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上戸彩の可愛さと演技力が炸裂!シリーズを通して観たい映画「あずみ」

2024.6.29(土)

1997年に「第7回 全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞し、芸能界に飛び込んだ上戸彩。2001年10月から放送されたドラマ「3年B組金八先生」で可愛さと演技力が話題となってブレイクし、その後は2004年放送のドラマ「エースを狙え!」といった話題作を始め、CMなどにも次々出演し、一時代を築いた。そして、3児の母となった今も芸能活動を続け、出演したバラエティ番組がニュースになるなど、注目度の高さもその愛らしさも健在だ。

そんな上戸の記念すべき映画初主演作が、2003年に公開された「あずみ」だ。小山ゆうが手掛けた人気コミックが原作で、物語は関ヶ原後の日本を舞台に、刺客として育てられた少女・あずみが徳川家に敵対する大名を討ち取っていく...。そして、2005年には続編となる「あずみ2 Death or Love」も公開された。

上戸彩が主演を務めた「あずみ」
上戸彩が主演を務めた「あずみ」

(C)2003「あずみ」製作委員会

第1作は、上戸の魅力が存分に味わえる作品となっている。物語は、上戸が演じるあずみが山中で仲間と特訓しているところから始まる。険しい表情ながらも凛として山頂に1人で立つ姿の冒頭のシーンは印象的で、食事の合図が響き、仲間と共に小屋に向かう時の笑顔、やえ(岡本綾)に勧められて着物を着、化粧をした時の美しさは、まさに輝きが溢れる美少女だ。

刺客として戦うようになってからも、さまざまな表情を魅せる。釣りをしてのんびり話す浅野長政(伊武雅刀)が語気を強めるたびに身体をぴくんと震わせる可愛い仕草を見せたりもするが、その後の加藤清正(竹中直人)の一行との立ち回りでは鋭い眼光を放つ。旅芸人のやえと共に野盗に襲われた時、最初に敵を倒した後の姿は殺気さえ感じるほどだ。

また、刺客の最後の試練として、共に修練を積んだ仲間と戦わなければならなくなった時に涙を流す場面などは、胸が締め付けられるほどに切なく、上戸の演技力の高さが感じられるシーンとなっている。

仲間といる時に見せる笑顔や愛らしい仕草、刺客として戦いに臨む時の気迫。美少女でありながら無 類の強さを誇るあずみ役がに、上戸が持つ魅力が実にぴったり合っている。

「あずみ2 Death or Love」より
「あずみ2 Death or Love」より

(C)2005「あずみ2」製作委員会

第2作でも上戸の魅力が散りばめられていると同時に、その演技力でより深い心情を伝えるシーンが多くある。戦いの中でのあずみの葛藤や、成長していく姿が描かれるからだ。

あずみは、かつて想いを寄せた仲間・なちに生き写しの青年・銀角(小栗旬)と出会う。その首領・金角(遠藤憲一)は、戦で親を亡くした孤児を隠れ家で養っていた。あずみは"子どもたちが親を失わない世にするため、戦をなくすため"に戦っているつもりだったが、隠れ家にいた少女・千代(前田愛)に、「あんたが切った奴の子供はどうなるんだ?」と言われ、答えられずに視線をさまよわせる。

「あずみ2 Death or Love」より
「あずみ2 Death or Love」より

(C)2005「あずみ2」製作委員会

また、隠れ家を去る時は、まるで心の中で銀角に別れの言葉を呟くかのように、少し微笑みを含んだ絶妙な表情を見せる。
そして、周りの人々が亡くなっていくことへの無言の怒りを纏ったのラストの戦いも、また圧巻だ。
これらのシーンからは、あずみの葛藤や、心が徐々に変化しているのが分かるし、それを表現する上戸の演技力も秀逸と言えるだろう。

上戸彩は第1作で、第27回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞と新人俳優賞を同時受賞している。そして第2作目では、上戸の演技がさらに深まっているのが感じられる。ぜひ、シリーズ「あずみ」と「あずみ2 Death or Love」を、7月20日(土)にWOWOWプラスでの一挙放送で観ていただきたい。国民的美少女として芸能界を彩った上戸彩の魅力と演技力を味わってほしい。

文=堀慎二郎

放送情報【スカパー!】

あずみ
放送日時:2024年7月20日(土)14:30~、7月26日(金)0:00〜、7月30日(火)9:45~

あずみ2 Death or Love
放送日時:2024年7月20日(土)17:00~、7月26日(金)2:30〜、7月30日(火)12:15〜

チャンネル:WOWOWプラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます