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「哲仁王后」のキム・ジョンヒョンの振り切ったコメディ演技!ユニークな御曹司役に惹きつけられる「タリミファミリー」

2024.11.28(木)

「タリミファミリー(原題)」
「タリミファミリー(原題)」

どこか憎めない詐欺師のク・スンジュン役で再ブレイクした「愛の不時着」(2019年)以降、「哲仁王后(チョルインワンフ)~俺がクイーン!?~」(2020年)では朝鮮時代の第25代王・哲宗役、「コクドゥの季節」(2023年)では死神と医者の1人2役と、幅広い役柄で存在感を発揮しているキム・ジョンヒョン。彼の最新主演作として韓国で9月に放送開始したばかりのKBS最新週末ドラマ「タリミファミリー(原題)」が今、注目を集めている。

「ウラチャチャ私の人生」(2022年)の演出ソン・ジュネと、「油っこいロマンス」(2018年)の脚本家ソ・スクヒャンがタッグを組んだ今作は、王道の"ロコ"作品。クリーニング店を営む家族が服の代わりにお金をアイロンがけしたことから繰り広げられるロマンチックブラックコメディだ。

キム・ジョンヒョン主演の一風変わった大人のラブコメ「タリミファミリー(原題)」
キム・ジョンヒョン主演の一風変わった大人のラブコメ「タリミファミリー(原題)」

(C)KBS

キム・ジョンヒョンが演じるのは、"清廉クリーニング"がある清廉洞で最も裕福な家庭に生まれた財閥の御曹司ソ・ガンジュ。留学から戻ってすぐ財閥グループの常務に就いたガンジュは、8年前に一夜を共にするも疎遠となっていた清廉クリーニングの末娘ダリム(クム・セロク)と運命的に再会する。

しかし、ガンジュは最悪の失言でダリムを失望させてしまい、彼女と再び複雑な関係に...。そんな2人をはじめ、周囲の個性豊かなキャラクターも含めた様座な人間模様がブラックユーモアたっぷりに描かれていく。

「タリミファミリー(原題)」
「タリミファミリー(原題)」

(C)KBS

役にとことんのめり込み、"憑依型俳優"とも言われるキム・ジョンヒョン。彼が演じるガンジュは、他の社員に冷たい対応をされても気付かないふりをして孤軍奮闘する見栄っ張りな性格の持ち主。スマートにスーツを着こなす御曹司だが、その行き当たりばったりの言動は時にコミカルで、振り切った表情や茶目っ気たっぷりのリアクションには思わず失笑させられる。その反面、切ない感情を表現するシリアスなシーンとの緩急が見事で、そのギャップのある芝居が視聴者をぐいぐいと惹きつけていく。

「タリミファミリー(原題)」
「タリミファミリー(原題)」

(C)KBS

「タリミファミリー(原題)」
「タリミファミリー(原題)」

(C)KBS

「五月の青春」(2021年)で注目を浴びたクム・セロク演じるヒロイン・ダリムとの好相性も大きな見どころだ。

14歳の時、視野が徐々に狭くなり視力を失っていく希少な疾患にかかったダリムは、完全に失明する前に"やれることは何でもやろう"と前向きに生きてきたが、ある時、巨額の費用がかかる手術を受ければ視力が回復することを知り...。そんな人生の分岐点に立つダリムの前に再び現れたのが、御曹司のガンジュだ。ことあるごとにぶつかり、容赦ない口論を繰り広げるガンジュとダリムだが、ふとした瞬間、ダリムに向けるガンジュの優しい眼差しが今後のロマンスを予感させる。

「タリミファミリー(原題)」
「タリミファミリー(原題)」

(C)KBS

「タリミファミリー(原題)」
「タリミファミリー(原題)」

(C)KBS

「二十五、二十一」(2022年)のチェ・テジュン、「ファンタスティック・クラブ」(2016年)のシン・ヒョンジュンら、脇を固める多彩なキャストの存在感も光る「タリミファミリー(原題)」。何よりキム・ジョンヒョンの振り切ったコメディ演技に注目しながら、一風変わったロマンスの行方を楽しみたい。

文=川倉由起子

放送情報【スカパー!】

タリミファミリー(原題)
放送日時:2024年12月7日(土)21:10~
※毎週(土)(日)21:10~
※11月30日(土)18:30~第1話先行放送あり
チャンネル:KBS World
※放送スケジュールは変更になる場合があります