米倉涼子だからこそ叶えたヒロイン像!劇場版への期待も高まる「ドクターX」で演じた外科医・大門未知子の魅力
2024.11.29(金)
2012年から放送され、モンスター級の人気医療ドラマとなった米倉涼子主演の
「ドクターX~外科医・大門未知子~」。2021年まで7シリーズにわたって放送されてきた同シリーズは、12月6日(金)に公開される「劇場版ドクターX FINAL」でついに総決算となる。シリーズの締め括りをスクリーンで見てほしいと提案したのは米倉自身。西田敏行や遠藤憲一、勝村政信、田中圭、鈴木浩介、内田有紀、岸部一徳らドラマでおなじみのキャスト陣が出演した完成報告会見で、米倉は俳優陣のことを"仲間"と表現していることから、まさに気心が知れた"チーム・ドクターX"だったのだろうということが伺える。
劇場版では未知子の誕生秘話が初めて明かされるほか、シリーズ史上最大の敵となる東帝大学病院の新院長・神津比呂人(染谷将太)と対峙。未知子は医師免許剥奪を覚悟で禁断のオペに臨むことになる。
「私、失敗しないので」とサラッと言い切る決めゼリフと卓越した医療スキル、忖度のないブレない姿勢で視聴者を魅了し続けてきた大門未知子。劇場版公開が迫った今、ドラマで演じた米倉の佇まいと魅力を振り返ってみたい。
■スタイル抜群、颯爽としてクールな米倉だからこそ叶えたヒロイン像
「医師免許がなくてもできる仕事は一切、いたしません」と宣言し、医師たちに「フリーターですから」、「うさんくさい女」、「バイトのくせに」と舐められようと意に介さず、話の途中であろうが遮って定時には帰る大門未知子は、フリーランスの外科医だ。履歴書に書いてあるのは「趣味は手術、特技は手術」。実際、オペでの天才的な腕前とそのスピード感は外科部長クラスも内心、唸るほどのもの。
そして未知子は、患者の生命がかかった難しい手術の時ほど、その緊張感をどこかで楽しんでさえいるように思える。もちろん患者を救いたい気持ちは人一倍強いのだが、誤解を恐れずに言うのであれば、ある意味、"手術フェチ"なのだ。
だから、未知子は組織に属さない、いや、属せないと言った方がいいかもしれない。アウトローと正義のギリギリの線を進むヒロインが、ハイブランドの派手なミニスカ姿でピンヒールを履き、回診の列を無視して病院内を颯爽と歩く姿は、爽快ですらある。サバサバしていて努力家、そして華やかなオーラを放つ米倉だからこそ、未知子というキャラクターをキラキラと輝かせたのだろう。
■オンとオフの使い分けがハッキリしている演技のギャップも魅力
オペが成功したら院長にメロンと請求書を持っていくことでおなじみの神原名医紹介所所長・神原晶(岸部)と、フリーランスの麻酔科医・城之内博美(内田有紀)は未知子の麻雀仲間。そして、未知子が病院での戦闘的なオンモードから解き放たれ、素の心全開のオフモードになれる時間を過ごせる居場所のような存在だ。
特に神原と一緒にいる時は大好きな肉を頬張り、時には甘えて、まるで子供のような無邪気な顔を見せる。そして城之内とは本音で言い合える相棒のような関係性だ。病院での勝負服を脱いで思いきり脱力している未知子を、チャーミングでコミカルに演じる米倉。そのギャップのある演技も含めて、これまでの「ドクターX」シリーズを改めて楽しんでほしい。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
劇場版ドクターX公開記念 私が選んだマイベストX一挙放送
放送日時:2024年12月6日(金)5:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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