齊藤なぎさ、莉子、志田彩良が3択の仮想恋人選びに大盛り上がり
2024.9.3(火)
齊藤なぎさ、莉子、志田彩良という次世代を担う若手実力派女優陣が出演する映画「恋を知らない僕たちは」が8月23日(金)より全国公開する。
同作品は、水野美波による累計発行部数120万部を超える人気同名少女コミックを実写化したもので、主人公の英二を中心に"本気の恋"に向き合う6人の高校生たちをリアルに描き出した等身大のラブストーリー。
高校2年の英二(大西流星)と直彦(窪塚愛流)は中学からの親友同士。英二は幼馴染の泉(莉子)へ密かな想いを寄せるが、泉は直彦と付き合っていた。さらに、泉と同じクラスの小春(齊藤なぎさ)は直彦に心を奪われ、瑞穂(志田彩良)は英二を意識し始め、太一(猪狩蒼弥)は瑞穂を一途に想い続ける。片想いが交錯する6人の恋の行方は...!?
今回、齊藤、莉子、志田にインタビューを行い、役や芝居、自身の恋愛観などについて語ってもらった。
――演じた役の印象は?
齊藤「小春ちゃんは"恋に恋する"という感じで、不器用ながらも好きな人にはちゃんと『好き』って素直に伝えられる子だなと思いました。女の子には共感してもらえることがたくさんあるんじゃないかなって思います。私自身にもすごく似ていて、私も『自分を大切にしてくれる人を、自分も大切にしたい』って思うし、大切な人に尽くしちゃうことも多いので(笑)。酒井麻衣監督からは『新しいヒロイン像を作ってほしい』って言っていただいたので、それをすごく意識して演じました」
莉子「泉は本当に純粋無垢ですね。監督が『みずみずしい感じを出したい』とおっしゃっていたのですが、それを演じるのって一番難しいと思っていたので『これは自分との戦いになりそうだな』って思いました(笑)。泉は"ポジティブ女子"って言われていて、私も割と明るい印象を持たれることが多いので、そういったところは似ているなって思います」
志田「瑞穂は『恋とは何か?』という疑問を抱いた女の子です。しっかりしているようで実は6人のキャラクターの中で一番ピュアな役柄だなと思っています。相手のちょっとした仕草や表情を素直に受け取って、恋する気持ちや心情の変化を繊細に演じたいと思い挑みました。私は普段、瑞穂みたいなイメージを抱かれることが多いんですけど、実は真逆で全然似てないんですよ。実際お会いした方に『思っていたより明るいんだね』とか『よく笑うんだね』って言っていただくことが多いですし、一匹狼タイプじゃなくみんなとワイワイするのが好きなので(笑)」
――演じる上で意識したことは?
齊藤「小春は一番心情の変化が激しいキャラクターで、一見すると『乗り換えてる』って思われがちなんですけど、そこは小春の中でいろいろなことがあって、ちゃんと気持ちの整理があった上での変化なんだというのをしっかり表現して、応援したくなるような子にできたらいいなと思って演じました」
莉子「なるべく自然体でいることですね。私は『スクリーンで見た時に伝わりやすいかな』と思って、最初、目の開き方まで演じてしまっていたんです。そうしたら監督から『もっと力を抜いていい』とアドバイスをいただいて、それからはできるだけ癖なく、普段の自分がしゃべるくらいのトーンで話して、表情も『カメラやスクリーンを通す』とか意識せず自然体を目指しました。今までで一番素に近くフラットに演じました。そんな中で、泉らしさを残すというのが難しかったです」
志田「演技中はセリフがない時間も多かったので、その間の表情には特に意識して演じました。(英二から)花火大会に誘われるシーンでは、本当は心の中はすごくドキドキしてうれしいけど、それを表情には出さないように。でも、観ている人にはちょっとでも瑞穂の内心が伝わるように、ということをすごく意識してこだわって演じました」
――英二、直彦、太一の男性キャラクターの中で、恋人として選ぶなら誰ですか?
志田「(二回目に映画を観て)今日変わったの」
齊藤「私も今日変わった!」
莉子「え!? 何があったの?(笑)」
齊藤「もう変わらないと思うけど、私は、太一!男友達と一緒にいる時の太一も好きだし、好きな人に対する太一も好き。基本的におちゃらけてるけど、本当に大切な時は真剣に向き合うところも、英二と直彦の仲を取り持とうと直接的にじゃなく頑張るところもすごく好き。太一みたいな人とだったら幸せになれそうだなって」
莉子「分かる! 私も太一です。とにかく(好きな人に対して)真っ直ぐでいてくれそうだなって。直彦の優しさは、人によっては思わせぶりに取られかねないから。そういう(彼女としては)不安要素がなく、真っ直ぐなのは太一かなって」
志田「私もずっと太一だったんですけど、今日改めて作品を見たら直彦だなって思いました」
齊藤、莉子「えー!!」
志田「彼女の泉と一緒にいない時間の直彦が素敵過ぎて...。(思わせぶりな態度をとった小春に)『こういうことはしない方がいいよ』って言うところとか、あれ自分が彼女だったらめちゃくちゃキュンキュンくるなって! あと、男女問わず誰にでも優しいところが素敵だなって思うので」
齊藤、莉子「...なるほどねぇ」
――高校生の恋愛模様を描いた作品ですが、高校時代に憧れた恋愛シチュエーションを教えてください。
齊藤「お弁当を作ってきて、お昼に一緒に食べるのとかやってみたかったです。付き合っていることを周りに見せつけたいから(笑)」
莉子、志田「ストレートでいいわ。助かる(笑)」
齊藤「朝も一緒に手をつないで登校して、休み時間ごとに教室で話して、違うクラスだったら帰りは迎えに来てもらって一緒に帰るっていうのに憧れます」
莉子「私は、教科書の貸し借りとかしたい。"『教科書貸して』って最初に言えるのが彼氏"みたいなのがいいな。ジャージの上を借りたりとか! 私、女子高だったから、そういう同じ学校だとできるちょっとしたことにすごく憧れますね」
志田「私は、同じ教室でメッセージのやり取りとかしたいです。同じ教室内で離れているんだけど、こっそり連絡とり合って...みたいなのがいいな。周りから見たら個人個人なんだけど、実は2人だけつながってるみたいな(照)」
齊藤、莉子「うわ~、ヤバ~(嬉)」
――最後に作品をご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。
齊藤「この作品は恋の矢印が交錯していて、きっと誰しもがどこかしらに共感できると思うので、いろんな方に観ていただけたらと思います」
莉子「とにかくキュンポイントがいっぱいあって、この夏のいい思い出の一つになればいいなと思うので、ぜひ劇場でご覧ください」
志田「6人の誰かしらには共感していただけると思いますし、"棚ドン"とか"影キス"とか新しい胸キュンシーンがたくさん詰まっているので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」
取材・文=原田健
撮影=中川容邦
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