「小金城武」と呼ばれるエドワード・チェン(陳昊森)が12歳差の女優ティファニー・シュー(許瑋甯)と挑んだ台湾版「魔女の条件」の禁断の恋模様

2024.10.17(木)

女教師と男子生徒との禁断の恋――松嶋菜々子、滝沢秀明がW主演を務めた「魔女の条件」(1999年)や、有村架純と岡田健史(現・水上恒司)の恋模様が注目を集めた「中学聖日記」(2018年)など、日本でもドラマ化され反響を呼んできたこの人気ジャンル。その共通点から"台湾版・魔女の条件"とも称され、口コミで支持を集めている華流ドラマが「個人授業 ～Lesson in Love～」(2022年)だ。

10月30日(水)よりホームドラマチャンネルにて放送される本作の原題は、"9限目"を意味する「第9節課」。クールな美人女教師と問題児の男子生徒が禁断の個人授業"9限目"を重ねていく姿がサスペンス要素も交えて紡ぎ出していく。

南一高校に新たに着任した国語教師チェン・モンユン(ティファニー・シュー)は、父母会会長であるシエ・シューフェン(イン・シン)を母に持つ男子生徒ジャン・イーシアン(エドワード・チェン)と知り合い、そのあまりの傍若無人な態度に閉口する。だが、対立から始まったモンユンとイーシアンの関係は、ほどなくして親密なものに...。教師と生徒のセンセーショナルな恋が、学校と社会で議論を巻き起こしていく。

美しくクールな女性教師・モンユンを演じるのは、台湾リメイク版「イタズラなKiss～惡作劇之吻～」(2005年)でヒロイン・琴子のライバル役を演じたティファニー・シュー(許瑋甯)。2021年に台湾で公開され大ヒットした映画「君が最後の初恋」での共演をきっかけに、相手役のロイ・チウと結婚したことも大きな話題に。今年8月に40歳を迎えた美貌は今も健在で、本作でも男子生徒イーシアンの心を惑わす瑞々しさを存分に発揮している。

一方、そのモンユンと恋に落ちるイーシアンを演じるのは、整った彫りの深い顔立ちから"小金城武"とも呼ばれる1996年生まれのエドワード・チェン(陳昊森)。惹かれ合う男子高生の葛藤を描き、台湾のLGBTQ映画史上トップの興行収入を記録したことでも話題を呼んだ青春映画「君の心に刻んだ名前」(2020年)などで注目を集める台湾のスター俳優だ。

そんな2人が共演する本作の見どころは、まず何と言っても甘美な"禁断の恋"。学校を取り仕切る父母会会長の母に頭が上がらない教師たちを見下していたイーシアンが、権力に屈しないモンユンの毅然とした美しさに惹かれ始めたことで、ストーリーは序盤から大きく動く。

イーシアンは、出会って間もなく「あなたを好きになった」とモンユンに"壁ドン"し、全校生徒が見守る体育館のステージ上で堂々とモンユンの頬にキス。若さゆえの傲慢とも取れる積極さで、あっという間にモンユンの心の鎧をはぎ取っていく。"禁断の恋"にも関わらず、いや"禁断の恋"ゆえにか、急激に燃え上がっていく2人を、エドワードとティファニーが情熱的に演じている。

だが、2人の恋模様だけでは終わらないのも、この"教師×生徒"ジャンルではお決まりの定番パターン。イーシアンの過保護な母シエ・シューフェンとモンユンとの間に因縁の繋がりがあることが判明し、そのセンセーショナルな人間模様はさらに色濃いものに...。さらに、モンユンに好意を持つ学年主任リー・ダーウェイ(シュエ・シーリン)までもが怪しい動きを見せ始める。

教師と生徒による"禁断の恋"と、歪な人間関係が複雑に絡み合う湿度の高い人間ドラマの両面から、没入度の高いストーリーが紡がれていく本作。その中で、実年齢12歳差を感じさせない情熱的な恋模様を見せるエドワード・チェン＆ティファニー・シューのカップリングにとことんまでハマりたい衝撃作だ。

文＝酒寄美智子

• 坂口健太郎とイ・セヨンに漂う本物の恋人のような空気感...日韓カップルの恋模様を綴った「愛のあとにくるもの」になぜ心が揺さぶられるのか？
• BTS・JUNG KOOK(ジョングク)のドキュメンタリーが異例のヒット！「GOLDEN」活動期の知られざるビハインドストーリー
• パク・ボヨンの涙のスピーチ...「今日もあなたに太陽を」「コンクリート・ユートピア」などヒット作が続く韓国トップ女優としての存在感