒産
放送日時:2025年1月4日(土)21:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます