花江夏樹、伊瀬茉莉也が最新作映画『数分間のエールを』を語る!「一歩踏み出す勇気の大切さを伝えてくれる作品」
2024.7.1(月)
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2024年6月14日に公開された『数分間のエールを』。本作は、ミュージックビデオ制作に没頭する男子高校生・朝屋彼方と音楽の道をあきらめた女性教師・織重 夕の出会いを軸に、"モノづくり"に向き合う楽しさや苦しさを瑞々しく描いた青春群像劇。脚本は「ラブライブ!」、「ガールズバンドクライ」の花田十輝が担当、映像制作は新進気鋭の映像制作チーム「Hurray!」が手掛け、独特で繊細な画作りにも注目が集まっている。
今回は主人公・朝屋彼方の声を演じた花江夏樹と、織重 夕の声を演じた伊瀬茉莉也にインタビューを行い、お互いの印象などを語ってもらった。
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――6月14日に公開された『数分間のエールを』。最初にオファーを受けられた際の印象はいかがでしたでしょうか?
花江「誰もがモノづくりをした経験がある中で、何かに憧れたり、頭の中の理想を追い求めるも自分の思い通りにいかない難しさや時間をかけて満足のいくものが出来上がった時の達成感。そんなモノづくりの辛さや素晴らしさを描いている作品だと資料を頂いた際に感じました」
伊瀬「オーディションの時に作品のコンセプトが書かれた資料を頂きました。Hurray!の皆さんのモノづくりに対する情熱や意気込み、どういう人たちに自分たちの思いを伝えたいか、明確に書かれていて。オーディションの時点で『絶対 素敵な作品になる!』そういう期待感を感じていました。それと私が演じた織重 夕の歌唱シーンはアーティストの方が担当されるということも私としては高ポイントで(笑)。とっても楽しみにしていました」
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――朝屋彼方・織重 夕というキャラクターを演じるにあたって、どういった点を意識されましたか?また、演じたキャラクターとご自身に通ずると感じる部分があれば教えてください
花江「誰かの心を動かしたいという気持ちでモノづくりに真っ直ぐな気持ちの子で昔の自分もそうだったなぁーと思い出しました。もちろん今もその気持ちはありますが、とにかくがむしゃらで、情熱が溢れて止まらないあの若いパワーを継続的に出すのはなかなか出来ないことなので、素晴らしいですよね。モノづくりに全力で真っすぐな彼方の情熱を意識して演じました」
伊瀬「織重 夕はミュージシャンを志し挑戦するけど、打ちのめされ、夢を諦め現在は学校で教師をやっています。夢を現在進行形で追っているキラキラした彼方とは対照的なキャラクターです。生きてるのに心が死んでしまってるような鬱々とした表情を意識し、織重 夕の心情に寄り添いながら演じていました。私と夕の通ずるところ...どこでしょう?(笑) 実はあまり無いかも...(笑)」
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――彼方が心を動かした織重 夕。夕というキャラクターについての印象はいかがでしたか?
花江「織重先生はまた彼方とは違って大きな壁にぶつかって夢を諦めかけている大人です。情熱があっても理想と現実は違うのだという経験は誰しもあるかと思いますのでそういった事を思い出しました」
――ご共演された感想や、お互いのお芝居についての印象を教えてください
花江「伊瀬さんはデビュー当時からお世話になっている先輩で現場で右も左も分からない自分の事を気にかけてくれて、周りに紹介して下さってそれがきっかけで自分を知って貰えて現場でも落ち着いていられたので感謝しかありません。一つ一つの言葉に大切に向き合いながら丁寧にお芝居をされる姿が印象的です」
伊瀬「花江くんは同じ事務所の後輩なので、今回、がっつり共演できて嬉しかったです!事務所に入ったばかりの初々しい頃の花江くんの印象が強いので、いろいろ作品を経験して名実共に立派になって頼もしいなぁ...と思って見てました!」
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――本作は劇中に音楽が登場します。夕の楽曲や、菅原圭さんの歌唱についての印象をお聞かせください
花江「聞いた瞬間に雷に打たれたような衝撃的なパワーがあって心が揺れました。音楽に関して専門的なことは分かりませんが、とってもカッコ良くて魅力的だと思いました」
伊瀬「今回の作品で菅原さんを知り、菅原さんの楽曲をたくさん聞かせて頂いたのですが、すっかりファンになってしまいました!『感傷性の高いエモーショナルな歌声』というワードがピッタリで!織重 夕の心の叫びを歌声にのせて歌って下さってるのが伝わってくるので感動しました!」
――お二人とも、キャラクターソングなどの楽曲を出されるなど、音楽との関わりがあるかと思います。お二人にとって音楽とはどのような存在でしょうか?
花江「まさに、文字通り楽しいです!」
伊瀬「私は人前で歌うことは得意ではないのですが、家では常に音楽をかけ、よく歌ってます(笑)。家事をする時も、お風呂に入る時も、寝る時も。その時の気分で自分のモチベーションや機嫌が良くなる楽曲を選んで楽しんでます」
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――"モノづくりの楽しさや苦しみ"を描いた本作。本作のテーマにお二人が共感する点や、思い出すエピソードがございましたらお聞かせください
花江「彼方がMVを制作するシーンは、自分でも少しそういった経験があったので共感しました。」
伊瀬「私も声優デビューしてから5、6年経つまでお芝居が楽しいとは心から思えませんでした。求められていることに応えられてない、自分がやりたいと思っていることが技術的に追いついてないことに毎回、自己嫌悪に陥るし、そんな自分が情けなくて悔しくて。アフレコ帰りによく泣いて帰ってましたね。毎日が挫折と奮起の繰り返しでした。その当時の自分の最大限でやるしかないとわかっていても先輩たちと並んでお芝居すると自分の小ささを感じざるを得ないので...。めげずにコツコツ経験値を積み重ねること、人間力をあげることが大事だなと思って頑張ってきました」
――最後に、これから映画をご覧になる方へメッセージをお願いします
花江「何かを作り出す事に対する情熱やその大変さ、期待や不安に一喜一憂する、誰しもが感じる想いを美しい映像と音楽に乗せて繊細に描かれている今作。様々な方に見て頂きたいと思います。きっと背中を押され、未来に向けて走り出せるのではないでしょうか!」
伊瀬「夢を叶えようと頑張っている人たち、挫折の痛みを知っている人も含めた、多くの観てくださった方に、一歩踏み出す勇気の大切さを伝えてくれる作品なんだと思います。映像も本当に綺麗ですし、楽曲も素敵なのでぜひ劇場のスクリーンでご覧いただきたいです。よろしくお願い致します!!」
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取材・文=HOMINIS編集部
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