若き天才作家・魚豊(うおと)原作の「チ。 ―地球の運動について―」が坂本真綾、津田健次郎、速水奨を主要キャストに迎えてアニメ化決定!
2024.7.25(木)
第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞ほか、数々の賞を席巻。若き天才作家魚豊(うおと)が世に放つ、地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語「チ。 ―地球の運動について―」。
舞台は15世紀のヨーロッパ某国。飛び級で大学への進学を認められた 神童・ラファウ。彼は周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言。が、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。
ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会う。異端思想に基づく禁忌に触れたため拷問を受け、投獄されていたというフベルト。彼が研究していたのは、宇宙に関する衝撃的な「ある仮説」だった――。
地球が宇宙の中心でその周りを惑星が動いているとする"天動説"こそがこの世の真理だとされ、その理を覆すようなことを信じたり、研究することが重罪だった時代に、謎めいた学者フベルトの言葉で"地動説"の可能性を知ったラファウ。周囲からも天才だと言われ自認もしていた彼に芽生えた強烈な知的好奇心。「いったい何を捧げれば、この世界のすべてが知れる?」と、自らの「知」と「血」、さらには命を懸けて「地」動説の証明に挑むことになるラファウを待ち受ける運命とは?
2022年4月の「ビッグコミックスピリッツ」での連載終了し、同年6月のアニメ化発表から2年。ついに待望のTVアニメの全貌が遂に解禁となった。
放送は、2024年10月よりNHK総合テレビにて放送が決定、TVアニメ版では、神童ラファウを坂本真綾、異端審査官ノヴァクを津田健次郎、謎の学者フベルトに速水奨が担当する!超豪華声優陣を迎えた主要キャストに、さらなる追加キャストの発表も楽しみだ。
今回は、原作者の魚豊、坂本真綾、津田健次郎、速水奨からコメントが到着したので、紹介する。
■魚豊
――アニメ化をお聞きした際の感想
「純粋にとても嬉しかったです。アニメ化は1つの夢でしたが、いざ決定した制作会社さんや、それ以外のスタッフ、キャスト、放送局、音楽などをお聞きすると、全て『本当に?』と疑うくらい好条件で、いまだに夢のままの様で、現実感がありません。あとマッドハウスさんは、学生時代毎週通っていた友人宅の近くにあったので、アニメの話を聞くたびに学生時代が想起されて、色々と感慨深いです」
――アニメに期待している事
「漫画は良くも悪くも個人作業の面が強く、かなりの事を"自分ごと"に出来てしまうので、だからこそ、他のメディアに移された時に、自分のものでなくなる様な感覚を期待しています。切り離された他人事として見られる気がして、それがとても嬉しいです」
――ファンに向けて一言
「原作が完結して2年経ちますが、製作陣の皆様によってフレッシュに"再生"させていただきましたアニメ版『チ。』を、僕もみなさまと同じ一視聴者として、とても楽しみにしています。 絶対面白いです!」
■坂本真綾(ラファウ役)
――原作・台本を読んだ時の感想
「もともと原作の大ファンで、大きな感動をいただいていました。オーディションのお誘いをいただいた時には嬉しさと興奮、そして、まさかのラファウ役?!と衝撃を受けました。難しい役どころであるとわかっていたので緊張しました」
――演じられたラファウについて
「この壮大な物語の起点を担う、大事な役割を持ったキャラクターです。彼自身の中に湧き起こる葛藤や欲求を視聴者の皆さんが一緒に体験して"知"への渇望を共有してもらえるように、序盤は特に親しみやすさを重要視して演じました」
――ファンに向けて一言
「ラファウ役を女性が演じることを意外に思う方もいるかもしれません。でもオーディションを受けて選んでいただいたからには、これぞラファウだと思っていただけるような仕事をしなければと、原作ファンのひとりとして使命感を持って臨みました。違和感なく楽しんでいただけると信じています」
■津田健次郎(ノヴァク役)
――原作・台本を読んだ時の感想
「命懸けで地動説に挑む主人公達と弾圧していく体制側の人間達の強烈なドラマ。感動しました。夜空を見上げる事が神聖な行為に思える程に。そして、タイトルの深さよ」
――演じられたノヴァクについて
「なんとも魅力的な悪役です。この物語世界における冷徹な正義の執行代理人であり、子煩悩な家庭人。強い意志で任務を遂行しながらも、根源的な問いや世界の常識の変革に翻弄される脆弱さも持つ個性は、演じていて楽しいです」
――ファンに向けて一言
「命懸けで自分の信じたものを貫く強さ、人間達の強烈なドラマ、簡単には掴めないテーマ、様々な要素を孕んだエンタテイメントです。是非ご覧下さい」
■速水奨(フベルト役)
――原作・台本を読んだ時の感想
「信仰が権威を持ち、真実よりも為政者の都合が優先される世界。物語だけでなく、人間の集合体では良くある事。諦観の中、生きるか、それとも...歯ぎしりするほどの悔しさ、悲しみを感じながら読みました」
――演じられたフベルトについて
「怜悧な頭脳と、迸る情熱。圧政に屈することなく、いや理性では屈しても、真理を、解を希求する熱に冒され『地動説』に魅せられる。悲しくも、美しく、そして罪な研究者だと思います」
――ファンに向けて一言
「享受する娯楽作品ではありません。心の痛みを共有して、想像の翼をいっぱい拡げて『チ』をご覧ください」
文=HOMINIS編集部
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