ディン・ユーシー(丁禹兮)の猫系ビジュアルが中国で反響！「花の都に虎われて」の若君役のイメージを覆すブロマンス時代劇

2024.8.14(水)

日本でも大ヒットしたロマンス史劇「花の都に虎(とら)われて～The Romance of Tiger and Rose～」(2020年)の若君役でブレイクしたディン・ユーシー(丁禹兮)。中国のラブコメ女王、チャオ・ルース－を相手役に"ツンデレ演技"を繰り広げて爆発的な支持を得たのち、"都一の美男子"を演じた「今宵、若様は恋におちる」(2023年)で人気が加速。今年7月に29歳の誕生日を迎えた今、"中国の最旬イケメン"として日本でもファンが急増している注目スターだ。

くりんとした大きな瞳が印象的なユーシーが、その"猫系ビジュアル"を活かし、半人半猫のキャラクターを演じた作品が、今年2月に中国で配信された最新主演作「大理寺日誌～謎解く少卿には秘密がある～(原題：大理寺少卿游)」。その日本語字幕版が9月5日(木)より衛星劇場にて初放送される(8月16日(金)に第1話先行放送あり)。

中国史上唯一の女帝・武則天の時代に"白猫"の名探偵が活躍する人気漫画「大理寺日誌」を実写ドラマ化した本作。原作漫画の日本語翻訳版もSNSで連載され、このドラマ版に先んじて配信されたアニメ版も本国では高い人気を獲得した。

原作では白猫の姿のまま"大理寺(刑罰を担う官署)の少卿"として活躍するが、ドラマ版では、時折猫に変わってしまう青年・李餅(ディン・ユーシー)へとアレンジされ、部下たちとの掛け合いも楽しい軽快なエンターテインメント作品に仕上がっている。

前⼤理寺卿の息⼦・李餅は、3年前に謎の刺客に襲われた際に半人半猫の体になってしまう。その謎の真相を突き止めるため神都へと戻ってきた彼は、ひょんなことから田舎者の青年・陳拾(ジョウ・チー)と共にある事件を解決。その功績で大理寺の次官・小卿に任命されると、亡き父が設立した捜査組織"明鏡堂"を率いながら謎の真相に迫っていく。

これまではロマンス史劇でのツンデレキャラの印象が強かったユーシー。だが今作では、事件を解決するカリスマぶりはそのままに、"半人半猫"というユニークなキャラクターで新たな魅力を創出している。

屋根にちょこんと座り込んで首を傾げたり、スルスルと木に登ったり...。愛嬌たっぷりの猫らしい仕草は、中国配信時に「ディン・ユーシーが本当に猫っぽい！」と話題を集めたほど。さらに暗闇では、持ち前の大きな瞳が猫の目に変化。縦長の瞳孔や黄色く光る虹彩も、どことなく猫っぽいユーシーに驚くほど自然に馴染んでいる。

かつては精鋭たちが揃っていたが、今では新人たちを寄せ集めた組織となっている"明鏡堂"の面々とのコミカルなやり取りも本作の魅力だ。

中でも尊いのが、半人半猫という李餅の秘密を唯一知る陳拾との信頼関係だ。兄を探しにやって来た神都で李餅と出会い、"お世話係"として彼に寄り添う陳拾は、「餅さんはでたらめな奴らとは違う。みんなの正義を取り戻してくれる、賢くて有限実行の男だ」と真っ直ぐに李餅を慕う純粋なキャラクター。一方でバカ正直な陳拾を、「お前はお人好しですぐに他人を信じすぎる」とかわしてツンデレ風味を漂わせる李餅とのコンビは、本作の萌えポイントだ。

明鏡堂には他にもチャン・イーツォン、ディン・ジアウェン、フォン・マン、ワーアルら中国時代劇ドラマファンにはお馴染みのキャストからなる4人組が、李餅や陳拾と息の合ったチームワークを見せている。

ディン・ユーシー、ジョウ・チーを交えた明鏡堂の仲の良さは撮影現場でも評判だったようで、6人が歌う軽快なエンディング曲「神都打工人」も必聴。彼らがスーツ姿に着替えて現代のオフィスで踊るMVも公開されるなど、ドラマ人気に拍車をかける話題を振りまいた。

さらに悪役として登場しながらも、中盤から存在感を見せるのがウェイ・ジャーミン演じる将軍・邱慶之。李餅とは旧知の仲で、何やらわだかまりがある様子。ストーリーが進むにつれてわだかまりが解消されると、2人の関係は想像を超えた強い絆へと変わっていく。

中国若手イケメンスターの"ケミ"が爆発的な支持を集めただけでなく、ディン・ユーシーのチャーミングな猫っぷりにも魅了される本作。ロマンス史劇とはまたひと味違う、ブロマンス感あふれる世界観での彼の華やかな魅力をじっくり堪能したい。

文＝酒寄美智子

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