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広島東洋カープ・菊池涼介選手、ピースナイターで放ったサヨナラ打で「スカパー!サヨナラ賞」を受賞

2024.9.13(金)

セ・リーグ 広島東洋カープ 菊池涼介選手が、8月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

菊池選手は、8月14日マツダスタジアムで行われた対横浜DeNA19回戦、1対3の2点ビハインドで迎えた9回裏、一死一、二塁の場面で左翼席へ劇的な逆転サヨナラ3点本塁打を放った。

広島東洋は、初回に先制点を許すも、2回裏に相手失策の間に同点に追いつく。しかし4回表、ここまでチームトップの10勝を挙げている先発の床田投手が連続適時打を浴び、1対3とリードを許す展開となる。打線は7回、8回と好機を作るもあと一本が出ず、点差を縮めることができない。2点ビハインドで迎えた9回裏、マウンドには横浜DeNAの森原投手。この回先頭の小園選手が二塁打で反撃の口火を切ると、一死一、二塁と一発が出れば逆転サヨナラの場面を作り、打席に立ったのは菊池選手。追い込まれた後の5球目の直球を振り抜くと、打球は左翼席へ飛び込む劇的な逆転サヨナラ3点本塁打となった。菊池選手のサヨナラ本塁打はプロ入り2本目、またこの試合では通算300二塁打を達成する一打も放つメモリアルな1日となった。

リーグ3連覇に貢献するなど、長年チームを引っ張ってきた中心選手の放った一打が、6年ぶりの優勝へチームをさらに勢いづけた。

チームメンバーに迎えられる、菊池涼介選手
チームメンバーに迎えられる、菊池涼介選手

スポーツニッポン新聞社提供

――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします

「いや本当にとっても嬉しいですし、2年前ぐらいに秋山さんがピースナイターでこのスカパー!サヨナラ賞で獲っていたので、また仲良く肩を組んで歩けるなと思います!」

―8月の14日はピースナイターの一戦でした。特別な思いもあったと思いますが、あの打席はどんな意識で向かったんでしょうか?

「(中村)奨成がバントするのかなとか思いながらネクストバッターにいたんですけども、打っていったので監督もどんどん行けということだなと僕も勝手に思って打席に入って。打席の中では特に何も考えてなかったんですけど、もう本当に僕の思いというよりかは、皆さんの思いも乗って、打球が飛んでいったんじゃないかなと勝手に思っています」

――スタンドに入った瞬間ですが、本当に今シーズン1といっていいほどのスタンドの盛り上がり、そしてベンチの雰囲気も非常に良かったと思いますが、打った感触やそのチームメイトの雰囲気など含めて印象的だったことを教えてください

「打った瞬間はどうかなと思って走ってて、スタンドに入らずに壁に当たったホームランだったと思うんですけど、本当に一生懸命走ってましたし、気づいたらドカーンとなったので、入ったんだっていう感じでちょっとスカしたような一周になりましたけども、みんながホームに集まってきてくれてホームインした瞬間ぐらいまでは...覚えてないんですけれども(笑)。その後、うちのお兄ちゃんがですね、(大きく腕を広げて)来い来い来いってやってる方が印象残ってます」

――抱き合った瞬間というのは非常にいろんな思いもあったと思いますが

「何となく懐かしい感じがしました」

――そして今シーズンなんですけど本当に投手陣そして二遊間を中心とした守りで勝つという戦いぶりで優勝争いを演じています。チームの雰囲気などを含めて、この優勝争いをするチーム、いかがでしょうか?

「まず僕自身、打撃がなかなか貢献できているところもなくて、悔しい思いもたくさん今もしてるんですけど、本当に劇的な一打も少しはチームに貢献できてるかなっていう一打もありますけども、やはりピッチャーが頑張ってきてくれているからこそ、ここにいると思います。その中で守備や走塁で何とかチームのためにと思って今までやってきてますし、今はまたピッチャーが苦しい時期に入ってきていると思うので、今度は僕たちが何でもいいんで支えられるようにやっていけば、また家族一丸となれると思いますし、そして笑顔で終われるんじゃないかなというふうに信じてやっていきたいと思います」

――家族一丸という言葉もありましたが、新井監督のもと、6年ぶりの優勝に向けてチームが最高の状態でこれから向かっていくと思います。残りの佳境の戦いに向けて最後にメッセージをお願いします

「本当に久しぶりな緊張感がある終盤になってきてますし、今経験してない若い子たちもたくさんいるので、またいい経験になると思います。その中で僕たち経験者が何とか引っ張っていけるようにと思って毎日やってるんですけど、あまり気負わず、監督のもとでね、笑顔で家族一丸になって戦っていきたいなと思っています」

スポーツニッポン新聞社提供

――好きな球場を教えてください

「好きな球場は東京ドームですかね。国際大会とか使われることも多くて、回数が多いし、室内っていうことで風とかも気にしなくてもいいですし、人工芝なのですごいやりやすいと僕は勝手に思ってます。夏は涼しいし、本当にやりやすい、過ごしやすい雰囲気も良いですし。あとは僕も東京出身で東京ドームに何度も足を運んで、試合を見に行ってたので、そういうのもあってですね」

――本拠地付近でおすすめのご飯屋さんがあれば教えてください

「マツダ(MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島)の付近で...なかなかお店ないんですけど、僕たちオフシーズンとかトレーニングしてるときによく『ラ ブリィエ』っていう喫茶店がすぐそこにあるんですけど、そこおすすめですね。僕は焼肉定食以外食べたことないぐらい、それだけ食べてます。(球場から)徒歩2、3分で行けると思います」

――サヨナラにまつわるエピソードが何かあれば教えてください

「本当に印象というか、残ってるのは初めて打ったサヨナラホームラン。ヤクルト戦だったんですけど、先日ベイスターズ戦の時に石井琢朗コーチに会って、その当時、三塁コーチをやられてて、拓郎さんがずっと全身で喜んでる姿がすごい僕は印象に残っています(笑)」

――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします

「本当に日にちはね特別な日ですけども、本当に僕ら一試合一試合勝ちたいという思いでやってる中でね、試合を見ていただいて、このサヨナラも見届けてくれたファンの皆様、本当にありがとうございます」

※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。

文=HOMINIS編集部

放送情報

<スカパー!では、シーズン全試合を放送>

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