「さんばか」のリゼ・ヘルエスタ、アンジュ・カトリーナ、戌亥とこが5周年ライブで熱量3倍増しのステージを披露!
2024.12.13(金)
VTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属する「リゼ・ヘルエスタ」「アンジュ・カトリーナ」「戌亥とこ」の3名からなるグループ「さんばか」が 「5th Anniversary LIVE 〜3!参!SUN!〜」を武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催した。
会場が期待に静まる中、可愛らしい映像と3.2.1のカウントダウンで始まったのは「3倍!Sun Shine!カーニバル!」。さんばかの代名詞ともいえるこの曲での登場に会場のボルテージは一気に最高潮へ。3人とファンのコール&レスポンスが響き渡った。
続く「DONBURA KONBURA SPEAKERS」はにじさんじの別ユニット「Ranunculus」のデビューを記念して作られたオリジナルソング。和気あいあいとしたポジティブなオーラ溢れるメロディーを原曲ともまた違う、さんばかならではの魅力で歌い上げる。
2曲終わると、記念すべきユニット初の単独ライブ初MC。3人各々が自身の名前や挨拶をコール&レスポンス形式で紹介していく。アンジュの自己紹介中にはリゼが「違うレスポンスしたら面白いぞ!」と冗談交じりにファンに述べるシーンもあり、3人とファンの仲の良さならではの軽妙な掛け合いに会場から笑いが零れる。
「次は真面目な曲」という戌亥の声でスタートしたのは「三月がずっと続けばいい」。三月のパンタシアのカバー曲となった本曲は三月の気候を彷彿とさせる爽やかなメロディーが特徴。3人の違った個性を持つ歌声が曲を彩る。
曲が終わり、一転して流れた映像「さんば活動記録 vol.1」ではメンバーの初配信からコラボ配信まで様々な場面が。ただ、その5年の月日を共にしたのはファンも同じこと。こんな配信あったな、と客席から様々なタイミングで笑いが聞こえる。直後に始まった「チューリングラブ」ではアンジュとリゼが衣装チェンジし登場。配信で見慣れた衣装は先ほどの映像とリンクし、懐かしい曲を感動的に歌い上げた。
続いては「猫になっちゃう気がする..!」という何とも不穏な言葉で猫耳と尻尾が生えたリゼと戌亥が上下2段のステージで「嗚呼、素晴らしきニャン生」を可愛らしくカバーすると、2人の猫ポーズに会場はメロメロに。直後、甘い空気と対するようにバットと黒いサングラスを装備して登場したアンジュと戌亥が披露したのは「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」2人の姿に「かっこいい~」の歓声も飛ぶ。
ここで「さんば活動記録 vol.2」がスクリーンへ。4~5周年の間の配信とサムネイルをまとめた映像は最近ファンになった人にも馴染み深いものだろう。
休む暇なく流れるジャズバーのようなオシャレなメロディー。ファンから一際の歓声があがり始まったのは「Alche Miss Katrina」。アンジュのソロ曲だ。アンジュの特徴である低い声を存分に活かしたこの曲が聴けることを待ち望んでいたファンも多いだろう。途中の衣装チェンジでも大きな歓声があがり、会場の赤いサイリウムが魅了されるようにリズムをとった。続く「猪突猛進☆セレナーデ」はアンジュの可愛い一面が詰まったソロ曲。初見のファンもやられたであろう、前曲との魅力的なギャップは流石アンジュの一言だ。
カーニバルは続く。アンジュに続き登場したリゼが披露したのは「ハッピーエンドをはじめから」。この曲はリゼ初のオリジナルソングで馴染み深いファンも多いだろう。ここでも楽曲の途中で衣装チェンジ。大剣を持ったリゼがティアラを被った皇女へと変化する。それはさながら曲と相まってRPGのキャラクターがレベルアップするかのような楽しい演出だった。続く「Stardust flow」ではブランコに乗ったリゼがステージ上から登場。空気を切り裂くような力強い歌声がバラードになっていく。ファンたちが作る蒼い海とリゼの歌声は神秘的な光景だった。
ソロのラストは戌亥が登場。「地獄屋八丁荒らし」からステージがはじまる。これでさんばか各々が彼女たちのファーストオリジナルソングを披露したことになる。まさに5周年にふさわしいステージだ。戌亥のミステリアスな歌声が会場を包むと、緑色のサイリウムが妖しく揺れる。2曲目の「テレスコープ」も戌亥の曲の物語を拡大するかのような美しい歌声がファンを魅了していく。ここで戌亥も軽やかに衣装チェンジし、ファンの視線を奪った。ソロが終わると、3人が再度登場。共通衣装の魅力を会場から配信のファンまで存分に届ける。共通とはいえディテールが違うそれぞれの衣装は3人が揃うことで更に煌びやかにみえ、ファンからも「かわいい~!」の声が絶えない。
「あと2曲!」そう告げる戌亥の声にファンたちからは悲嘆の声が溢れるも、「Hurrah!!」のイントロが流れると笑顔に変わる。この曲ではトロッコに乗った3人が後ろの席のファンまで近付く嬉しい演出も。「フレ!フレ!」の声を原動力にさんばかの3人が会場をぐるりと回ると、メインステージで最後の曲「みつぼしパレード」を3人が美しい旋律で奏でる。3人でなければならないのだ、そう感じさせるこの曲はまさに最後の曲にピッタリ。ファンたちを温かく包み込んだ。
アンコールでは「さんば活動記録 EX」と題して、過去ではなく6周年に向けた映像が流れると、そのまま新曲「6倍!! Rock 'n' Roll!! フェスティバル!!」を披露。奇抜なサングラスをかけた3人が会場をロックする。初見の曲ながら、会場を煽るさんばかの声にファンたちは大声援で応えた。この曲は既に配信も開始されているので要チェックだ。
終始さんばか特有のなごやかな雰囲気で進んだライブも本当に終わりの刻が近づく。バンド紹介や写真撮影も終えると、3人がそれぞれファンに想いを伝えていく。リゼは6月にあったはずのライブが12月に延期されたことに触れ、来られなくなってしまったファンたちを思いやりながら「直にファンの皆様のパワーに触れることが出来て嬉しかった」と感謝を告げた。戌亥もまた「人生はポジティブなことだけではないが、ファンの皆様やさんばかに出会えてよかった、おおきに!」と笑顔で告げる。最後のアンジュが涙を溢れさせながらも、「さんばかやファンの皆様が大好きです!」と戌亥やリゼに支えられながら話す姿はまさに、ファンが愛するさんばかの陽光のような姿だった。
最後に披露された「3倍!Sun Shine!カーニバル!」(ウルトラバンドエディション)は1曲目のパワフルさを更に超えるような力強く、優しい歌声だった。そうしてファンたちと共に大団円で幕を閉じたライブ。だが、さんばかの旅はまだまだ続く。その旅路には確実にファンたちの温かい声があるだろう。
文=田中諒
⒞ANYCOLOR, Inc.
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