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香里奈、吉高由里子、大島優子が恋愛砂漠な女性たちを演じる!ヒロインの元カレ役の田中圭など、共演も豪華なドラマ「私が恋愛できない理由」

2024.12.19(木)

恋愛ドラマの絶頂期といえば1980年代から1990年代。男女の群像劇を描き、トレンディドラマと呼ばれていた「男女7人夏物語」や「東京ラブストーリー」、「101回目のプロポーズ 」は知らない人の方が少ないほどのブームを巻き起こした。クリスマスになると街がカップルで溢れかえっていた時代から時は流れ、やがて恋愛ドラマもわちゃわちゃしたストーリーから様変わり。そんな中、2011年に月9枠で放映され、話題を呼んだのが香里奈主演、当時23歳の吉高由里子、AKB48に所属していた23歳の大島優子と共演した「私が恋愛できない理由」だ。

合コンに参加する恵美(香里奈)、咲(吉高由里子)、真子(大島優子)
合コンに参加する恵美(香里奈)、咲(吉高由里子)、真子(大島優子)

恋愛氷河期を背景に描かれているのは恋に不器用な"ゆとり世代"の人間模様。香里奈が演じている藤井恵美はイベント会社に勤める照明スタッフで新しい恋を面倒くさがるサバサバした性格。吉高が演じている小倉咲は出版社に勤めるため就活中。親に黙ってキャバクラで働き、恋愛マスターを装っている。そして当時、AKB48で恋愛禁止令下にあった大島演じる半沢真子は派遣社員で生真面目な性格ゆえ、男性から「重い」と言われがち。

この3者3様の性格のメンバーがシェアハウスに暮らし、女子会を繰り広げ、時にはビンタしあうほどに赤裸々に本音をぶつけ合う。「私たちって恋愛砂漠って感じですよね」と言っていた3人の恋や仕事の行方は――? 

■元カレ(田中圭)が忘れられない恵美に咲はイライラ?

3人の中でも、どストレートに恋に不器用なのが恵美だ。言いたいことを言い合える同僚の長谷川優(田中)と2週間だけ付き合ったものの、親友でいたいと言われ失恋。内心、引きずっているのに、優の新しい恋に「頑張れよ!」と背中やお尻を叩いてエールを送ってしまう。見るに見かねた咲は合コンをセッティングし、いつもジーンズにネルシャツの恵美を変身させようとするが、効果なし。とはいえ、説教して恋愛論を語る咲もセフレには不自由していないものの、カッコをつける性格ゆえ、本気の恋愛は実は経験がない。そして、得意の手料理で恵美と咲を元気づける真子は憧れの先輩にホテルに誘われるが、コンプレックスが邪魔をし、家に帰って2人に衝撃告白をする。化粧っ気がなく、あぐらをかいてビールを飲んでいても絵になる香里奈、小悪魔的な魅力をふりまきながら、笑顔の裏に繊細さと優しさを隠している役がハマりの吉高、"月9"初レギュラー出演ながら、アイドルのイメージに囚われず、その後の女優としての躍進を予感させる演技を見せる大島(のちに吉高と大島はドラマ「東京タラレバ娘」で共演)。3人の組み合わせの妙がヒットに繋がり、女子の共感を呼んだ。

■恋愛砂漠に水は注がれるのか。新たな出会いに心揺れる3人

悩める女子たちが恋をしながら、傷つき、自分の生き方を見つけていく過程が描かれるのが本作。恵美は仕事のイベントで声をかけられた堅物体育会系の武居(小柳友)からデートに誘われ、咲はバスを待っている時に偶然出会った社長、白石(萩原聖人)のことが気になり、彼の素性も知らないまま本気の恋に堕ちる。そして"重い女"から"軽やかな女"に転身しようと一念発起した真子はアプローチしてきた会社の後輩・山本(平岡祐太)と交際してみることにする。紆余曲折ありの3人の恋と仕事の結末はラストまでわからず、クリスマス直前の最終回は東京タワーのイルミネーションに合わせて一部、生放送が盛り込まれ、本作の最高視聴率を記録した。まるで本当の友達のような空気を醸し出している香里奈、吉高、大島のコラボレーションが最強である。

文=山本弘子

放送情報【スカパー!】

私が恋愛できない理由
放送日時:1月14日(火)12:10~ ほか
放送チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります