GENERATIONSの多面性を再確認！持ち前の表現力でポテンシャルの高さを証明した映像作品

2024.7.3(水)

2022年にデビュー10周年を迎えたダンス＆ボーカルグループ・GENERATIONS from EXILE TRIBE。2023年には"10th ANNIVERSARY YEAR"として全国アリーナツアーを行うなど精力的なアーティスト活動を続けている一方で、近年は映画というフィールドでチャレンジングな企画に挑み、その活躍ぶりが注目を集めてきた。

そんなGENERATIONSがメンバー全員で出演したのが、7月7日(日)に日本映画専門チャンネルにてTV初放送される「ミンナのウタ」(2023年)。「呪怨」シリーズで知られるJホラーの旗手・清水崇監督がメガホンをとり、1本のカセットテープに吹き込まれていた"呪いのメロディー"が巻き起こす恐怖を描いたホラーだ。

GENERATIONSのメンバーが本人役で出演という一部モキュメンタリーな設定がユニークな本作。ラジオ局で謎のカセットテープを発見した小森隼がライブ前に姿を消してしまう事件が発生し、マネージャーの凛(早見あかり)に雇われた探偵の権田(マキタスポーツ)がメンバーに聞き込みを行ったところ、ある女子中学生の存在が浮かび上がってくる。

モキュメンタリー・ホラーという特性上、彼らのナチュラルな魅力が存分に映し出されており、ライブ前の練習風景や窮地に立たされたことで浮かび上がるメンバー間の関係性など、ステージでは見られないGENERATIONSの一面や自然な空気感を味わえる点が、ファンにとってはたまらない。

その一方で「アイドル映画でしょ？」と高を括っていた映画ファンをも恐怖に陥れた本格ホラーとしても評価が高く、不気味な現象に徐々に追い詰められ、疲弊していく小森を筆頭に次々と怪奇に襲われていくメンバーの演技は必見。自販機で怪奇に遭遇してしまい腰を抜かす佐野玲於や、何かの存在を察知し顔が引きつる中務裕太、少女の霊を見てしまい恐怖で顔が歪む関口メンディーなど、多彩な恐怖演技で作品のおぞましさを盛り上げた。

7月25日(木)に日本映画専門チャンネルでTV初放送される「昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-」(2021年)は、「ショートショート フィルムフェスティバル ＆ アジア」とLDHがタッグを組み、作詞家・小竹正人が手掛けた歌詞の世界観を映像化する「CINEMA FIGHTERS project」の第4弾。SABU、新城毅彦、山下敦弘、森義隆、真利子哲也、久保茂昭という日本を代表する6人の監督とGENERATIONSのメンバーそれぞれがタッグを組んだ。

夢を語り合う兄弟の絆を描いたSABU×佐野の「BLUE BIRD」。愛しい人を失った者同士の一夜の彷徨がつづられる新城×関口の「真夜中のひとりたち」。想いを伝えられないもどかしい男心を描写した山下×白濱亜嵐の「言えない二人」。美しい幽霊に愛された若者に怪異が起こる森×中務の「怪談 満月蛤坂」、コロナ禍で急変する世界を題材とした真利子×片寄涼太の「COYOTE」、近未来を舞台に孤独な青年と中国人留学生の交流を描いた久保×小森の「水のない海」。この6つの短編をまとめたオムニバスとなっている。

若者たちの繊細な"今"という共通のテーマを異なるテイストで描いた個性豊かな6作で、それぞれ輝きを放っている6人。意中の相手へ抱く複雑な感情を、ダンスで培った表現力と門脇麦との絶妙なやりとりで表現した白濱や、英語での演技にもチャレンジし、自身の作品の主題歌も歌った片寄など、役者としての活躍も納得の芝居には目を奪われる。

また「真夜中のひとりたち」のインスパイア元となった楽曲「笑うしかないトラジディー」での数原龍友の歌声など、映像、詩、音楽を融合させた本作は、GENERATIONSとの親和性が抜群。彼らの魅力をフルに楽しむことができるはずだ。

6月25日をもって関口メンディーがグループを卒業し、7月からは新たに6人体制としてスタートを切ったGENERATIONS。キャリアを重ねながら様々な武器を培ってきたポテンシャル抜群の彼らだけに、アーティストとしてはもちろん、役者としてのさらなる活躍にも期待したい。

文＝HOMINIS編集部

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