ゴン・ジュン(龔俊)が6歳上の人気女優ヤン・ミー(楊冪)と体現！人間と妖(あやかし)の禁断の恋を描いた「狐妖小紅娘」シリーズの凄まじい反響

2024.12.9(月)

ブロマンス時代劇「山河令」(2020年)で脚光を浴び、同作のゲイリー・シンが総監督を務めたラブ史劇「安楽伝」(2023年)ではトップ女優・ディリラバの相手役を務めるなど、スター街道を驀進中のゴン・ジュン(龔俊)。

今年5月には、人間と"妖(あやかし)"による禁断の恋を描いた大作時代劇「恋狐妖伝(れんこようでん) ～ファースト・ラブ～(原題：狐妖小紅娘 月紅篇)」が中国で配信され、6歳年上の人気女優ヤン・ミー(楊冪)との"最強ビジュ"カップルが大反響を巻き起こした。

人間と妖(あやかし)が共存する世界を舞台に、人間と狐族の対立と禁断のロマンスを描いた「恋狐妖伝～ファースト・ラブ～」(2025年1月16日(木)より衛星劇場にて放送)。原作は、2012年から今なお連載中の中国の国民的人気を誇るファンタジー漫画「狐妖小紅娘」で、2015年にはアニメ化もされ、総再生回数110億回を超える大ヒットを記録(2017年には『縁結びの妖狐ちゃん』のタイトルで日本でも放送された)。

人と妖(あやかし)による何代にも渡る壮大な恋模様を紡ぎ出した"大河ロマン"的な魅力も持ち合わせている本シリーズは全3部作の構成。

ゴン・ジュン＆ヤン・ミーが主演した本作(月紅篇)がその第1部にあたり、その後も、リウ・シーシー(「宮廷女官 若曦」)とチャン・ユンロン(「山河之影 錦衣衛と謀りの王朝」)による第2部(竹業篇)、チョン・イー(「琉璃～めぐり逢う2人、封じられた愛～」)とリー・イートン(「大唐流流～宮廷を支えた若き女官～」)の第3部(王権篇)と続く。

この強力布陣からも分かる通り、放送前から中国ドラマファンの間では話題の絶えなかった「狐妖小紅娘」シリーズのドラマ化とあって、その幕開けとなる本作の"熱度指数(ドラマの影響力を示す数値)"は他を圧倒。再生回数や中国のSNS・微博(ウェイボー)における総閲覧数も首位を独走するなど、凄まじい反響を巻き起こしている。

人間と妖(あやかし)による長い戦を経て狐族の当主となった塗山紅紅(とざんこうこう)をヤン・ミーが、人間ながら強大な霊力を持つ東方家の生き残りである東方月初(とうほうげっしょ)をゴン・ジュンが演じている。

壮大なセットや美しい衣装、圧巻のCGで作り出された映像美の中で、美しくも孤高の狐族当主・紅紅は、迷い込んできた少年・月初を保護し、育てることに。やがて、逞しく成長した月初は紅紅に淡い思いを抱くようになる。

初回から、当主として狐族の民を守ると誓った紅紅の凛とした美しさに魅了される。月初への思いを妹に問われても、「当主になって私が誰かを好きになったと思う？」と冷静に返す紅紅。その姿には、自分を律し一族のために尽くしてきた誇りが垣間見える。

一方、少年期に狐族の住む塗山へと迷い込んだ月初は、怖いもの知らずで、快活なキャラクター。塗山にやってきたばかりの序盤の場面こそ子役が演じているが、第1話の途中からはゴン・ジュンにバトンタッチ。紅紅を"妖仙姉さん"と呼び、紅紅に叱られても懲りずにまた軽口を叩く姿は、まだロマンスの気配はなく、仲の良い"姉弟"といったところだ。

やがてストーリーが進むにつれ、成長著しい月初が大人の色気を漂わせ始める。

無遠慮ないたずらっ子だった月初が「100年に1度の祭典を妖仙姉さんと一緒に見たい」と甘えた表情を覗かせ、慎重に言葉を選びながら「人と妖の間に愛が生まれることもあるのでは...」と"人と妖の恋"に淡い望みを託すまでに成長を遂げる。紅紅に「人と妖では寿命が違う。愛し合っても一生、共にはいられない」と現実を突きつけられた月初の切ない表情はもはや、恋を知った一人の青年のそれだ。

そんな月初の健気なアプローチに応えるかのように、頑なだった紅紅の心の鎧が少しずつ解けていく。まるで「源氏物語」における光源氏と紫の上(若紫)の逆バージョンにも似たシチュエーションに心そそられるが、月初のひたむきな恋心を体現したゴン・ジュンの瑞々しさが素晴らしく、そしてそれを受け止める紅紅の妖艶さを見事に演じたヤン・ミーとのカップリングはまさに眼福。人間と妖(あやかし)の禁断の恋をドラマティックに盛り立てている。

ゴン・ジュンの容姿端麗な美男子ぶりに負けず劣らず、脇を固めるキャストには、「山河令」のウェイ・ジャーミン、「蒼蘭訣～エターナル・ラブ～」(2022年)のジャン・リンホーら、スターキャストがズラリ。今後の3部作の期待値からも、この「狐妖小紅娘」シリーズが盛り上がっていくことは必至。まずはゴン・ジュン＆ヤン・ミーがしっとりと演じた、人間と妖(あやかし)による禁断の恋の行方をじっくりと味わいたい。

文＝酒寄美智子

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