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チェン・シャオ(陳暁)の新境地!代表作「月に咲く花の如く」や「夢華録」のイメージを良い意味で裏切る軽妙な知略家を好演

2024.6.30(日)

今年7月に37歳を迎える中国の人気俳優チェン・シャオ(陳暁)。奔放なヒロインへの愛を貫く沈星移役で人気を得た「月に咲く花の如く」(2017年)を皮切りに、妻である皇后を生涯愛し続ける隋の初代皇帝を演じた「独孤皇后~乱世に咲く花~」(2019年)や、逆境のヒロインを支える宮廷秘密警察のエリートを演じた「夢華録(むかろく)」(2022年)といった大ヒット時代劇で、"愛に一途な男性"を演じ続けてきた。実生活でも台湾の"国民的女神"と言われた人気女優ミシェル・チェンと結婚し、愛妻家として知られている。

そんな公私とも順調なチェン・シャオが、新作「ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~」ではガラリと雰囲気を変え、"武術はからっきし"の美男子を愛嬌たっぷりに好演。新たな魅力を創出し、注目を集めている。

チェン・シャオの軽妙なキャラに魅了される!「ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~」
チェン・シャオの軽妙なキャラに魅了される!「ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~」

7月18日(木)よりチャンネル銀河にて日本初放送(7月7日(日)に第1話先行放送)される「ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~」は、侠客たちが暗躍する時代を背景に、知略家の雲襄(チェン・シャオ)と、腕自慢の美しい女侠客・舒亜男(マオ・シャオトン)が共通の敵に復讐するため手を組み、巨悪に立ち向かっていく武侠アクション時代劇。

物語の舞台となるのは、武闘派の"凌淵"と、商売を極める"雲台"という2つの門派が対立を続ける江湖。雲台で15年もの間、修行を続けてきた雲襄は、とびぬけた才知と10を数える呼吸の間だけ神速で動ける技を併せ持つ青年だ。幼い頃に一族を皆殺しにされた雲襄が復讐を果たすため、陰謀を解き明かしていく過程が本作の大筋だが、そのアプローチは他の武侠アクション劇とは一線を画している。何しろ、チェン・シャオ演じる雲襄は、武術に関しては"からっきし"という散々たる腕前なのだ。

天井の梁に登れなくて両手を広げてピョンピョンと飛び跳ねたり、肩を脱臼したフリをしては痛い痛いとわめいたりと、とても武侠アクションの主人公とは思えない雲襄のコミカルなシーンが随所に散りばめられている。チェン・シャオがこれまでの作品で見せてきた精悍なイメージとはギャップがありすぎる軽妙な演技が楽しい。

そんな雲襄が持ち前の頭脳を活かして相手を出し抜いていく。第1話の冒頭で強盗と対峙するシーンでは、冷静に相手を観察して正体を見抜き、指一本触れることなく危機を脱する。武芸に頼らずとも雲襄の格好良さが伝わるクールな導入だ。

賭博場でターゲットと対峙するシーンでも、相手のイカサマを見破って表情を変えることなく反撃に出るなど、頭脳を活かした見せ場ではチェン・シャオの大人の色気がしっかりと感じられる。そして、その裏では肉親の命を奪った仇への復讐心に隠し持っている二面性も。コミカルな表情を見せる一方で、ストーリーが進む中で露わになってくるシリアスな復讐心とのギャップも彼の魅力の一つだ。

雲襄の代わりに武闘シーンを引き受けるのが、美しく武芸に長けたヒロイン・舒亜男。「30女の思うこと ~上海女子物語~」(2020年)のマオ・シャオトンが、雲襄のピンチに駆けつけ、ワイヤーを使ったド派手なアクションでフィジカルな見せ場を作っていく。

他人にはなかなか本心を見せない雲襄が舒亜男の美しさに目を奪われる場面など、彼女の前では軽妙な知略家とは違った一面を覗かせる。一方の舒亜男も、梁に登ることすらできない鈍くさい雲襄に呆れつつも、先読みの能力に長けた彼に少しずつ惹かれていく。そんな2人のロマンスも本作ならではの見どころだ。

アクションを封印しても、これだけ楽しませてくれるのはさすがキャリア豊富な人気俳優チェン・シャオならでは。頭脳明晰な美男子と腕自慢の美女というある意味、絶妙にミスマッチなカップリングに注目しながら、一風変わった武侠アクションを楽しみたい。

文=酒寄美智子

放送情報【スカパー!】

ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~
放送日時:2024年7月18日(木)23:00~
※毎週(月)~(金)23:00~
※7月7日(日)21:00より第1話先行放送あり
チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた
※放送スケジュールは変更になる場合があります