ヒョンビン史上最も濃密なキスシーンも当時大反響...国際派女優タン・ウェイがパートナーと出会った心揺さぶる愛のドラマ
2024.12.4(水)
パク・ボゴム&ペ・スジの切ない恋模様でも話題を集めたオムニバス形式のSFファンタジー映画「ワンダーランド: あなたに逢いたくて」。韓国で先行公開後、翌月7月より日本でもNetflixを通じて配信された本作は、チェ・ウシクやチョン・ユミ、コン・ユ、さらには中国出身の国際派女優タン・ウェイと、錚々たるスターが集結したことで大きな反響を呼んだ。メガホンを取ったのは、タン・ウェイの夫でもあるキム・テヨン監督だ。
パートナーでもあるキム・テヨン監督によって魅力を引き出され、抗いがたい自己実現欲求と豊かな母性、その狭間で苦しむ姿を生々しく体現したタン・ウェイ。近年では、「第75回カンヌ国際映画祭」で監督賞を受賞した鬼才パク・チャヌク監督の「別れる決心」(2022年)で演じた"ファム・ファタール"ぶりも印象深い。
そんな彼女は、キャリア初期から国際色豊かな作品に縁があった。
2007年のアメリカ・台湾・中国・香港合作映画「ラスト、コーション」で世界的スターのトニー・レオンの相手役に抜擢され、濃厚なラブシーンを繰り広げる女性スパイ役で鮮烈なスクリーンデビューを飾ると、その3年後に、当時「シークレット・ガーデン」(2010年)の大ヒットで人気絶頂だったヒョンビンとの共演で、韓国・香港・アメリカ合作映画「レイトオータム」(2010年)に出演。この作品で出会ったのが、未来の夫となるキム・テヨン監督というわけだ。
12月7日(土)にアジアドラマチックTV(アジドラ)にて放送される「レイトオータム」は、1966年の韓国の名作映画「晩秋」をリメイクし、雨と霧の街・シアトルを舞台に繰り広げられるラブロマンス。
DV夫を殺害し服役していた中国系アメリカ人・アンナ(タン・ウェイ)が、母親の葬儀のために3日間の外出許可を得て、シアトル行きの長距離バスに乗車。そして、その車内に慌てて乗り込んできた"エスコートサービス"を行っているという怪しげな韓国人男性・フンをヒョンビンが演じている。
模範囚ながらも服役中の身であるアンナにとって、お喋りで馴れ馴れしいフンは敬遠したい存在だ。心を閉ざし、淡々とあしらおうとするのだが、"女性を楽しませること"を生業とするフンは気にする様子もなく、夫婦のフリをしてレストランに入ったり、シアトル観光ツアーに参加したりと、アンナを自分のペースに巻き込んでいく。
やがてアンナは、自分が抱える重たい事情をぽつりぽつりと中国語で語り始める。韓国人のフンはその内容を理解できないが、「ハオ(良い)」「ファイ(悪い)」と適当に相槌を打ってニコニコと聞いている。その気楽さに救われて、苦しい胸の内を吐き出すアンナ。孤独だったアンナをフンが無邪気に癒していく姿は、まるで旅人を暖めてコートを脱がせる「北風と太陽」の太陽のような存在に思えてくる。
そして2人は、別れの時が近づいて初めてキスを交わす。お伽話のように穏やかに歩み寄っていった時間が嘘のように、およそ2分半にわたって激しく唇を重ねるキスシーンは濃密なもので、当時"韓国映画最長"と話題を呼んだほど。
ヒョンビンの包容力ある演技と呼応しながら、一人の女性が愛に目覚めていく過程をじっくり見せたタン・ウェイ。彼女はその後、この作品で出会ったキム・テヨン監督と交際・結婚へと発展。2016年に生まれた愛娘サマーちゃんとの親子3人の幸せな近況を今も度々SNSに投稿している。
そんな彼女にとってキム・テヨン作品への出演は、今回の「ワンダーランド: あなたに逢いたくて」が「レイトオータム」以来13年ぶり。俳優としても、人間としても様々な経験を重ね、キム監督と共に歩んできた月日を糧に"監督と俳優"として再タッグを組んだ新作が話題となった今こそ、その原点ともいうべきラブロマンスを再見したい。
文=酒寄美智子
放送情報【スカパー!】
韓香米合作映画「レイトオータム」
放送日時:2024年12月7日(土)22:30~
チャンネル:アジアドラマチックTV (アジドラ)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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