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Appleがスマートホームデバイス市場へ参入か

2024.10.12(土)

2024年10月2日、Appleが自社初となるスマートホームデバイスを開発中であるという情報が、業界関係者から漏れ伝わった。Apple事情に詳しいBloombergのMark Gurman氏によると、同社は現在2種類のスマートホームデバイスを開発中とのことだ。

1つ目は比較的安価な端末で、コードネーム「J490」と呼ばれている。この端末は主にAppleのテレビ電話サービスFaceTimeの利用を想定しており、同時にスマートホームのハブとしての機能も備えるとされている。

2つ目の端末はより高級志向で、コードネーム「J595」と呼ばれている。この端末は1,000ドル(約14万円)を超える価格帯を想定しており、大型ディスプレイが特徴とされている。具体的には、iPadに台座とロボットアームを組み合わせたようなデザインで、ユーザーの動きに合わせてディスプレイの向きが変わるなど、高級モデルならではの機能が搭載される見込みだ。

両端末には、Appleが新たに開発中とされる「HomeOS」が搭載される可能性が高いとされている。早ければ2025年にもこれらの端末がリリースされる可能性があるとGurman氏は指摘している。

新型iPhone SEとiPadの発売計画、そしてApple Intelligence戦略の変化

一方で、Appleは来年早期に新たな製品ラインナップの発売を計画していることが明らかになった。事情に詳しい関係者によると、低価格版「iPhone SE」の新モデルと新型「iPad」の生産準備が進められているとのことだ。

新型iPhone SEは、2022年以来のアップデートとなり、5G機能に加えて、ホームボタンを廃止した新しいデザインが採用される見込みだ。さらに、iPhone 16シリーズで導入された新たな生成AI(人工知能)プラットフォーム「Apple Intelligence」をサポートすることで、低価格帯でもAI機能を利用できるようになると予想されている。

iPad Airの新モデルも同時期に発売される計画で、主に内部性能の向上に重点が置かれているようだ。11インチと13インチの新型iPad Air向けに、「Magic Keyboard」のアップデート版も準備されているとのことだ。これらの新製品は、Appleが独自AI「Apple Intelligence」を発表し、最新のiPhone 16シリーズで全モデルにAI機能を搭載したばかりの中での展開となる。

しかし、その矢先にOpenAIへの投資を見送ったという情報が浮上し、業界に波紋を呼んでいる。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、Appleは約65億ドル(約9400億円)規模のOpenAIの資金調達ラウンドへの参加を見送ったとされている。この決定の背景は明らかにされていないが、AppleのAI戦略に変化があるのではないかと推測されている。

当初の計画では、OpenAIの「ChatGPT」および「GPT-4」が統合され、音声アシスタントのSiri経由でアクセス可能になる予定だった。今回の投資見送りが、AppleとOpenAIの提携関係にどのような影響を与えるかは不明だが、市場関係者の間では懸念の声が上がっている。Appleは独自のAI開発にさらに注力するのか、あるいは別のAI企業との提携を模索するのだろうか。

【関連リンク】

・Apple初のスマートホームデバイスが2025年リリースの噂(GIZMODO)
https://www.gizmodo.jp/2024/10/apple-smart-home-device.html

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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