本田望結、映画「カーリングの神様」で共演の川口ゆりなは「人としてすごい」

2024.11.5(火)

本田望結が主演を務める映画「カーリングの神様」が11月8日(金)に公開される。

本作は、カーリングに青春をかける女子高生たちの奮闘と友情を描く青春ムービー。

今回は、作中でライバル関係を演じた本田と川口ゆりなにインタビュー。撮影中の思い出や、幼少期から芸能活動を続ける2人が考える"続けること"への思いなどをたっぷりと語ってもらった。

――カーリングに青春をかける様子が眩しいほど素敵でした。出演が決まった時のお気持ちを教えてください

本田「最初にカーリングの映画があると聞いたときは"あ、知ってる！大好き！"って思いました。私自身、小さい頃からフィギュアスケートの練習をしていたので、同じリンクの上の競技で身近だなと思っていたのですが、よくよく考えたら、身近すぎてあまり知らなくて...少し焦りました」

川口「私は、アイスリンクという場所自体が未知の世界でした。ただ、オーディションの時点で"経験はなくても、やれますか？"っていう確認があって、"やります！"と断言してしまったので、もうこれはやらなきゃいけないな、と。私が演じた舞というキャラクターは、カーリングがすごく上手な役柄なので、そう見せなければいけないなとプレッシャーを感じました」

――おふたりともカーリング初挑戦だったんですね。ぜひ感想を教えてください

本田「氷の上に慣れてはいたものの、フィギュアとは全然違うスポーツでした。正直、共通点は氷の寒さが一緒なことぐらい(笑)。10年以上フィギュアの靴で滑る感覚が染み付いているからこそ、カーリングの靴だと上手くいかない感じがすごく大変でした。最初の基礎、滑るっていうことにかなり苦戦しました」

川口「私は幼い頃からゴルフやダンスをやっていたので、体幹やバランス感覚には自信がありました。でも、望結ちゃんが言った通り、カーリングのシューズを履いて、アイスリンクの上にいるだけで、思った以上に難しくて。たくさんトレーニングしました」

――お話を聞いていると、本当の部活のようですね。撮影中に青春を感じた出来事はありましたか？

本田「制服を着ただけで、青春気分を味わえました。ただ、すでに高校を卒業していたこともあり、それを青春って言っていることとか"あ、もう現役じゃないんだ。コスプレなんだ"と思うのは寂しい気もするなとも思いました」

川口「"みよステラ"のみんなが特訓のために走り込んでいるシーンなどを見たときは、"そういう運動部に入ってみたかったな"と思うと同時に"青春だな"と感じました。きっと描かれてはいないものの、舞が所属する軽井沢チームも、そういうことをして強くなってきているんでしょうけどね」

――今回が映画初共演のおふたり。共演前、お互いにどんな印象を抱いていましたか？

本田「同じ事務所ということもあり、私のことを知ってくれている方が1人でもいらっしゃるのはすごく心強いなと思いました。"現場にゆりなさんがいらっしゃるなら大丈夫だな"って気持ちが楽にもなったんです。正直ライバル関係という間柄だったからこそ、毎日一緒にいられるわけではなかったんですけど、現場にゆりなさんがいらっしゃるとみんなも"会いたかった"っていう空気になっていたし、私自身もそう思えたので、存在してくださったことがとても心強かったですね」

川口「嬉しいです！芸能界の大先輩ですし、同じ事務所というのもあって、ずっと活動を見させていただいていました。そんな望結ちゃんとご一緒できるのは嬉しくて、"勉強させていただきます"という気持ちで現場に入らせていただきました」

――共演してみて、新たに気づいたことや印象が変わった点はありますか？

川口「現場に入っての姿を見て、真面目でしっかりしているなという部分はイメージ通りだったんですけど、それとはまた別で、お茶目な部分があるなと感じました。メイク中にひとり寸劇をやっている子がいたんですけど、みんな休憩時間ということもあって、たまに反応するくらいだったんです。でも望結ちゃんは、それにちゃんと乗っかってあげていて(笑)。そういう姿がお姉ちゃんでもあるし、妹っぽさもあって、お茶目だなと思いました」

本田「どうしても一緒にいる時間が長くなると、本当の自分が出てきちゃうんです。楽しいことに乗ちゃうのが好きなので、我慢できませんでした」

――本田さんから見て、川口さんの意外な一面はありましたか？

本田「意外だったところ...」

川口「イメージ通りだった？」

本田「そう。オン・オフなく、いつも同じテンションを維持してくださってるから、人としてすごいし、かっこいいな、素敵だなと思いました。ただ、もしかしたら私にオフを見せていないだけかもしれないから、宣伝期間中に一緒にいる期間が長くなったら、違うところが見えてくるかもしれないなと楽しみです」

――作中では、おふたりとも、子どもの頃からカーリングをやってきたという役柄でした。実生活でも、幼少期からフィギュアスケートやゴルフ、芸能活動を続けてきたと思うのですが、何かを続けるということに悩んだ経験はありますか？

本田「私は3歳から芸能活動とフィギュアスケートの2つをやっていて、その時にどうしても周りの声を気にしてしまって"中途半端かな"とか"どちらか1個にしたほうがいいのかな"って思ったときもありました。ただ、そうやって悩むのは、好きだからだってあるときに気づいて。そのときに"好きなのになんで嫌いになる努力をしなきゃいけないんだろう"って思ったんですよね。それ以来"好きだったら、嫌いになるまでやろう"って思うことができて。今はもうその悩みがなくなりました。好きを忘れなければ、ずっと大丈夫だと信じてます」

川口「私はゴルフや習い事を幼い頃からやっていて、あまり続かなかったんです。ただ、その中で唯一続いているのが、15歳から続けている芸能のお仕事なんですよね。正直、軽い気持ちから入ったので、私自身、ここまで続けられていることに驚いています。なぜこんなに夢中になるのか、それは表現すること、正解がないことのおもしろさなんじゃないかなと思っています。いくら追求しても答えが出ないことが楽しいのかなって。そんなことに出会えたのは、自分の中では奇跡的だなと思っていますね」

――最後に「カーリングの神様」というタイトルにちなんで、お二人にとって神のような存在の人を教えてください

本田「私は母です。母の言ったことは疑いもなくその通りにしちゃうんです。ご飯を一緒に食べに行ってメニューに迷ったら、母が決めたのを食べるし、"望結はこっちが好きなんじゃない？"って言ったら、もう大好きになってしまいます」

川口「私は玉置浩二さんです！両親が玉置さんのファンということもあって、10歳のときに初めてライブに行かせていただいたんですけど、その時にこの人、すごいと思ってしまいました。表現力、幅の広さ、豊かさみたいなものを見て"何を経験してきて、どう練習したらこんな表現ができるんだろう"って思ってしまうほど。唯一無二な存在です」

文・撮影=於ありさ

本田望結
ヘアメイク　山田佳苗
スタイリスト　田中トモコ

川口ゆりな
ヘアメイク　ナカヤス ミク
スタイリスト　二宮梨緒（Pale）

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