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名女優・篠原涼子とミュージカル界のプリンス・山崎育三郎が犬猿の仲の二人を演じるドラマ「ハイエナ」

2024.12.13(金)

近年では他国のドラマを日本版にリメイク、もしくは日本のドラマが輸出されることがある。基本的なベースをそのままに、各国の文化にあった内容に仕立てることでヒットした作品は数多いだろう。今回は2020年にヒットした韓国ドラマをリメイクしたドラマ「ハイエナ」を紹介する。

度々衝突する結希凛子(篠原涼子)と一条怜(山崎育三郎)
度々衝突する結希凛子(篠原涼子)と一条怜(山崎育三郎)

⒞ドラマ「ハイエナ」製作委員会

「ハイエナ」は勝つためには手段を選ばない弁護士・結希凛子(篠原涼子)と真逆のエリート弁護士・一条怜(山崎育三郎)を中心に法曹界での生き残りをかけた様々な事件が発生するドラマだ。そんな弁護士の話の中にも、大人な恋愛模様が描かれているのが特徴で結希と一条の関係性も少しずつ変わっていく。

■2人の主人公、結希凛子(篠原涼子)と一条怜(山崎育三郎)

⒞ドラマ「ハイエナ」製作委員会

結希を演じる篠原涼子は、言わずとしれた女優の1人で、その美貌もさることながらパワフルな演技力に定評がある。今回の役どころはそんな彼女にピッタリな役で、「雑草魂」とまで評される結希はアウトローな弁護士として、腐った人間には手段を選ばず容赦しない一面を持っている。まさに適役だろう。

一方の一条を演じる山崎育三郎は、ミュージカルや舞台でよく知られる俳優だ。しかし、映像作品でもその演技力を遺憾なく発揮。一条はとにかくエリートとして描かれており、人によっては鼻につく生真面目な一面を持っている。そんな一条を、山崎は端正なルックスで表現するだけでなく、特殊な環境で育ってきた世間知らずな一面も佇まいで表現している。舞台上で抜群の存在感を放つ山崎のエネルギーが、逆にキャラクターの悪目立ちのように使われているのは興味深い。

⒞ドラマ「ハイエナ」製作委員会

■一筋縄ではいかない恋愛模様も

ドラマのもう1つのコンセプトの恋愛模様。一見犬猿の仲にみえる2人だが、妙に惹かれあうところがあるのも事実なのだ。また、学生のような甘酸っぱい恋愛ではなく社会に出て荒波に揉まれる中での、単純ではない大人な関係性がミソ。そういった側面でも篠原と山崎の表情はマッチしていて、2人の役者がそれぞれ別の現場で様々な表現をしてきた年輪を感じる。

特に篠原は作中で弁護士とは思えない手段をとることが多く、時には変装することもある。見た目だけでなく、その芝居もシーンによって大幅に変化する。そんな結希が時折みせる女性としての側面には、刺さる人も多いであろう。

この作品は、日本オリジナルな要素が多く、篠原・山崎ともにテレビ東京ドラマ初主演作となっている。

文=田中諒

放送情報【スカパー!】

ハイエナ 全8話一挙放送
放送日時:12月14日(土)16:00~ 
放送チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります