チャオ・ルースー(趙露思)の可愛すぎる妹キャラ...チェン・ジャーユエン(陳哲遠)演じる「兄友」への恋心を体現した抜群のヒロイン力

2024.10.4(金)

中国では"国民の初恋"とも称され、愛くるしいキャラクターで数々のロマンスドラマをヒットさせている"ラブコメ女王"チャオ・ルースー(趙露思)。

最近では、新鋭ワン・アンユーと共演した仙侠ファンタジー時代劇「神隠し」(2024年)や、若手実力派ウー・レイとの再共演で大ヒットを記録した「星漢燦爛＜せいかんさんらん＞」(2022年)、国宝級イケメンとして根強い人気を誇るヤン・ヤンと共演した「黒豊と白夕～天下を守る恋人たち～」(2022年)、次世代スター、ディン・ユーシーとのケミが支持を集めたラブコメ時代劇「花の都に虎(とら)われて～The Romance of Tiger and Rose～」と、時代劇が続いているが、チャーミングな彼女のビジュは現代劇とも好相性。最新ラブストーリー「ひそかな恋模様は、曇りのち晴れ」(2023年)ではキュートな制服姿も披露し、評判を呼んでいる。

11月8日(金)よりアジアドラマチックTV(アジドラ)にて日本初放送される「ひそかな恋模様は、曇りのち晴れ」(10月7日(月)に第1話先行放送)は、兄の友人・段嘉許(チェン・ジャーユエン)にひと目惚れした主人公・桑椎(チャオ・ルースー)が成長し、恋を叶えていく姿を瑞々しく描いた青春ラブストーリー。

女性向け小説サイトの最大手「晋江文学城」に掲載された人気同名小説の実写化とあって、配信されるやいなや、中国国内のヒットのバロメーターとなる"YOUKU熱度指数"では連日1万超をキープし続け、主要ランキングでも首位を獲得。少女漫画のような胸キュン展開もさることながら、支持を集めた大きな要因は、チャオ・ルースーが体現したとにかく愛らしい"妹感"だ。

主人公の2人の出会いは、桑椎が中学2年生、段嘉許が大学生の時。たまたま自宅に遊びに来ていた兄・桑延(マー・ボーチエン)のルームメイトである段嘉許に、桑稚がとあるお願いをしたことから2人は急接近。桑稚は段嘉許を兄のように慕うようになり、段嘉許もまた桑稚を妹のように気遣うようになる。それから3年後、高校生になった桑椎は、兄の引っ越しの手伝いに行って嘉許と再会する。

ルースーは、桑椎の高校時代から登場する。前髪を真っ直ぐに切り揃え、ポニーテールに結い上げた制服姿の彼女は、素朴な魅力全開。ばったり再会した嘉許に「桑椎？数年ぶりで分からなかった」と声を掛けられ、頬を染めながら嘉許に見とれる表情には少女のあどけなさが残っていて、たまらなく愛らしい。

段嘉許が渡してくれた牛乳を大事に持って帰って瓶をとっておいたり、彼のちょっとした一言が嬉しくてその日の日記にイラストつきで記録したり...。嘉許に見せるチャーミングな笑顔はもちろん、うつむいて恥ずかしがる表情や、(兄の桑延に同行して)一緒に遊びに行くことにウキウキする様子など、女子高生らしい真っ直ぐな片思いエピソードが満載。桑椎の一つ一つの仕草に"可愛い"が詰まっていて目が離せなくなる。

一方で、「絶代双驕～マーベラス・ツインズ～」や「君に秘密を届けたくて」で人気急上昇中のチェン・ジャーユエン(陳哲遠)が演じる"激甘なお兄ちゃん"ぶりも見逃せない。屈んで視線を合わせて話しかける仕草から、キュン必至の"頭なでなで"まで、段嘉許の何気ない言動には、桑椎のことが可愛くて堪らない段嘉許の胸中が滲み出ていて、"兄妹以上・恋人未満"な2人の間に漂う、スウィートな空気感が本作最大の魅力だ。

お互いを意識しながらも、もどかしいすれ違いを繰り返す2人。そうこうするうち、桑椎は受験生、大学生へ...。成長するにつれ、あどけなかった桑椎が徐々に大人の女性の色気を漂わせていく過程のディテールがお見事で、わずか数ヶ月のうちに撮影されたとは思えないほどリアル。さすが"国民の初恋"とも称され、実力も経験も兼ね備えたラブコメ女王 チャオ・ルースーの本領発揮といったところだ。

"優しいお兄ちゃん"に憧れにも似た恋心を抱いていた少女が少しずつ大人の女性になって、恋を実らせていく――その成長を、時に切なく、時にスウィートに体現してみせたチャオ・ルースー。そのくるくると変わる表情にも注目しながら、激甘な青春ロマンスを堪能したい。

文＝酒寄美智子

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